お茶の水の Next Time で,販売している Graf Zeppelinレーベルの 『Burn Like A Candle (LZSC-011A/B/C)』.
1st プレス盤は既に200枚完売のようで,私が購入したものは,2nd プレス.
因みに 1st プレスと,2nd プレスでは,ジャケ内側/CDラベル面のデザイン/表面ステッカー及びポスターの配色が若干変わっているようです.
レッド・ツェッペリンのファンならば,このタイトルだけで公演日がお分かりでしょうが,1972年の北米ツアーから,カリフォルニア州はイングルウッドのザ・フォーラム公演を収録したものです.
この日の音源は,録音された年代を考慮すれば高音質オーディエンス録音で,Disc 1 に収録されている "Going To California" の 1分30秒,Disc 3 に収録されている "Whole Lotta Love" の17分35秒("Going Down Slow")にカット,後半に曲と曲の間の些細なカット(曲は完全収録)がある以外は,コンサートを粗完全に収録.
またこのツアーは,ロバート・プラントのハイトーン・ヴォイスを聴く事ができる最後のツアーで,特に次のアルバム 『Houses Of The Holy (聖なる館)』 収録の "Over The Hills And Far Away" ,"Dancing Days" , "The Ocean" の 3曲が,ほぼスタジオ盤と同様の歌い方がされており "Rock And Roll" の終盤部のハイトーン・シャウトは素晴らしく,レッド・ツェッペリンにとっては,特別な場所:ザ・フォーラムでの公演であり,何と言っても,ジミー・ペイジ曰く 「バンドが最高の状態にあった時期のライヴだ」 と言っているように,この日の公演と,次公演の 6月27日カリフォルニア州ロングビーチのロング・ビーチ・アリーナ公演の演奏曲が,オフィシャルのライブ・アルバム 『伝説のライヴ - How The West Was Won -』 の収録曲に選曲されています.
ジミーペイジの言葉通り,この時期の演奏も切れがあり,殆ど毎公演,素晴らしい演奏が繰り広げられています.
"Dazed And Confused" は,歌入りの "Walter's Walk" ~ "Crunge!" を含んで,27分弱の演奏を,また "Whole Lotta Love" では,"Boogie Chillen'" ~ "Let's Have A Party" ~ "Hello Mary Lou" ~ "Heartbreak Hotel" ~ "Slow Down" ~ "Goin' Down Slow" ~ "The Shape I'm In" を含めて,25分弱の演奏を繰り広げます.(:"Heartbreak Hotel" ~ "Slow Down" は少し長めに演奏されています)
"Whole Lotta Love" 終了後,大歓声の中,ロバート・プラントの 「Thank You.Thank You Very Much. Good Night, Los Angeles. Bye!」 で,一旦ステージを降りますが,再度ステージに登場しアンコールに応えて "Rock And Roll" から,"Communication Breakdown" までを演奏.
「See You Next Time!」で終演かと思いきや,観客の手拍子とストンピングで 2度目のアンコールとなり,"Bring It On Home" をフルで 9分弱演奏.
ちなみに冗談なのか,本気なのか判りませんが, "Dancing Days" の前の曲紹介の MC の一部で 「 5枚目のアルバムは 『Burn That Candle』 ...」 と言っている事から,殆どのブートが 『Burn Like A Candle』 , 『Burn That Candle』 のタイトルを使用しているのでしょう.結局,次のアルバムは,この約 9ヵ月後に 『Houses Of The Holy (聖なる館)』 としてリリースされます.
些細な事ですが,大元マスターに起因して曲間カットがある部分は,Disc 1 の "Dazed And Confused","What Is And What Should Never Be" 間.Disc 3 の "Whole Lotta Love","Rock and Roll" 間,"Rock And Roll","The Ocean" 間,"Thank You","Communication Breakdown" 間,"Communication Breakdown","Bring It On Home" 間
音質的に,既発とは差は無いと思いますが,最長版と言う事と,価格が安いのが,アドバンテージでしょうか.
この Next Time は,某通販店から,全然,本質的で無い部分を,色々ブログで叩かれているようですが,この 『Burn Like A Candle (LZSC-011A/B/C)』 等,編集は逸品です.ピッチ調整もできず,素人が聴いても,即,判るようなものを,そのまま販売しているような通販店とは違いますね.
メーカー情報では
『★ネット音源ではなく、大物コレクターより未編集の優良マスターの提供を受けCD化!
★現存するテープ音源を3枚組で、なおかつ現存部分は漏れなく収録した初のタイトル。
★限定で240*240サイズ・両面印刷の折込ポスターが付属。初期名盤The Smoking Pig盤に付属したポスターをリスペクトしつつ1stイシューからは裏面のデザインを変えております。
★フロントケース前面に限定Smoking Pigステッカー添付
★300枚限定ナンバリング入り(ジャケット内側にスタンプ)
あまりにも有名な定番アイテムの決定盤!
既発の時点でこれ以上アップデートのしようがないと思われたこのライブ。しかしながら、「現存する」音源部分を漏れなく、なおかつ高音質で、しかも必要最小限のCD3枚にしっかり収めたタイトルは実は今まで案外存在していません。
今回ネット音源ではなく大物コレクターから複数のマスターを入手、比較視聴し検討のうえ音質的にも収録内容的にもコンマ数秒までこだわり現状ベストと言える未編集のナチュラル・マスターを選定、お馴染みの丁寧なマスタリングを施しここにCD化!
ここでは、カット部分についての主なポイントを説明します。いささか退屈な説明にはなりますが、ご了承下さい。
まずは Disc2 の Dazed And Confused と What Is And What Should Never Be の曲間カット部です。
この部分に既発では余計な欠落が殆どのタイトルで発生しており、結構多いのが幻惑演奏後 23秒程度のところでギターのキーンと言う音の後、ほどなくカットアウトするもの。この箇所は、そのギターの音の2秒ほど後にロバートの「oh!」という声が続き、さらにその後2秒ほど Audノイズがありカットアウトします。これが現時点で最長でしょう。既発でここまで収めたタイトルは、コピー盤は無視すると過去に僅か 4タイトル程度となり、最近リリースのタイトルには未収の部分。本タイトルは当然収録。
そして、そのカットアウト後、What Is And What Should Never Be の演奏前へテープはカットインしますが、今回ここは演奏前に奏でるギターのアルペジオの、その前のジャラーンというフレーズから収録。そのジャラーンというアルペジオ前のフレーズに関しては過去に収録されているものは殆どなく、既発ではコブラ盤(ただしそこでシュっと言うノイズあり)とEVSD盤のみ。今回、本タイトルではこの曲間カット部のカットアウト時のノイズからカット中のテープ走行部分もコンマ数秒(元々15秒ほど無音部がありました)ですが敢えて残しております。
次のカットポイントで注目のポイントはDisc3のWhole Lotta LoveとRock And Rollの曲間カット部です。
Whole Lotta Love 演奏後ロバートのMCの後に約35秒ほど Audノイズが続きますが、ここは既発で一番長いのは新タラ盤でした。今回も新タラ同様フェードアウトながら最長で収録。ここは元々入手時点でフェードアウト処理がなされており、フェードアウト後にカセットテープのヒスノイズのみの無音走行部分が50秒ほど続きましたが、今回はそれを敢えて2秒ほど残しております。
その後、R&R前の Aud歓声部分がカットインしますが、ここに1秒ほどのアンコール待ち時と思われる歓声の続きがあり(この部分のみ既発にない初登場部分)、一瞬カット後、すぐにキュルルカットインでギターのトーンが薄く乗ったAud歓声部分が入り、その約2秒後にドラムのトトンが入ります。この部分を過去に漏れなく収録していたのは新タラ盤でしたが、キュルルカットイン部分がタラ盤では Disc の変わり目の関係でフェードイン処理されていました。
以上、いささかミクロなことばかりで退屈な説明にはなりましたが、これら(もちろん他にもあります)ポイントを比べれば、既発のコピー盤でないことはもちろん、ネット音源でもないこと、現状できうる限りのベストを尽くした既発とはひと味違うタイトルであることをご理解頂けるのではないかと考えます。
なお、Going To California と Going Down Slow での曲中カットは既発同様ありますが、やはりここでも敢えて若干ながらカット時のテープ走行部分を僅かですが、残してあります。ほんの僅かです。
またライブ開始時のイントロ(Drone)部の2カ所の音揺れに関しては違和感のないように控えめなリペアを施しました。既発ではクロスフェードを施し短くなったタイトルもありますが、本盤ではフェード処理は施していませんので時系列的な欠落はありません。
音質的にはイコライジングの違いはありますが、既発とアッと驚くほどの違いはありません。しかし既発の多くでは、トレブリーな音処理の影響なのか、特に右chで粗めなノイズ(ヒスorテープの走行ノイズ)が目立った印象のものが多いです。
今回はもちろんノンイコライズで、落ち着いた質感ですが、その既発盤で目立った右chでの荒いノイズが目立たないのがポイントです。
ジャケットについての説明です。
ジャケは表、裏とも最初にこのタイトルを使って94年にリリースされた「The Smoking Pig (Studio Dazeなどで有名な Scorpioがサブレーベル 「GOLD STANDARD」 を名乗る黎明期の変名レーベルで、エディーでお馴染みの SIRAが実制作窓口とされる) 」 盤のジャケをモチーフに、若干のリペアを施しデザイン。フロント部は Bron-Y-Aur Stomp (ここがポイント) のスペル修正、及び本ライブとは無関係の下段 Weekend のクレジットを外し、Bring It On Homeのクレジットをセンターに寄せました。イラストはオリジナルの良さを損なわないように丁寧に精密に再現。特にイラストのジミーの右目(影の網目が掛かっているので、安易に複写すると埋もれがち)の丁寧な再現に気を配りました。
付属のポスター (折込240*240) に関しても、その The Smoking Pig盤に付属していたポスターをリスペクトし丁寧かつ精密に再現。CDジャケとは異なり、ここでは元の原画の (憶測ですが) 比率で印刷しています。オリジナルでは片面のピンク&ブルーの絵柄でしたが、今回は両面ポスターで片面にはオリジナル準拠の白黒バージョンも再現しました。オリジナルを所有している方には是非オリジナルと見比べて頂きたい逸品です。
CDラベル面はやはりオリジナルのラベルにデザインされていた、葉巻をくわえて親指を立てた Smoking Pig とロウソクをモチーフにピクチャーラベル仕様でデザイン。もちろんロウソクの炎の数は Disc にあわせて増えるデザインです。
ナンバリング仕様で内側にスタンプ押しの愛蔵版仕様の決定盤がここに登場です!』
Burn Like A Candle (LZSC-011A/B/C)
Live At The Forum, Inglewood,CA,USA 25th June 1972
Disc 1
1. Introduction
2. Immigrant Song
3. Heartbreaker
4. Over The Hills And Far Away
5. Black Dog
6. Since I've Been Loving You
7. Stairway to Heaven
8. Going to California
9. That's the Way
10. Tangerine
11. Bron-Y-Aur Stomp
Disc 2
1. MC
2. Dazed And Confused
3. What Is And What Should Never Be
4. Dancing Days
5. Moby Dick
Disc 3
1. MC
2. Whole Lotta Love
3. Rock And Roll
4. The Ocean
5. Louie Louie
6. Thank You
7. Communication Breakdown
8. Bring It On Home
Immigrant Song
Stairway to Heaven
Dancing Days
Rock And Roll
Communication Breakdown
CDケース内に同梱されているポスター.
[参考]
1972 North America Tour Dates
[European warm-up shows]
May
27 Oude Rai, Amsterdam, NETHERLANDS
28 Forest National, Brussels, BELGIUM
[North America Tour]
June
06 Cobo Hall, Detroit, MI, USA
07 Montreal Forum, Montreal, QC, CANADA
08 Boston Garden, Boston, MA, USA
09 Charlotte Coliseum, Charlotte, NC, USA
10 Buffalo Memorial Auditorium, Buffalo, NY, USA
11 Baltimore Civic Center, Baltimore, MD, USA
13 The Spectrum, Philadelphia, PA, USA
14 Nassau Coliseum, Uniondale, NY, USA
15 Nassau Coliseum, Uniondale, NY, USA
17 Memorial Coliseum, Portland, OR, USA
18 Seattle Center Coliseum, Seattle, WA, USA
19 Seattle Center Coliseum, Seattle, WA, USA
21 Denver Coliseum, Denver, CO, USA
22 Swing Auditorium, San Bernardino, CA, USA
23 San Diego Sports Arena, San Diego, CA, USA
25 The Forum, Inglewood, CA, USA
27 Long Beach Arena, Long Beach, CA, USA
28 Tucson Community Center, Tucson, AZ, USA
How the West Was Won の収録曲は
Disc 1
1. La Drone (#)
2. Immigrant Song (#)
3. Heartbreaker (#)
4. Over The Hills And Far Away (@)
5. Black Dog (@)
6. Since I've Been Loving You (#)
7. Stairway To Heaven (#)
8. Going To California (#)
9. That's The Way (@)
10. Tangerine (-)
11. Bron-Y-Aur Stomp (#)
Disc 2
1. Dazed And Confused (@)
2. What Is And What Should Never Be (#)
3. Dancing Days (#)
4. Moby Dick (@)
Disc 3
1. Whole Lotta Love (@)
2. Rock And Roll (#)
3. The Ocean (@)
4. Louie, Louie - Everyday People (-)
5. Thank You (-)
6. Communication Breakdown (-)
7. Bring It On Home (@)
ですが,曲に (@) 印を付けた 8曲が,本公演(:6月25日)から採用されており,(#) 印を付けた 10曲が,次公演(:6月27日)から採用されています.但し "Whole Lotta Love" メドレーは権利関係により大幅に短縮.
また (-) 印の付いた 4曲は 『How the West Was Won』 には収録されていません.
既発盤
Burn Like A Candle (No Label)」
Burn Like A Candle (Smoking Pig)
Route 66 (T4CD-3-1-4)
Burn Like a Candle (5CD:EVSD 537-539/Bonus)
A Night At The Heartbreaker Hotel (ML-011-013)
Burn Like A Candle (Smoking Pig)
How The West Was Redone (Winston Remaster)
Burn That Candle (Equindx)
[関連記事]
「Charlotte 1972 (Gift CDR)」
「Long Beach Arena 1972 2nd Source (Gift CDR)」
「How The West Was Too! (Gift CDR)」
「Burn Like A Candle (No Label)」
「Nassau Coliseum 1972 2nd Night (No Label)」
「Portland 1972 (Gift CDR)」
1st プレス盤は既に200枚完売のようで,私が購入したものは,2nd プレス.
因みに 1st プレスと,2nd プレスでは,ジャケ内側/CDラベル面のデザイン/表面ステッカー及びポスターの配色が若干変わっているようです.
レッド・ツェッペリンのファンならば,このタイトルだけで公演日がお分かりでしょうが,1972年の北米ツアーから,カリフォルニア州はイングルウッドのザ・フォーラム公演を収録したものです.
この日の音源は,録音された年代を考慮すれば高音質オーディエンス録音で,Disc 1 に収録されている "Going To California" の 1分30秒,Disc 3 に収録されている "Whole Lotta Love" の17分35秒("Going Down Slow")にカット,後半に曲と曲の間の些細なカット(曲は完全収録)がある以外は,コンサートを粗完全に収録.
またこのツアーは,ロバート・プラントのハイトーン・ヴォイスを聴く事ができる最後のツアーで,特に次のアルバム 『Houses Of The Holy (聖なる館)』 収録の "Over The Hills And Far Away" ,"Dancing Days" , "The Ocean" の 3曲が,ほぼスタジオ盤と同様の歌い方がされており "Rock And Roll" の終盤部のハイトーン・シャウトは素晴らしく,レッド・ツェッペリンにとっては,特別な場所:ザ・フォーラムでの公演であり,何と言っても,ジミー・ペイジ曰く 「バンドが最高の状態にあった時期のライヴだ」 と言っているように,この日の公演と,次公演の 6月27日カリフォルニア州ロングビーチのロング・ビーチ・アリーナ公演の演奏曲が,オフィシャルのライブ・アルバム 『伝説のライヴ - How The West Was Won -』 の収録曲に選曲されています.
ジミーペイジの言葉通り,この時期の演奏も切れがあり,殆ど毎公演,素晴らしい演奏が繰り広げられています.
"Dazed And Confused" は,歌入りの "Walter's Walk" ~ "Crunge!" を含んで,27分弱の演奏を,また "Whole Lotta Love" では,"Boogie Chillen'" ~ "Let's Have A Party" ~ "Hello Mary Lou" ~ "Heartbreak Hotel" ~ "Slow Down" ~ "Goin' Down Slow" ~ "The Shape I'm In" を含めて,25分弱の演奏を繰り広げます.(:"Heartbreak Hotel" ~ "Slow Down" は少し長めに演奏されています)
"Whole Lotta Love" 終了後,大歓声の中,ロバート・プラントの 「Thank You.Thank You Very Much. Good Night, Los Angeles. Bye!」 で,一旦ステージを降りますが,再度ステージに登場しアンコールに応えて "Rock And Roll" から,"Communication Breakdown" までを演奏.
「See You Next Time!」で終演かと思いきや,観客の手拍子とストンピングで 2度目のアンコールとなり,"Bring It On Home" をフルで 9分弱演奏.
ちなみに冗談なのか,本気なのか判りませんが, "Dancing Days" の前の曲紹介の MC の一部で 「 5枚目のアルバムは 『Burn That Candle』 ...」 と言っている事から,殆どのブートが 『Burn Like A Candle』 , 『Burn That Candle』 のタイトルを使用しているのでしょう.結局,次のアルバムは,この約 9ヵ月後に 『Houses Of The Holy (聖なる館)』 としてリリースされます.
些細な事ですが,大元マスターに起因して曲間カットがある部分は,Disc 1 の "Dazed And Confused","What Is And What Should Never Be" 間.Disc 3 の "Whole Lotta Love","Rock and Roll" 間,"Rock And Roll","The Ocean" 間,"Thank You","Communication Breakdown" 間,"Communication Breakdown","Bring It On Home" 間
音質的に,既発とは差は無いと思いますが,最長版と言う事と,価格が安いのが,アドバンテージでしょうか.
この Next Time は,某通販店から,全然,本質的で無い部分を,色々ブログで叩かれているようですが,この 『Burn Like A Candle (LZSC-011A/B/C)』 等,編集は逸品です.ピッチ調整もできず,素人が聴いても,即,判るようなものを,そのまま販売しているような通販店とは違いますね.
メーカー情報では
『★ネット音源ではなく、大物コレクターより未編集の優良マスターの提供を受けCD化!
★現存するテープ音源を3枚組で、なおかつ現存部分は漏れなく収録した初のタイトル。
★限定で240*240サイズ・両面印刷の折込ポスターが付属。初期名盤The Smoking Pig盤に付属したポスターをリスペクトしつつ1stイシューからは裏面のデザインを変えております。
★フロントケース前面に限定Smoking Pigステッカー添付
★300枚限定ナンバリング入り(ジャケット内側にスタンプ)
あまりにも有名な定番アイテムの決定盤!
既発の時点でこれ以上アップデートのしようがないと思われたこのライブ。しかしながら、「現存する」音源部分を漏れなく、なおかつ高音質で、しかも必要最小限のCD3枚にしっかり収めたタイトルは実は今まで案外存在していません。
今回ネット音源ではなく大物コレクターから複数のマスターを入手、比較視聴し検討のうえ音質的にも収録内容的にもコンマ数秒までこだわり現状ベストと言える未編集のナチュラル・マスターを選定、お馴染みの丁寧なマスタリングを施しここにCD化!
ここでは、カット部分についての主なポイントを説明します。いささか退屈な説明にはなりますが、ご了承下さい。
まずは Disc2 の Dazed And Confused と What Is And What Should Never Be の曲間カット部です。
この部分に既発では余計な欠落が殆どのタイトルで発生しており、結構多いのが幻惑演奏後 23秒程度のところでギターのキーンと言う音の後、ほどなくカットアウトするもの。この箇所は、そのギターの音の2秒ほど後にロバートの「oh!」という声が続き、さらにその後2秒ほど Audノイズがありカットアウトします。これが現時点で最長でしょう。既発でここまで収めたタイトルは、コピー盤は無視すると過去に僅か 4タイトル程度となり、最近リリースのタイトルには未収の部分。本タイトルは当然収録。
そして、そのカットアウト後、What Is And What Should Never Be の演奏前へテープはカットインしますが、今回ここは演奏前に奏でるギターのアルペジオの、その前のジャラーンというフレーズから収録。そのジャラーンというアルペジオ前のフレーズに関しては過去に収録されているものは殆どなく、既発ではコブラ盤(ただしそこでシュっと言うノイズあり)とEVSD盤のみ。今回、本タイトルではこの曲間カット部のカットアウト時のノイズからカット中のテープ走行部分もコンマ数秒(元々15秒ほど無音部がありました)ですが敢えて残しております。
次のカットポイントで注目のポイントはDisc3のWhole Lotta LoveとRock And Rollの曲間カット部です。
Whole Lotta Love 演奏後ロバートのMCの後に約35秒ほど Audノイズが続きますが、ここは既発で一番長いのは新タラ盤でした。今回も新タラ同様フェードアウトながら最長で収録。ここは元々入手時点でフェードアウト処理がなされており、フェードアウト後にカセットテープのヒスノイズのみの無音走行部分が50秒ほど続きましたが、今回はそれを敢えて2秒ほど残しております。
その後、R&R前の Aud歓声部分がカットインしますが、ここに1秒ほどのアンコール待ち時と思われる歓声の続きがあり(この部分のみ既発にない初登場部分)、一瞬カット後、すぐにキュルルカットインでギターのトーンが薄く乗ったAud歓声部分が入り、その約2秒後にドラムのトトンが入ります。この部分を過去に漏れなく収録していたのは新タラ盤でしたが、キュルルカットイン部分がタラ盤では Disc の変わり目の関係でフェードイン処理されていました。
以上、いささかミクロなことばかりで退屈な説明にはなりましたが、これら(もちろん他にもあります)ポイントを比べれば、既発のコピー盤でないことはもちろん、ネット音源でもないこと、現状できうる限りのベストを尽くした既発とはひと味違うタイトルであることをご理解頂けるのではないかと考えます。
なお、Going To California と Going Down Slow での曲中カットは既発同様ありますが、やはりここでも敢えて若干ながらカット時のテープ走行部分を僅かですが、残してあります。ほんの僅かです。
またライブ開始時のイントロ(Drone)部の2カ所の音揺れに関しては違和感のないように控えめなリペアを施しました。既発ではクロスフェードを施し短くなったタイトルもありますが、本盤ではフェード処理は施していませんので時系列的な欠落はありません。
音質的にはイコライジングの違いはありますが、既発とアッと驚くほどの違いはありません。しかし既発の多くでは、トレブリーな音処理の影響なのか、特に右chで粗めなノイズ(ヒスorテープの走行ノイズ)が目立った印象のものが多いです。
今回はもちろんノンイコライズで、落ち着いた質感ですが、その既発盤で目立った右chでの荒いノイズが目立たないのがポイントです。
ジャケットについての説明です。
ジャケは表、裏とも最初にこのタイトルを使って94年にリリースされた「The Smoking Pig (Studio Dazeなどで有名な Scorpioがサブレーベル 「GOLD STANDARD」 を名乗る黎明期の変名レーベルで、エディーでお馴染みの SIRAが実制作窓口とされる) 」 盤のジャケをモチーフに、若干のリペアを施しデザイン。フロント部は Bron-Y-Aur Stomp (ここがポイント) のスペル修正、及び本ライブとは無関係の下段 Weekend のクレジットを外し、Bring It On Homeのクレジットをセンターに寄せました。イラストはオリジナルの良さを損なわないように丁寧に精密に再現。特にイラストのジミーの右目(影の網目が掛かっているので、安易に複写すると埋もれがち)の丁寧な再現に気を配りました。
付属のポスター (折込240*240) に関しても、その The Smoking Pig盤に付属していたポスターをリスペクトし丁寧かつ精密に再現。CDジャケとは異なり、ここでは元の原画の (憶測ですが) 比率で印刷しています。オリジナルでは片面のピンク&ブルーの絵柄でしたが、今回は両面ポスターで片面にはオリジナル準拠の白黒バージョンも再現しました。オリジナルを所有している方には是非オリジナルと見比べて頂きたい逸品です。
CDラベル面はやはりオリジナルのラベルにデザインされていた、葉巻をくわえて親指を立てた Smoking Pig とロウソクをモチーフにピクチャーラベル仕様でデザイン。もちろんロウソクの炎の数は Disc にあわせて増えるデザインです。
ナンバリング仕様で内側にスタンプ押しの愛蔵版仕様の決定盤がここに登場です!』
Burn Like A Candle (LZSC-011A/B/C)
Live At The Forum, Inglewood,CA,USA 25th June 1972
Disc 1
1. Introduction
2. Immigrant Song
3. Heartbreaker
4. Over The Hills And Far Away
5. Black Dog
6. Since I've Been Loving You
7. Stairway to Heaven
8. Going to California
9. That's the Way
10. Tangerine
11. Bron-Y-Aur Stomp
Disc 2
1. MC
2. Dazed And Confused
3. What Is And What Should Never Be
4. Dancing Days
5. Moby Dick
Disc 3
1. MC
2. Whole Lotta Love
3. Rock And Roll
4. The Ocean
5. Louie Louie
6. Thank You
7. Communication Breakdown
8. Bring It On Home
Immigrant Song
Stairway to Heaven
Dancing Days
Rock And Roll
Communication Breakdown
CDケース内に同梱されているポスター.
[参考]
1972 North America Tour Dates
[European warm-up shows]
May
27 Oude Rai, Amsterdam, NETHERLANDS
28 Forest National, Brussels, BELGIUM
[North America Tour]
June
06 Cobo Hall, Detroit, MI, USA
07 Montreal Forum, Montreal, QC, CANADA
08 Boston Garden, Boston, MA, USA
09 Charlotte Coliseum, Charlotte, NC, USA
10 Buffalo Memorial Auditorium, Buffalo, NY, USA
11 Baltimore Civic Center, Baltimore, MD, USA
13 The Spectrum, Philadelphia, PA, USA
14 Nassau Coliseum, Uniondale, NY, USA
15 Nassau Coliseum, Uniondale, NY, USA
17 Memorial Coliseum, Portland, OR, USA
18 Seattle Center Coliseum, Seattle, WA, USA
19 Seattle Center Coliseum, Seattle, WA, USA
21 Denver Coliseum, Denver, CO, USA
22 Swing Auditorium, San Bernardino, CA, USA
23 San Diego Sports Arena, San Diego, CA, USA
25 The Forum, Inglewood, CA, USA
27 Long Beach Arena, Long Beach, CA, USA
28 Tucson Community Center, Tucson, AZ, USA
How the West Was Won の収録曲は
Disc 1
1. La Drone (#)
2. Immigrant Song (#)
3. Heartbreaker (#)
4. Over The Hills And Far Away (@)
5. Black Dog (@)
6. Since I've Been Loving You (#)
7. Stairway To Heaven (#)
8. Going To California (#)
9. That's The Way (@)
10. Tangerine (-)
11. Bron-Y-Aur Stomp (#)
Disc 2
1. Dazed And Confused (@)
2. What Is And What Should Never Be (#)
3. Dancing Days (#)
4. Moby Dick (@)
Disc 3
1. Whole Lotta Love (@)
2. Rock And Roll (#)
3. The Ocean (@)
4. Louie, Louie - Everyday People (-)
5. Thank You (-)
6. Communication Breakdown (-)
7. Bring It On Home (@)
ですが,曲に (@) 印を付けた 8曲が,本公演(:6月25日)から採用されており,(#) 印を付けた 10曲が,次公演(:6月27日)から採用されています.但し "Whole Lotta Love" メドレーは権利関係により大幅に短縮.
また (-) 印の付いた 4曲は 『How the West Was Won』 には収録されていません.
既発盤
Burn Like A Candle (No Label)」
Burn Like A Candle (Smoking Pig)
Route 66 (T4CD-3-1-4)
Burn Like a Candle (5CD:EVSD 537-539/Bonus)
A Night At The Heartbreaker Hotel (ML-011-013)
Burn Like A Candle (Smoking Pig)
How The West Was Redone (Winston Remaster)
Burn That Candle (Equindx)
[関連記事]
「Charlotte 1972 (Gift CDR)」
「Long Beach Arena 1972 2nd Source (Gift CDR)」
「How The West Was Too! (Gift CDR)」
「Burn Like A Candle (No Label)」
「Nassau Coliseum 1972 2nd Night (No Label)」
「Portland 1972 (Gift CDR)」