既に店を断たんで,かなりの歳月が流れますが,その昔,西新宿にあった キニー

 私も,その昔,通販含めて,良く利用していましたが,15年~20年近く,プライベート盤の収集から離れている時期に,閉店したようです.
 多分,閉店は1990年代の前半頃では無いかと思います.
 私は閉店当時を知りませんし,定かではありませんが,閉店セールでは,オウム真理教のヘッドギアを付けた人がレジを手伝っていたとの話もありますし,元々店をたたんだのは,オウム真理教への入信との話も...(笑)
 
 今回(と言っても 4月)は,キニー のオリジナル・カセットを復刻したアイテムのリリースです.
 多分,キニー が店を閉める際に,譲り受けたものなのでしょう.

 昨年11月に Darker Than Blueレーベルからリリースされたディープ・パープルの 『Budokan 1973 (DTB 199/200)』 も,キニー のオリジナル・カセットを復刻したもので,その辺から,他にも何点かリリースされていますが,私的に興味の無いバンドだったので,ディープ・パープル以外は購入はしていません.(苦笑)

 しかし,レインボーの初期来日ものも,レッド・ツェッペリンと同様に人気が高いですねぇ.
 本商品も,リリース告知から10日程で,300枚前後を売り切っています.
 「4/17 ★レインボー「OSAKA 1976 1ST NIGHT」のナンバー入りシール・ステッカー付きは完売致しました。お問合せ多数の為、急遽50セット(No.301~350)を用意させて頂きました。ナンバー入りステッカー付に限り、ボーナス・タイトル「RISING: JAPANESE 1976 ORIGINAL LP」をお付け致します。オーダーの方はお早めにお願い致します。
 
 先ず,音質ですが,40年前の録音とは思えない,高音質で鮮度の良い,オーディエンス録音で各楽器のバランスも良く収録されています.

 "Over The Rainbow" の SE が流れた段階で,観客が悲鳴ともとれる歓声が上がり,続く,当時未だリリースもされていなかった "Kill The King" で畳み掛ける様は,未だに.聴くたびに興奮を憶えます.
 また "Man On The Silver Mountain" の前に "Lazy" のさわりを演奏しますが,リッチー・ブラックモアが "Lazy" のリフを弾いた時の観客の反応は凄いです.
 やはり伝説のディープ・パープルの来日公演からの期待でしょうか.
 一部,"Still I'm Sad" のギター・ソロのバックで,オーディエンス・ノイズが目立つ部分もありますが,全体から見ると些細な事.

 40年前の東京公演は全て観ましたが,特に来日初日の12月2日東京体育館でのインパクトが昨日の事のように蘇ります.

 と言う訳で,この商品はコアなブート・コレクターで無くても,買いの 1枚のように思います.

 因みに,1976年の来日ツアーは,元々ライブ・アルバムをリリースする為に,大阪公演(5日/8日/9日)を収録したのですが,演奏内容にメンバーからクレームがついて没となり,改めて16日東京の最終公演(武道館 昼/夜の部)を収録したようです.
 しかし,実際にリリース時には,12月9日の大阪公演,16日の武道館公演以外に,同年9月のドイツ公演 等を使用してかなり編集されたようです.

 メーカー情報では
 『キニーのオリジナル・カセット復刻シリーズ、真打ちの登場です。今までもグラハム・ボネット時代やジョー・リン・ターナー時代のカセットを発掘して参りましたが、今回はいよいよロニー・ジェイムズ・ディオ時代。それも、伝説の初来日公演をダイレクトに録音してきたオリジナル・カセットからの復刻です。
 本作に封じ込められたコンサートは、「1976年12月5日・大阪厚生年金会館」公演。1976年の初来日は全9公演あった上に大阪厚生年金会館でも3回ありましたので、ここで今一度日程を振り返ってみましょう。

  ・12月2日:東京都体育館
  ・12月5日:大阪厚生年金会館 【本作】
  ・12月7日:名古屋市公会堂
  ・12月8日・9日:大阪厚生年金会館
  ・12月10日:京都会館
  ・12月13日:福岡・九電記念体育館
  ・12月14日:広島市公会堂
  ・12月16日:日本武道館

 このように、本作の大阪初日は全日程の2日目という極初期にあたる。リッチー・ブラックモアにとっては、伝説の第2期DEEP PURPLE最終公演(イアン・ギランが「the end…」とつぶやいた、あのライヴ)以来の大阪。しかも、まったく同じ厚生年金会館大ホールに戻ってきたステージなのです。
 そんな記念碑的コンサートを記録したキニー録音は、かつて『ON TOUR 1976: STARGAZER(RS76121)』として世に出て、広く親しまれてきた名録音です。しかし、録音自体は知られていても、そのクオリティは完全に未知の世界。既発よりもイントロ、アウトロ、曲間が長く収録され、左右逆だったステレオも正しくなっていますが、そんなことは些細なこと。肝心要のサウンドがまったく違い、オリジナル・カセットならではの鮮度が凄まじい。明らかに楽音が太く、クリア。リッチーの静かにつま弾けば、その1つひとつのピッキング・ニュアンスまで克明で、バンド全体でダイナミックにってもド迫力のアンサンブルが塊にならず、キッチリと1音1音が浮き立つ。実際、恐ろしく鮮やかなサウンドはダイレクト感まで増し、もう既発と比較するのさえバカバカしくなるほどに瑞々しい。あれだけ素晴らしく思えた名作『ON TOUR 1976: STARGAZER』がこもって聴いていられない。よく「ベールを1・2枚剥いだような」と書くことがありますが、いっそ録音ポジションそのものさえ変わってしまったかのように聞こえるほどです。『ON TOUR 1976: STARGAZER』だけではありません。このライヴにはキニー録音以外にいくつもの録音が見つかっていますが、あらゆる既発を度外視できるレベル。まったくもってナンバー1のクオリティです。
 これだけのサウンドは、リマスターで実現できるものではない。もちろん、マスタリングも施してはありますが、無理に楽音を強調するようなマネは一切しておりません。いや、する必要すらなく、自然な鳴りをそのままに活かす以外、音源が「何もするな!」と言ってくるようなサウンドだったのです。ただし、マスターの経年劣化で瞬間的なノイズがいくつか入っていましたので、それらを丁寧に除去し、録音漏れとなっていた「Stargazer」前の曲間とキーボードイントロを1分38秒間ほど別録音で繋がせていただきました。完璧なサウンドだけに、ショウ全体をシームレスに堪能していただきたかったのです。
 そんなサウンドで描かれるRAINBOW大阪初見参は、とんでもなく素晴らしい。既発ですでにご存じの方も多いと思いますが、この録音は猛烈な嬌声で始まる。「Over The Rainbow」をバックに「リッチィィィー!」の大声援が入るわけですが、バンドが登場するやそのバランスは完全に逆転。声援は相変わらずなものの、なぜかどんどん音量が落ちていき、演奏の音がデン!と主役を貼る。「Kill The King」の歌い出しが始まる頃には、まるで観客がいなくなってしまったかのよう。その後は、曲間などで歓声も含めた生々しさを臨場感たっぷりに伝えてくれますが、そんな熱狂を呼ぶ演奏こそが素晴らしい。この日は公式にレコーディングされており、録音に臨む気合いも十分に伝わる。リッチーは出来に満足できなかったそうですが、一体この名演のどこが気に入らなかったのかサッパリ分かりません。逆に、そのリッチーの不満が怒りに変わったかのようなアンコールが凄絶。「Do You Close Your Eyes」でストラトキャスターをいじめ抜くアーミングの激烈なこと! ここまでの猛烈な演奏、と言いますかパフォーマンスは、それこそDEEP PURPLE初来日以来ではないでしょうか。狂気、です。

 名演ぞろいの初来日でも、メモリアルにして狂気のパフォーマンスまで聴かせた大阪初見参。その頂点録音がキニーのオリジナル・カセットから復刻された歴史的大傑作です。四の五の申し上げてきましたが、それもこれもこの音の前には空しくなる。これこそ、RAINBOW。これこそ、リッチー・ブラックモア。キニーが残していてくれた喜び、それに触れられた幸せ。プレス2CDに封じ込め、あなたにも。』

Osaka 1976 1st Night (Rising Arrow-052)
 
 Live At Koseinenkin Kaikan,Osaka,JAPAN 05th December 1976

 Disc 1
   01. Over The Rainbow
   02. Kill The King
   03. Mistreated
   04. Sixteenth Century Greensleeves
   05. Catch The Rainbow
   TOTAL TIME (39:30)

 Disc 2
   01. Lazy
   02. Man On The Silver Mountain
   03. Blues
   04. Starstruck - Man On The Silver Mountain
   05. Keyboard Intro.
   06. Stargazer
   07. Still I'm Sad (incl. Keyboard Solo)
   08. Drum Solo feat. 1812 Overture
   09. Still I'm Sad (Reprise)
   10. Do You Close Your Eyes
   11. Over The Rainbow
   TOTAL TIME (64:40)

 Ritchie Blackmore : Guitar
 Ronnie James Dio : Vocal
 Cozy Powell : Drums
 Jimmy Bain : Bass
 Tony Carey : Keyboards

 Kill The King
 
 Catch The Rainbow
 
 Stargazer
 
 Do You Close Your Eyes
 

 本商品の初回限定ナンバー入りステッカー付きに限り,大名盤である 『Rising:Japanese 1976 Original LP』 落としのプレスCD が付属しています.
 本プレスは,最近多い,在庫処分的なプレスでは無く,今回のために特別にプレス化した 1枚だそうです.

 メーカー情報では
 『「至高」。高みを極めたものにだけ許された言葉。この表現がこれほどまでに似合う1枚がかつてあったでしょうか。かつて、ギフト・タイトルで全世界に衝撃を与えたアルバム、その音の総てを永久保存のプレスCDに封じ込めました。

 本作は、1976年に日本でリリースされたオリジナルLP『RISING(MWF 1004)』をCD化したもの。世界中の、ありとあらゆる『RISING』でもっとも優れたサウンドの1枚なのです。いきなり「当時の日本盤が一番」と言われても、にわかに信じがたい方もいらっしゃることでしょう。順を追ってご説明いたします。

 ロックに限らず、歴史的名盤というものは、世界中のマニアが頂点クオリティを求めて、あらゆる可能性を追求するもの。70年代英国ロックの場合、ほとんどのケースでは、母国UK盤のオリジナル・プレスLPにあたります。他の国では英国から送られてきたマスター・テープからプレスするのですが、ほとんどの場合品質がわずかに落ちるのです。ところが、『RISING』に限っては違っており、1976年の日本盤がもっとも優れているのです。「日本盤がベスト」の噂は古くから囁かれてきましたが、「UK最良」の常識もあって都市伝説の次元でした。
 ところが、ある海外マニアが全力でその検証を実行。リマスターCDは言うに及ばず、何年もかけてLPもカセットもCDも、リリースされた総ての国のありとあらゆる『RISING』の極上状態品をかき集め、デジタル化したのです。その結論として導き出された“ベストのRISING”が、日本のオリジナルLPだった。日本の盤質が良かったのか、耐久性が良かったのか、あるいは母国用マスターと取り違えでもしたのか、その理由までは分かりませんが……。
 もちろん、マニアが人生をかけて臨んだプロジェクトだけに、デジタル化に際しても精緻を極めていました。使用されたLPは当然ミント・コンディションですし、使用機材もプロでも唸るハイエンド環境。本作は、手間暇どころか、金銭も惜しまぬ信念の下に生まれた1枚なのです。
 そうして誕生した本作は、まさに“聴いたこともない『RISING』”。まったくのノン・マスタリングにも関わらず、針パチひとつない完璧なCD化なのですが、それ以上に驚きなのがあまりにも鮮やかなサウンドそのもの。自然な鳴りと研ぎ澄まされた音のエッジは、あらゆるCDバージョンを凌駕し、1音1音の鳴りの美しさだけでなく、各楽器の隙間まで感じられるような立体感まで素晴らしい。この手の音質話になると、とかくプラシーボ効果(偽薬効果)も疑ってしまいますが、単なる「良い/悪い」ではなく、聴いたことのない音の詳細が見えてしまうのですから、信じるか否かではないのです。
 もちろん、現行のリマスターCDは、レコード会社ができる最善を尽くしたものなのでしょう。しかし、いかに迫力のあるリマスターを施そうとも、一度潰れ、消えてしまったディテールは二度と戻らない。残った凹凸を引き延ばしてみても、オリジナルの繊細な音模様にはならないのです。これは「CD対アナログ」のメディア優劣勝負ではありません。「いかにマスター・テープに吹き込まれていたサウンドを残しているか」の次元で、日本盤オリジナルLPが最も優れていた結果なのです。

 希代の大名盤にして、不朽の名作『RISING』。その至高バージョンは、全RAINBOWアイテムでもっとも重要な1枚に間違いない。本来であれば、CDRでお贈りするはずのボーナス・タイトルではありますが、これだけの至高品、至高の音は永遠に残さなければならない。そのためにプレスCDにいたしました。それに踏み切るほど、本編プレス2CD『OSAKA 1976 1ST NIGHT』も特別なライヴアルバムでもあるのです。この地球上でもっとも鮮やかに輝く至高の虹を、どうぞ。』

Rising:Japanese 1976 Original LP(Special Bonus CD)
 
 Taken From The Original Japanese LP "Rising" (MWF 1004)

   01. Tarot Woman
   02. Run With The Wolf
   03. Starstruck
   04. Do You Close Your Eyes
   05. Stargazer
   06. A Light In The Black
   TOTAL TIME (33:48)

 Starstruck
 
 Stargazer
 

[参考]
 1976 Japan Tour
  Dec
   02(木) 東京都体育館
   05(日) 大阪厚生年金会館
   07(火) 名古屋市公会堂
   08(水) 大阪厚生年金会館
   09(木) 大阪厚生年金会館
   10(金) 京都会館
   13(月) 福岡九電記念体育館
   14(火) 広島市公会堂
   16(木) 日本武道館 [昼の部(追加公演)]
   16(木) 日本武道館 [夜の部]

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