2016年1月に,Sigmaレーベルよりリリースされたシド・バレット在籍時のピンク・フロイドの音源で,英BBC放送用に収録されたものです.

 音源的には BBC放送で流されたものであり,シド在籍時の定番音源なので,目新しさはありません.

 シド在籍時の BBC音源として数多くリリースされている中で,既発の決定盤的な扱いで Last Screamレーベルより 『BBC Archive 1967 - 1969 (PFBBC67/6869)』 として,他の年代の音源も網羅して収録したプレスCDが 2011年夏頃にリリースされていますが,今回,Sigmaレーベルからのリリースと言う事からも判るように,既発のアップグレード盤となります.

 メーカー情報では
 『お待ちかね、2016年フロイド事始めです!!
  フロイド専門の Sigmaがお届けする2016年第1弾は何とレーベル初タイトルとなる1967年音源が登場!! そう、フロイド音源史の中で最も音源数に乏しくリリースが渇望されている67年シド・バレット在籍時のタイトルが遂に Sigmaからリリースされます!!

 フロイドの活動が本格的にスタートした67年・シド在籍時の音源は、ライブの絶対数が少ないながらも9月13日のデンマーク・スタークラブでの音源や同9月10日のスウェーデン音源など、幾つかの音源が非公式で残されています。しかし定位の安定した業務放送用モノ録音でサウンドの質が優れたものとなりますと、やはり67年後半に録音・放送された英国BBC" Top Gear "のオンエア音源を於いて他にありません。
 御存知の通りこの67年BBC音源はアナログ・ブートレッグLPの時代から多種多様にアイテムが出回って殆どカオス状態でしたが、2011年にフロイド研究の世界的なアーカイヴ・チームだった Harvested が当時約半年間という期間と労力を掛けてそれら玉石混交の60年代BBCセッションを精査・編纂した音源がフロイド音源史に大きな足跡を残しました。
 音盤化タイトルでもその時の Harvested 公開版をストレートコピーした海外製の 2枚組『BBC Archives 1967-1969 (PFBBC-67/6869)』を初めとして『Ultimate compilation of rare tracks 1967-1969 SBD (Utimate Edition)』や『40th Anniversary Edition』等、幾つかのアップグレード版が当店のギフト盤としても過去に登場しています。
 しかし今回登場するこの最新作はそうした Harvested版の焼き直しでもネットにアップロードされたものではなく、海外のフロイドマニアからSigmaに直接提供されたオリジナル・ソースを使用しており、それら既発音源で御馴染みだったサウンドの質を更に凌駕するクオリティを実現しているのです!

 その音質のアッパー感は驚くべきもので、これを聴くとこれまでの Harvested音源が一定の質の高さを持ちながらもダイナミックさと明瞭感には欠けていた事がどなたにでも分かるほどです。特にセンターで寄り固まっていた丸い音がエッジの効いたシャープさを取り戻し、薄皮が一枚剥けた様な音の粒立ちと明瞭感には誰もが驚嘆されるに違いありません。原音のダイレクトな出音感が増した事で冒頭の2曲だけヒスノイズが幾分大きめに入ってはいますが、しかしソースはBBCがミックスしたオリジナルの鮮やかなモノ・テイクが使われていますし(※当然ですがフェイクの擬似ステレオではありません)、ピッチも完璧にアジャストされているだけに、サウンドの上質感・高級感は全く損なわれていないのです。

 また今回は DJのトークが放送時のまま収録されている事も特筆され、これも本音源に更なる輝きを添えています。前述の各既発盤では音楽そのものに焦点を当てていた事もあり、各楽曲の前後に本来存在していた司会者ジョン・ピールの曲紹介とトークが丸ごとカットされていました。
 Harvestedが選び抜いた洗練された音だけを聴くならばそれも良かった訳ですが、しかし音源に未加工のオリジナルな姿が望まれる様になった昨今ではそうした製作者サイドによる一方的なカット・編集作業はむしろ失望の的です。でも Harvestedとは別ルートで出てきた本作は音質の更なる向上に伴い、これまで丸ごとカットされていた DJ部分も現存しているシーン全てがオリジナルの姿で復活しています。そして更にもうひとつ、本作では曲順が放送時オリジナルの曲順で収録されているというトピックも挙げておきましょう。もし御手元に既発盤をお持ちでしたら本作との収録曲順を見比べて戴きたいのですが、かなり激しく入れ替わっているのがお分かりになる筈です。これは今回復活したDJトーク部分(※今流した曲の再紹介や、次に流す曲の紹介などが入っています)をお聞きになると本作の収録順が放送通りの正しい曲順である事が判然としますが、同時に既発盤がDJトーク部分をカットした際に曲順を入れ替えていた事実も見えてくる筈です。一点、トラック(3)の「Scarecrow」と(4)の「Flaming」のみ近年のBBC再放送テイクに挿し換わっていますが、放送曲順はこれが正解です。

 それにしてもこの鮮やかな音質と未加工感で肉迫するシド時代のフロイドは、コアなファンでなくとも堪らない魅力を感じるでしょう。例えば「The Gnome」では演奏開始前に既発盤には無いジョン・ピールによる曲紹介とコメントが入っており、出だしのカツカツと鳴る音から鮮やかな明瞭感が備わっているのが実感出来る筈です。
 部分部分に入っているチェレスタの細い旋律や生々しい息継ぎ・吐息も更に間近で聴こえますし、終曲後に再び曲紹介が入って次の曲に繋ぐシーンも、曲順が入れ替えられていた既発盤には無い自然な流れが聴く側の満足度を更に高めてくれます。「Matilda Mother」もシドの声とベースの動きが力強く出音し、オルガンの音色が奇妙に変化してゆく様子やハイハットの音が外側に向かって鮮やかに飛び出してゆく姿が過去最高の鮮明さで御愉しみ戴けるでしょう。近年の再放送テイクに挿し換えられた「Scarecrow」と「Flaming」は音像が驚異的に向上し、アルバムで聴ける以上に活きた空間性が堪能出来ます。特に「Flaming」はアクセントとして度々入るあの駆け上がるエレキピアノの音階がますます眩しく揺れ動きますし、「太陽讃歌」では各楽器の動きが更に見通しの良い高水準サウンドで追える事で、曲の初期構造が手に取るように分かるのも嬉しいところです。「Apples And Oranges」は(1)~(6)と同じ9月25日収録のBBCで演奏されたものですが、御存知の通りこの曲のみオンエアが別の日(※同67年11月5日オンエア。このシングルが発売される11月18日に合わせたのかもしれません)で、既発盤では未収録でした。
 しかし本作はこれも同日の演奏という事で新規追加収録しています。勿論この音質も良好で、シドと初期フロイドが後のレコーディング・テイク以上にロマンティックな響きに身を委ねる姿が後半1分35秒からの下降音型で垣間見え、感動的です。

 トラック(8)のジョン・ピールMCからは同67年12月20日のセッションです。こちらも既発盤よりサウンドの解像度がグッと増していますが、トラック(1)~(7)で聴けた9月25日の音源以上にエッジの立った鋭いサウンドとなっているのが特徴です。これは「Vegetable Man」から既に顕著で、角が取れたマイルドな音質で収録されていた既発サウンドとは受ける印象が随分違っているのを実感されるでしょう。透明感も増した事でモノラルならではの豊かな奥行きも1ランク上の聴き心地を与えてくれますし、既発では削除されていたDJトークがトラック(10)としてオリジナルのまま収録されている点も見逃せません。「Scream Thy Last Scream」も明瞭感と広がりが格段に向上した事でギターの伸びと残共感が更に鋭くなり、オルガンの出方もますます間近です。
 「Jugband Blues」も既発盤では中央により固まった平坦なサウンドでしたが、ここでは音の広がりと鮮やかさが向上している事に嫌でも気付かされるでしょう。中盤で入るタンバリンの鳴り方も鮮やかですし、その後ろで鳴るコミカルな鈍い音の連なりも過去最高の鮮明サウンドで御愉しみ戴けます。「Pow R Toc H」もロジャーの奇声と吐息(シド?)がより生々しく出音し、既発では奥まって鳴っていた周囲の細かい音がスッと明瞭に聴こえる事で、実験性に溢れた曲表現をパーフェクトに御愉しみ戴けると思います。終曲後も既発では消されていたジョン・ピールによるアウトローMCがトラック(14)として甦っている点も要チェックです。

 ところで、そうして本作では曲間の繋ぎで度々出てくる番組司会者ジョン・ピールですが、70年代に彼が語ったインタビューによると彼がフロイドを知ったのはBBCに務める前、米国カリフォルニアに居た時で(※無線局KMENかKOMAに勤めていた頃でしょう)、知り合いがロンドンで見たフロイドとジミヘンを熱く語ったのを聞いたのが始まりだった様です。そんな彼がイギリスに戻ってBBCに勤め出したのが1967年の春、つまり本作で聞けるまさにその年度だった訳ですが、戻って直ぐに知人が熱く語っていたフロイドを観ても実はさほど感銘を受けず、むしろ印象に残ったのは同時出演していたアーサー・ブラウンだったと言います。
 そんな彼がフロイドという存在の重大さに気付いたのはデビューLPを聴いた時(※=発売日・67年8月5日以降という事になります)だったと告白していますから、本作で聴ける放送時(※9月25日と12月20日)のジョン・ピールの感嘆の声はまさに彼がフロイドに開眼した直後の、胸ときめいて熱の篭った声という事になる訳です。ですから既発盤でそんな熱気を帯びたDJ部分が丸々カットされていたのは軽視出来ないマイナス要因でしたし、それだけに本作で彼の嘘偽りの無い熱っぽいトークがオンエア時のまま含まれている事は、実は大変注目に値する隠れた聴きどころとなっているのです。
 あの名司会者がプライヴェートでフロイドを事前に観ていたにも拘らず、実は収録直前までフロイドに特別な関心を持っていなかったというウラ事情を念頭に置いて聴き進めてみると、本音源に違った面白さを発見出来るでしょう。

 尚、このジョン・ピールがフロイドを語っている更なる詳細は、70年代後半に日本で放送されたラジオ番組を収録したギフト盤『PINK FLOYD STORY - Japanese Broadcast Edition Part 1 "The Early Years"』にて、日本語訳放送版としてお聞き戴けます。フロイドの各メンバーによる興味深いコメントの数々は勿論、存命中のシド・パレットによる貴重なインタビューも日本語訳で聴ける優れものタイトルです。今週のギフト盤でも取り扱っていますので、御興味を持たれましたら是非本作と併せてお楽しみ下さい。

 2016年の第1弾タイトルから長々と書いてしまいましたが、冒頭でお伝えした通りこの音源は当レーベル初の67年タイトルです。勿論初期フロイドを軽視していた訳ではありませんが、しかしフロイド専門レーベルでありながらもシド在籍時の音源にスポットを当ててこなかった事実は否めません。しかしそうして後手に廻ったからこそ、出す時は他レーベルの追随を許さない決定的なものをリリースするのがSigmaです。使用ソース未加工の姿を過去最高の音質で満喫出来るこの67年BBCはコアなファンでなくとも大きな衝撃を受けること確実でしょうし、シドがあの時代と後世に放っていた大きな音楽的なヒントをますます手応えのある、活きた実音で読み解く事が出来る優秀なタイトルになっています。是非この週末はフロイドの原点活動を象徴する有名音源の最新版で今年のフロイド事始めとし、定番のHarvestedソースを超える優秀なサウンドに身を委ねてみて下さい。そして驚愕のフロイド新作リリースを既に幾つか控えている2016年のSigmaにも、今後ますます御注目戴きたいと思います!』

BBC Top Gear 1967 Upgrade (Sigma 149)
 
 Live AT BBC Playhouse Theatre,London,UK 25th September 1967
     & BBC Media Vale Studios,London,UK 20th December 1967

  BBC Playhouse Theatre,London,UK 1967/09/25
   [Broadcast 1st October 1967]
   1. The Gnome
   2. Matilda Mother
   3. Scarecrow
   4. Flaming
   5. Set The Controls For The Heart Of The Sun
   6. Reaction In G
   7. Apples And Oranges (Broadcast 5th November 1967)
 
   BBC Media Vale Studios, London, UK 20th December 1967
   [Broadcast 31st December 1967]
   8. John Peel Intro.
   9. Vegetable Man
   10. Tommy Vance and John Peel
   11. Scream Thy Last Scream
   12. Jugband Blues
   13. Pow R Toc H
   14. John Peel Outro.
   TOTAL TIME (33:43)

   Syd Barrett : Guitar & Vocal
   Roger Waters : Bass & Vocal
   Richard Wright : Keyboards
   Nick Mason : Drums

 The Gnome
 
 Matilda Mother
 

 本商品には,ボーナス・ディスクが 二点付属しています.

 一点目 は,初回ナンバー入りステッカー付きに限ってとなりますが,同時期のライヴ音源の決定版 『Star Club '67 Remaster (Special Bonus CDR)』 が,付属しています.

 メーカー情報では
 『シド・バレット在籍時の貴重なライブ音源である1967年9月13日、デンマークはコペンハーゲンでのスタークラブ公演を約37分に渡って完全収録。近年マスター・リールからのダイレクトコピーという触れ込みで、登場した音源を収録。
 数年ほど前に一度だけギフトタイトルとなり大好評となった音源を改めてブラッシュアップ(中低音の潰れを修正)、また若干高めだったピッチも見直しベストクオリティーのギフトタイトルとしてここに再度登場です!
 このコペンハーゲンの音源について改めておさらいしておきますと、元々フロイド初期のオーデイエンス録音ライブの定番として過去にも何度もリリースされてきた本音源、コレクターズタイトルとして音盤化されたものはどれも音質が非常に悪く、鑑賞するにはかなりの忍耐を要するものばかりでした。おかげで'67年コペンハーゲンと言えば同年11月のロッテルダム公演と並び「貴重なのだが鑑賞には厳しい」というイメージが刷り込まれてしまったファンも多いと思います。
 このように定番でありながら長い間音質面で厳しい評価しか得られなかった本音源でしたが、数年ほど前に流通し始めたマスターからのデジタルコピーとされるバージョンでは音質がびっくりするほど飛躍的に向上。Arnold Layne、Astronomy Domineを含む初期ステージの模様を当時としては十分満足できる高音質で収録しており、音の鮮度は抜群で、低域から高域までしっかりと音を拾っており、さらにヒスノイズも大幅に減少。
 ボーカルがオフ気味なのが惜しまれますが、この時代のオーディエンス録音としては、別格のレベルのサウンドでライブの全貌を楽しむことができるようになりました。またライブ開始前のイントロ部分が既発に比べ数秒ながら長くなっているほか、既発ではカットされていた曲間がノーカット収録となっていたりと、マスター・クオリティを裏付けるアドバンテージも随所に見られ、当時のフロイドのライブ・ステージの様子を知る上で、より資料価値の高い一枚になっております。1967年秋のフロイドのライブを高音質で楽しむことができる最強の一枚!』

Star Club '67 Remaster (Special Bonus CDR)
 
 Live At Star Club, Copenhagen,Denmark 13th September 1967
  
  1. Reaction In G
  2. Arnold Layne
  3. One In A Million
  4. Matilda Mother
  5. Scream Thy Last Scream
  6. Astronomy Domine
  TOTAL TIME (37:15)

  Syd Barrett : Guitar & Vocal
  Roger Waters : Bass & Vocal
  Richard Wright : Keyboards
  Nick Mason : Drums

 Arnold Layne
 
 Astronomy Domine
 

 二点目 は,初回の80枚分に限ってとなりますが,同時期のライヴ音源の決定版的な扱いで,1967年9月11日スウェーデンはストックホルムのゴールデン・サークル公演を収録し,2011年12月に Last Sceam Discレーベルからリリース(今でも販売中?)された 『Golden Circle (PFGC-10967)』 が,付属しています.
 毎週新作がリリースされいているので,まぁ,在庫処分的なところも大きいとは思いますが,ファンには有り難いです.(笑)

 ちなみに前から気になっていましたが,曲のクレジットが "Mathilda Mother" となっていますが,"Matilda Mother" が正しいです.

 既発では The Godfatherecordsレーベルから 2011年11月に 『Happening At The Golden Circle (G.R. 704)』 としてもリリースされていますので,初期のフロイド・ファンであれば,ジャケットを目にされた方も多いと思います.

 メーカー情報では
 『本当に驚愕のブッ飛び音源が初登場!しかもそれが最も音源に乏しく登場の渇望されたフロイド初期1967年のシド・バレット期であることに誰もが驚きを隠せないことでしょう!
 本音源は、1967年9月10日ストックホルムにある、ゴールデン・サークル(ここはオーネットコールマンなどのJAZZライブ盤で有名なクラブ)での店の関係者による秘蔵オーディエンス録音が最近(2011年5月)になり「THE PINK FLOYD HAPPENING」というイベントで公開され、これはその際のイベントをオーディエンス録音したものとのことで("off" audience masterと発信もとではクレジットされています)、全編にわたり非常に興味深いものとなっております。
 イベント当日は当時のメンバーの姿を再現したマネキンやステージを再現し、この貴重な録音が公開されたとのことです。
 元の録音自体が全般的にボーカルが遠いようで、またハウリングが起こる個所などもあるほか、テープの公開中には「現代のオーディエンス」の手拍子や思わず曲に合わせて歌ってしまう場面なども散見されますが、それもこの貴重な録音の前では無問題。当時の録音としては最高品質であることは間違いなく、聞いてるうちに細かいツッコミは野暮と思えるほどフロイド・ワールドにグイグイ引き込まれることは間違いありません。そもそもフロイド初期ライブに関してはBBCのような放送用音源を除くと単一のライブを捉えた音源については非常に少なく、今のところ1967年物で流通しているのは9月13日コペンハーゲンと11月13日のロッテルダム公演のみ。これらは古くから流通していたものであり、シド・バレット期の音源に関しては近年は全くと言っていいほど発掘されていなかっただけに、このような音源が「イベントでのテープの再演」という特別な形態とはいえ突如公開され、それを聴けることにファンは狂喜するに違いありません。
 先述の通りボーカルが遠いのは惜しまれますが、全編にわたり聴きどころは満載。
 1曲目 Mathilda Mother からシド独特の繊細かつギラついたギターフレーズもかなり明確に聞こえ、これだけでも感無量。
 2曲目 Pow R Toc H はスタジオテイクではどちらかと言えば小曲と言った趣でしたが、ここではスタジオテイク以上に演奏も引き伸ばされ、のちの「ユージン」の原型ともいえる狂気感の増した凄まじく妖しいスキャットを含む猛烈なジャムプレイが展開され、BBCで聴けたテイク以上に完全に別物なのが驚き。当時食事をしながらこのライブを見ていたオーディエンス(今回のタイトルの裏ジャケに小さく当日の写真がございます)はさぞかし圧倒されたことでしょう。ほかにも当時演奏面ではバンドの中でも前面に出ていたリック・ライトのオルガンプレイも素晴らしく感涙。。。
 3曲目 Scream Thy Last Scream も 4分弱ながら中盤からの天にでも登っていくかのような爆音プレイ(例のニック・メイスンの破天荒なドラム等)はやはりいつ聴いてもたまりません。4曲目太陽賛歌も既に完成度は高く、中盤からの狂気的な展開はやはりスタジオテイクにない聴きどころ。
 さらに See Emily Play は1967年の生録ライブ・バージョンとしては初登場ですので注目のライブバージョン。当時もヒットしただけあり、さすがに現代のオーディエンスの反応も良いのが笑えます。
 ラスト Interstellar Overdrive はインストなので、ここは終始完璧なプレイを十二分に堪能できます。とにかく一つ一つあげたらきりがないほどに聴きどころがあちこちに満載。資料的価値も十分。是非1967年と2011年がミックスされたこの不思議空間をプレス盤で体感してみてください!Shine On!』

Golden Circle (PFGC-10967)
 
 Live At Gyllene Cirkeln,Stockholm,Sweden 10th September 1967

  1. Announcement
  2. Mathilda Mother
  3. Pow R Toc H
  4. Scream Thy Last Scream
  5. Set The Controls For The Heart Of The Sun
  6. See Emily Play
  7. Interstellar Overdrive

  Syd Barrett : Guitar & Vocal
  Roger Waters : Bass & Vocal
  Richard Wright : Keyboards
  Nick Mason : Drums

 Set The Controls For The Heart Of The Sun
 
 See Emily Play
 
 Interstellar Overdrive
 

[参考]
 BBC Archive 1967 - 1969 (PFBBC 67/6869)
 
 Happening At The Golden Circle (G.R. 704)
 

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