またしても予約完売続出のツェッペリンのアナログ・ブート落としのCDの発売です.

 こちらもアナログ・ブート黎明期の TMOQ(:Trade Mark Of Quality)レーベルからリリースされた超有名なブート 『Going To California (No Label)』,
 CD時代になっても,このマスターが世に出る事は無く,過去にもアナログ起こしで,何種類かのブートが出ていましたが,何れもスクラッチ・ノイズが気になったり,過度のイコライズをかけたりしたものが,多い状況でした.
 その点,今回のものは,元となったアナログがかなり良い状態で保存されていたのでは無いでしょうか.スクラッチ・ノイズ等が殆ど気になりません.

 時期的に,初来日の初日である1971年9月23日の武道館公演の 9日前に当たる 9月14日,北米ツアー終盤に行われた,カリフォルニア州はバークレーのバークレー・コミュニティ・シアターでのライブであり,演奏が悪い訳はありません.ただ 1ヶ月超にわたる北米ツアーの関係で,プラントの喉の疲れもピークをむかえており.流石に "Immigrant Song"~"Heartbreaker" 等ではハイ・トーン部分は苦しそうです.ただ公演が進むにつれて持ち返すのは流石と言えます.

 収録時間の関係,TAPEの反転の関係等で,"What Is and What Should Never Be","Moby Dick" 等,またアンコール全般,未収録の部分,"Since I've Been Loving You" のイントロ部分のカット等がありますが,ほぼ公演の内容を把握する事はできます.
 ホール・エコーの効いている関係で,臨場感たっぷりなオーディエンス録音で,"Since I've Been Loving You" 等は,1971年北米ツアー中屈指の名演と言えるのでは無いでしょうか.

 メーカー情報では
 『OG、Pb、そしてバッジホルダーズと続いた当店からのZEPビンテージ名盤復刻シリーズ、今回は1971年アメリカ・ツアーからの古典的名盤「GOING TO CARIFORNIA」が遂に登場します。もはやライブ音源が出尽くしてしまった感のあるZEPライブ音源ですが、意外なことにマスターとなった音源やアップグレードが未だに発掘されず、結果としてオリジナルのLPがベストのサウンド、あるいはそれでしか聴かれないライブ音源がいくつも残されています。そんな中から数々の名盤LPを、あくまで原音や元の収録状態を尊重したCD化にこだわって当店がリリースしてきました。
 今回の「GOING TO CALIFORNIA」はレア音源リリースのパイオニアとも言うべきレーベル、Trade Mark Of QualityことTMOQからリリースされました。TMOQからのZEP名盤の筆頭に挙げられるのは1970年ライブの古典「LIVE ON BLUEBERRY HILL」でしょう。しかも同レーベルが収録したのはあのLAフォーラム。ZEPのフォーラム伝説の始まりを捉えた歴史的名盤と言っても過言ではありません。それにもっとも重要なこと、それは世界中で話題を呼んでいたZEPのライブ・パフォーマンスの凄まじさを知らしめてみせたことでした。

 あのブルーベリー・ヒルから一年後、ZEPは再びアメリカを訪れます。しかしTMOQが今回録音したのは意外にも前回のLAフォーラムではなく、同じ西海岸のバークレーにあるコミュニティ・センターでした。70年代前半でこの地のロック・コンサートが行われる場合、コミュニティ・センターが会場となっています。しかもアメリカで上昇し続けるZEPの人気を反映し、これまで訪れた事がない地としてバークレーが選ばれたのです。
 「GOING TO CALIFORNIA」はバークレーで行われた公演の二日目である9月14日を収録しました。しかし同LPがリリースされて誰もが驚かされたであろうこと、それはオープニングの「Immigrant Song」が始まったところで際立っていたプラントの不調ぶりでしょう。その原因はデビュー以来、若さにまかせてハードなシャウトを続けていたことが災いし、ここで聴かれるような喉の疲労が現れるようになっていたのです。何しろ71年のアメリカ・ツアーは人気を反映して日程が拡大されたまではよかったものの、いきなり5夜連続公演から始まって、その後も連続公演の目立つスケジュールが組み立てられていました。

 最たる例はツアー四日目でLAフォーラム二日目の公演でしょう。ここでのプラントはライブが進むにつれて喉の疲労が濃くなり、最後は若さにまかせた力技で声を絞り出すという有様でした。もちろん、この後の日本公演が証明していたように、まだまだプラントのスクリーム・ボイス期は続くのですが、彼の驚異的なシャウトから陰りが見え隠れし始めていた時期、それがこのツアーでしょう。
 しかもバークレー二日目はアメリカ・ツアーの終盤です。そうなればオープニングからプラントの声がお疲れ気味なのも仕方ない…ところがここが若さの力というべきか、ライブが進むにつれて彼がどんどん調子を上げてゆくのだから驚かされます。

  「GOING TO CALIFORNIA」はアメリカ・ツアー終盤におけるそんな一日を記録していたのですが、面白いことに「Immigrant Song」ではプラントの声だけでなく録音まで不調に見舞われていたのです。同曲が始まったところではモノラル音質、それでも1971年のオーディエンス録音としては上質な部類だったのですが、続いて演奏された「Heartbreaker」の途中から驚異のクリアネスとワイドな臨場感を誇るステレオ音質へと豹変します。しかもその合間で音切れが発生するのですが、それはまるでレコーダーにマイクがちゃんとつながっていなかったことに気付いて直したかのような状態です。
 そこからの鮮度抜群、とにかく豊かなステレオ音質…これは本当に凄い!本盤がブルーベリー・ヒルと並び称される理由の一つはそのずば抜けた音質でしょう。ただし「Black Dog」においても左チャンネルがオフになる、あるいは「Dazed And Confused」の後半を始めとして所々で生じるカットなど、ブルーベリー・ヒルと比べると完全な録音状態だとは言えません。

 しかしそんな録音上の問題を差し置いても、ここで聴かれるZEPの躍動感と鮮度抜群な録音状態は2015年の今もなお、まったく色褪せていないものです。録音バランスがまた絶品で、ZEPのライブは会場からの出音が凄まじい音量だった…という証言を裏付けるかのような迫力。しかもあっという間に復調するプラントの声を生々しいほどオンな音像で捉えた状態がまた素晴らしい。
 やはりまだ若いプラントですので、基本的な声質自体がまだあの刺激的なスクリーム・ボイスそのまま。それでいて演奏のフットワークも軽いのが1971年のZEPならではだと思います。確かに「Dazed And Confused」におけるインター・プレイの応酬は73年以降のような重量感と技巧には及びません。しかしこの時点では同曲の駆け引きにおいて、やはりフットワークが軽いプラントが切り込んでくる展開が71年ならではのもの。しかもこの日は彼が歌ってみせたのはチャック・ベリーの「Back In The USA」の一節というレアな展開、それがまた実に面白いのです。

 そしてこのLPにおける最大の名演は「Whole Lotta Love」のメドレーです。そのカバー選曲や展開はこの当時のスタンダードだと言えますが、ここで登場した「Hello Mary Lou」は同曲のメドレー・バージョンにおける名演中の名演で、何しろプラントの歌が素晴らしいのです。「Whole Lotta Love」メドレーの「Hello Mary Lou」と言えばここでの演奏を思い浮かべるマニアも多いはず。
 しかし残念なことに、名盤「GOING TO CALIFORNIA」のマスター・テープは未だに見つかっていません。ブルーベリー・ヒルの元音源がしっかり出回っていたのに対し、こちらの音源が一切発掘されないとは不思議なものです。もしかしたらブルーベリー・ヒルとはまったく違う録音状態から推測すると、別のテーパーから提供された音源だったのかもしれません。

 おかげで現在までTMOQ盤からの収録がCD化唯一の道となっており、これまでにも多くのアイテムがリリースされてきました。今回は同盤の中でも最も盤質に優れているとされるオリジナル盤と同じスタンパーを使用した再プレス盤"The Trademark of Quality Years"(10LP)のセットから丁寧に収録。TMOQの初期盤では使用したビニール材質の問題によりミント状態のものでも結構ノイズがのっていることが多い傾向にありますが、実は後期の再プレス盤の方が盤質に優れ、非常にハイファイなサウンドで堪能できるのです。今回はその再プレス盤から音質に影響しないようノイズ除去を施した以外は一切のイコライズなしでCD化しています。あの懐かしの名盤がCDで簡単にプレイバック出来る喜び…LPを聴き慣れたマニアから、アナログを知らない世代まで、限定のプレスCDで名盤をじっくりとお楽しみください!』

Going To California (No Label)
 
 Live At Berkeley Community Theatre,Berkeley,CA,USA 14th September 1971
 Taken From The Original "The Trademark of Quality Years" LP's (Matrix # LZ 1,2,3,4)

 Disc 1
  1. Immigrant Song
  2. Heartbreaker
  3. Since I've Been Loving You
  4. Black Dog
  5. Dazed And Confused
  TOTAL TIME (48:24)

 Disc 2
  1. Stairway To Heaven
  2. That's The Way
  3. Going To California
  4. Whole Lotta Love
   (incl. Boogie Chillun', Hello Mary Lou,
       My Baby Left Me, Mess O'Blues,
       You Shook Me, The Lemmon Song)
  TOTAL TIME (48:02)

 Since I've Been Loving You
 
 Whole Lotta Love
 


 本商品にの初回ナンバー入りステッカー付きに限って、1970年9月4日のLAフォーラム公演を収録したアナログ・ブートで,Rubber Dubber Records レーベルからリリースさてていた 『Live At The Los Angeles Forum 9-4-70 (Special Bonus CDR)』 からダイレクトに音盤化したボーナス・ディスクが付属しています.

 この日は,言わずと知れた有名ブート 『Live On Blueberry Hill』 の収録日と同一ですが,TMOQ盤で使用されている音源とは別音源を使用しており,音像は多少遠めですが,こちらも当時のオーディエンス録音としては,良好な音源です.
 1970年9月の演奏だけに,ドライブ感と切れのある演奏は,圧巻の一言です.

 メーカー情報では
 『1970年9月4日のLAフォーラム公演を収録した「LIVE AT THE LOS ANGELES FORUM 9-4-70」(Rubber Dubber Records/70-007-01A-04D)を、コンディション良好の原盤よりデジタル化したテイクを収録しています。言うまでもなくBlimp / TMOQ盤の「Live On Blueberry Hill」とは別マスターであり、未だに元のテープ音源が流通していないばかりか Blimp / TMOQ盤 がさまざまな形態で同じスタンパーからの再プレスが繰り返されてきたのとは対象的に、本盤は実質的に再プレスがされていません(元々ジャケには複数種類存在しますが)。
 元の説明で「This is a fresh rip from vinyl. There is surprisingly little surface noise on this classic album.」とあるとおり、状態良好な原盤レコードをハイエンドな機材を使って再生したとのことで、鮮度抜群・未加工の、まさにレコード通りのフレッシュなサウンドでこのクラシックな1枚を楽しむことが出来ます。
 静かな曲では流石に針パチが気になる部分もありますが、十分に「聴ける」サウンドであるばかりか、実はTMOQソースや近年有名なアントラバータ、コブラソースなどにも匹敵、いやそれ以上の極上サウンドであることに気づくでしょう。本盤は元々レア盤であり中古市場にも滅多に流通しない入手困難盤であることや、近年ロングバージョンの別ソース・テープ・マスターなども流通したため、それらの陰に隠れて見過ごされがちなソースですが、ファンは必携間違いありません。』

Live At The Los Angeles Forum 9-4-70 (Special Bonus CDR)
 
 Live At The Forum,Inglewood,CA,USA 4th September 1970
 Taken From The Original Bootleg LP's (Rubber Dubber Records 70-007)

  1. Bring It On Home
  2. That's The Way
  3. Brahamrarr (Cottage)
  4. Since I've Been Loving You
  5. Organ Solo
  6. Thank You
  7. What Is And What Should Never Be
  8. Whole Lotta Love
    (incl. Boogie Mama & The Lemon Song)
  9. Communication Breakdown
    (incl. Good Times Bad Times,
       For What It's Worth & I Saw Her Standing There)
  TOTAL TIME (69:02)

 Communication Breakdown
 


[参考]








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