ピンク・フロイドは,アルバム 『アニマルズ (Animals)』 のリリースに伴い,1977年1月23日ドイツはドルトムントのウェストファーレン・ハレ公演から「In The Flesh Tour (通称:Animals Tour)」と銘打った大規模ツアーを敢行します.

 「In The Flesh Tour」での北米ツアーは,1977年4月22日フロリダ州マイアミのマイアミ・ベースボール・スタジアム公演から開始された1977年北米ツアーは,5月12日フロリダ州ポートランドのメモリアル・コロシアム公演までのファースト・レグと,間に一ヶ月のブレイクを挟んで,6月15日ウィスコンシン州ミルウォーキーのカントリー・スタジアム公演から7月6日カナダのスタッド・デ・パルク・オリンピック公演までのセカンド・レグに分けて行われました.

 本CDは,北米ツアーのセカンド・レグ終盤に当たり 7月1日~ 7月4日に行われたニューヨークのマジソン・スクウェア・ガーデン連続 4公演の 2日目をオーディンスで収録したもので,2005年に Sireneレーベルからリリースされたものです.

 2005年当時,ブートレッグ収集から離れていた時期であり,直近までこの現物は持っていませんでした.ただ数年前ネット上からダウンロードした本CDの音源は持っていましたし,今となっては Sigmaレーベルから,この日の音源のアップグレード盤 『Day Of The Animals (Sigma 77)』 がリリースされているので,不要とも思ったのですが,取りあえず,物を持っていなかった事,今回 10枚のみ再入荷した事,2005年リリース時より価格が下がっていた事もあり,購入してしまいした.(笑)

 少し高いお金を出して,決定盤を購入するか,少し安いお金で本盤を購入するかは個人の判断ですが,今回,10枚再入荷という事ですので,未だ残っていると思います.(笑)

 メーカー情報では
 『1977年アニマルズ・ツアーの最終章、ニューヨーク、マジソン・スクエア・ガーデン4デイズの2日目、7月2日公演を、マスター・ダイレクトと評される、ライン録音に匹敵する超高音質オーディエンス録音で完全収録!過去最高音質を誇りながら、イコライズ多用の派手なリマスタリングとは無縁の、自然な音色を有したダイナミックなサウンドが特徴です。
 特にギルモア&スノウィのギター、ニックのドラム、そして奥行きを感じさせる広がりのあるリックのキーボードが大変力強くクリアーに録音されており、終始、聴き応えは十分です。(一部のトレーダー間で、ピッチが遅く、しかも「Mr.Pig Remaster Version」のように同音源にコンプをかけて潰れてしまっているもの("IN THE GRASSLAND AWAY")が出回っていますが、今回のヴァージョンはその大元と言った感じです。勿論、ピッチは正確です。)。
 大会場特有の適度な空気感と、大観衆の熱気と臨場感を感じさせる理想的なサウンドで大迫力のMSG公演を完璧に再現します。おそらく録音者が演奏スタート時にあまりのラウドさに、途中、微妙にRECレベルを修正した感じがあり、音像はどんどん整理されていき(Dogsの途中からサウンドボード録音に匹敵するような完璧なレベルに移行していく様は圧巻です。)、加えて、PA もどんどんクリアーなサウンドになっていったようで、特にディスク2などは、あのオークランドに匹敵するパーフェクトな極上音質で収録されており、聴き手を完全に圧倒します。
 Sheep の2:53や Dogs の 1:44 や 14:35 の 16:11 の、一部の観客からの爆竹音も凄い迫力で収録されてしまっていたりしますが、最終日のモントリオールと違い、演奏者が怒ったり、投げやりになったりするパートは無く、全編を通して理想的とも言える、それは素晴らしいパフォーマンスをたっぷりと堪能できます。
 ディスク1はノンカット、ディスク2は90分テープの反転箇所である46:17(SOYCD後半)に一瞬のカットが発生したり、会場大盛り上がりとなったアンコールの Money で若干、音像が不安定になる箇所もありますが、それ以外は100%完璧です。アニマルズ・ツアー屈指のダイナミックな超高音質で蘇る、1977年MSG公演の最良のドキュメント!全フロイド・ファン必聴のタイトルが限定のプレスCDにて登場です。これは本当凄いです!!!

 ★PROG KING IS BACK!! 2005年に Sireneレーベルより限定リリースされ、そのあまりの高音質が話題となり、早々に完売したタイトルが、海外の工場より10枚限定で奇跡の再入荷!本当に久々に現物を見ました・・・。フロイド1977年MSG公演を代表するサウンドボードに匹敵する最高音質盤!!(今回のギフト「ニューヨーク・レポートの2日前のライヴです。)

 ★beatleg誌 vol.67(2006年2月号)のレビュー要約です。ご参考まで。

 1977年の世界ツアー「IN THE FLESH」から、北米ツアーのハイライトである、ニューヨーク公演2日目の模様を収録。アナログ・ブート衰退期にリリースされた「Caught In A Crossfire」(2LP)で初めて陽の目を見て以来、1977年を代表する定番音源となっている。興味深いことに、第一部の「ANIMALS」セットはステージから遠いポジションで、第二部の「WISH YOU WRE HERE」はPAの正面で録音したような音像である。こうした音像の差異は、録音者が第一部終了後の休憩時間に、別の場所に移動したと推測される。不幸なことに、1990年代になって本公演がCD化された際、サウンドボード音源に匹敵する音像ゆえに、第二部「WISH YOU WERE HERE」セットのみCD化されるという状況が続いた。現在、トレーダー間には、アンコールのMoneyとUs And Themを含む、「Caught In A Crossfire」(2LP)で使用されたものと同一音源で、しかもマスターテープからデジタルコピーされたCDRが流通している。とくに有名なのは「IN THE GRASSLAND AWAY」と呼ばれる私家盤だが、過剰なマスタリングが耳ざわりだ。今回の音源は、基本的に前述の音源と同一だが、マスタリングによる音の改悪が施されていない「unprocessed」である点に注目したい。本公演の決定盤だ。』

Prog King (Sirene-099)
 
 Live At Madison Square Garden, New York, USA 02nd July 1977

 Disc 1
  1. Sheep
  2. Pigs On The Wing (Part 1)
  3. Dogs
  4. Pigs On The Wing (Part 2)
  5. Pigs(Three Different Ones)

 Disc 2
  1. Shine On You Crazy Diamond (Part 1-5)
  2. Welcome To The Machine
  3. Have A Cigar
  4. Wish You Were Here
  5. Shine On You Crazy Diamond (Part 6-9)
  6. Money
  7. Us And Them

 Shine On You Crazy Diamond (Part 1-5)
 


[参考]

Animals (Remastered Discovery Edition)




[関連記事]
Day Of The Animals (Sigma 77)