1977年4月22日フロリダ州マイアミのマイアミ・ベースボール・スタジアムから開始された北米ツアーは,間に 1ヶ月のブレイクをとり最終の 7月6日カナダ・ケベック州はモントリオールのオリンピック・スタジアム公演まで行われます.
本音源は,1ヶ月のブレイク後の 6月15日ウィスコンシン州ミルウォーキーのカウンティ・スタジアム公演から始まったセカンド・レグの 6公演目にあたる 6月25日オハイオ州クリーブランドのミュニシパル・スタジアムで「World Series Of Rock」のイベントとして行われた公演の音源です.
アルバム「Animals (アニマルズ)」発表後「In The Flesh Tour」と銘打って,1月23日ドイツはドルトムントのウェストファーレン・ハレ公演から大規模ツアーを敢行しますが,この日の公演は「In The Flesh Tour」ドルトムントでの初演から数えて47番目のショウで,8万3千人を超える観衆が入っていたようです.
特にこの北米ツアーのセカンド・レグは,ロジャー・ウォーターズも精神的に相当まいっていた時期でもあったようで,最終公演である 7月6日モントリオールのオリンピック・スタジアム公演では,観客に唾を吐きかける暴挙に出た事でも有名です.ちなみに,それがステージと客席の間に壁を作る構想 (The Wall) に繋がったと言われています.
この音源しかりですが,1977年の北米ツアーは本当に観客が騒々しく,欧州ツアーとは比較になりません,それもロジャーを追い詰めた一因なのではないでしょうか.
セットリストはファースト・セットが最新アルバム「Animals (アニマルズ)」から,セカンド・セットがアルバム「Wish You Were Here (炎)」から,アンコールが「The Dark Side Of The Moon (狂気)」 から "Money","Us And Them" と「In The Flesh Tour」は,殆どこのセットリストで演奏されます.(時々 "Us And Them" が演奏されない事もあり,逆に唯一 5月9日のオークランドのアラメダ・コロシアム公演では "Money","Us And Them" の後に追加で "Careful With That Axe, Eugene" が演奏されています.)
音像は割りと近く,周りが騒々しいのですが,テーパーの周りは割と静かでオーディエンス・ノイズが殆ど無い状態で収録されており,バランスも良く非常に聴きやすい音源です.
曲間のカット("Wish You Were Here" と "Shine On You Crazy Diamond (Part 6-9)" の間等)および第二部の "Shine On You Crazy Diamond (Part 1-5)" および アンコールの "Us And Them" の冒頭のカットがありますが,全体を通してみれば,然程,問題はありません.
このツアーでは何度かあるように,本公演でも "Pigs" の 4分40秒のところで,ロジャーが公演回数を示すかのように「46」と叫びます.実際には本公演は47公演目なので,何故かカウントが誤っています.ギルモアのギターソロを含んで,ファースト・セット最後に演奏されるこの曲は 21分にも及び,またセカンド・セット最後に演奏され同様に 21分超の "Shine On You Crazy Diamond (Part 6-9)" は,圧巻です.そして野外公演であることから,同曲終了後に花火が打ち上げられる音まで収録されています.そしてアンコールの1曲目の10分に及ぶ "Money" も素晴らしい演奏です.録音位置が変わったのか,最後の "Us And Them" は,少し音質が落ちた感がありますが,ギルモアがリラックスして歌っている様子が伺えます.
メーカー情報では
『ディープなフロイド・マニアから Pink Floyd版「Destroyer」と言わしめ、アニマルズ・ツアー中、これ以上完璧な演奏はない、との高評価を受ける 6月25日クリーヴランド公演を、初のマスター・クオリティ、過去最高の超高音質と最長のヴァージョンで完全収録した1977年ツアーの決定版が登場です。
収録時間2時間15分。既発「4 Live in Ohio」(STTP)とのジェネレーションの差は歴然で、鮮度抜群の最高レベルのサウンドでショウの全貌を堪能することができます。更なる既発とのアドバンテージとしては、
①第二部の「炎」パートがノンカットで聴ける
②既発で逆転して収録されていた Money と Us And Them が正しい曲順で聴ける
③ピッチが正確な上、アンコールを中心に歓声が3分ほど長く収録されている
などが挙げられます。
コンサートイントロでは主催者側の説明の後、音響設備の最終確認のために「ピンクノイズ」が流されます。Sheep の疾走感溢れる演奏、Dogs のドラマチックなパフォーマンスは聴き応えがあります。Dogs 終演後にテープチェンジのカットが入るのは既発と同じ。POTW Pt2 のホワイトのソロも際立っています。この日の20分を超える Pigs の熱演はファン必聴であり「ツアー・ベスト」と評されるグルーブ感に満ちた迫力あるパフォーマンスを堪能することができます。
ディスク2冒頭には、主催者から観客への、上空に吊るされた豚の人形への注意がアナウンスされます。SOYCD Pt1-5 は既発同様にギターソロの途中からスタート。
静かな部分では、「Sit Down!」を絶叫する観客の罵声にうんざりしますが、そんな中、フロイドは統制のとれた強固で堂々たる演奏を次々と披露していきます。
特に、この日の Have A Cigar、Wish You Were Here、SOYCD Pt 6-9 と続く「炎」後半パートは、楽曲の持つ魅力が最大限に発揮されており、最高の聴き所になっています。(Wish You Were Here の終演後にテープチェンジのカットがあります。)
77年フロイドの最大の魅力であるジャム・パートを最良の形で楽しむことができます。特に、凄まじいギタープレイが楽しめるSOYCD Pt 6-9は絶品中の絶品です!!ロジャーのThank you の後、ワンカット入れ、既発未収の録音者による「Here's The Encore, From Tonight Entertainment, BBC1」という冗談の言葉も入っています。Money になっても音質は落ちることなく収録されており、特に中盤のギターソロは圧巻の音質で収録されています。(途中、ギターソロで音が回るのは、会場内に複数設置されたスピーカーの音群移動装置のエフェクトによるものです。)
Money 終演後の歓声も既発より2分以上長く収録されています。アンコールラストのUs & Them は既発同様、頭欠けがあります。ムード溢れるサックス、ギルモアの味わい深いボーカルも素晴らしく、この素晴らしいライブをラストをドラマチックに締めくくります。ジャケットに当日の会場写真を多数フィーチャーした決定版。』
との事.
One Flew Over The Board (Sigma 25)
Live At Municipal Stadium,Cleveland,OH,USA June 25, 1977
Disc 1
1. Introduction
2. Sheep
3. Pigs On The Wing (Part 1)
4. Dogs
5. Pigs On The Wing (Part 2)
6. Pigs (Three Different Ones)
Disc 2
1. Shine On You Crazy Diamond (Part 1-5)
2. Welcome To The Machine
3. Have A Cigar
4. Wish You Were Here
5. Shine On You Crazy Diamond (Part 6-9)
6. Money
7. Us And Them
Sheep
Welcome To The Machine
Have A Cigar
Shine On You Crazy Diamond (Part 6-9) #1
Shine On You Crazy Diamond (Part 6-9) #2
[参考]
The Dark Side Of The Moon (狂気)
Wish You Were Here (炎)
Animals (アニマルズ)
4 Live In Ohio (STTP 110/111)
1977
North American Tour Dates
1st Leg
April
22 Miami Baseball Stadium,Miami,FL,USA
24 Tampa Stadium,Tampa,FL,USA
26 The Omni Coliseum,Atlanta,GA,USA
28 Assembly Center,Louisiana State University,Baton Rouge,LA,USA
30 Jeppesen Stadium,University Of Houston,Houston,TX,USA
May
01 Tarrant County Convention Center,Forth Worth,TX,USA
04 Veterans Memorial Coliseum,Phoenix,AZ,USA
06 Anaheim Stadium,Anaheim,Los Angeles,CA,USA
07 Anaheim Stadium,Anaheim,Los Angeles,CA,USA
09 Oakland Coliseum Arena,Oakland,CA,USA
10 Oakland Coliseum Arena,Oakland,CA,USA
12 Memorial Coliseum,Portland,OR,USA
2nd Leg
June
15 County Stadium,Milwaukee,WI,USA
17 Freedom Hall,Louisville,KY,USA
19 Super Bowl Of Rock'n' Roll,Soldier Field,Chicago,IL,USA
21 Kemper Arena, Kansas City,MO,USA
23 Riverfront Coliseum,Cincinnati,OH,USA
25 World Series Of Rock,Municipal Stadium, Cleveland,OH,USA
27 Boston Garden,Boston,MA,USA
28 Spectrum Theater,Philadelphia,PA,USA
29 Spectrum Theater,Philadelphia,PA,USA
July
01 Madison Square Garden,New York City,NY,USA
02 Madison Square Garden,New York City,NY,USA
03 Madison Square Garden,New York City,NY,USA
04 Madison Square Garden,New York City,NY,USA
06 Stade du Parc Olympique,Montréal,Québec,Canada
[関連記事]
「Animals Aux Abattoirs (Sigma 98)」
「Definitive & Longest:Paris 1977」
「Stafford 1977 (Sigma 91)」
「The Unprocessed Boston 1977 (Sigma 78)」
「Boston 1977 New Lampinski Mix (Gift)」
「Day Of The Animals (Sigma 77)」
「Spitting Incident (6 Source Mixed)」
「Definitive Paris Final (Sigma 76)」
「European Animals (HLP-075)」
「Zurich 1977 (Sirene-271)
「Definitive Oakland (Sigma 37)」
本音源は,1ヶ月のブレイク後の 6月15日ウィスコンシン州ミルウォーキーのカウンティ・スタジアム公演から始まったセカンド・レグの 6公演目にあたる 6月25日オハイオ州クリーブランドのミュニシパル・スタジアムで「World Series Of Rock」のイベントとして行われた公演の音源です.
アルバム「Animals (アニマルズ)」発表後「In The Flesh Tour」と銘打って,1月23日ドイツはドルトムントのウェストファーレン・ハレ公演から大規模ツアーを敢行しますが,この日の公演は「In The Flesh Tour」ドルトムントでの初演から数えて47番目のショウで,8万3千人を超える観衆が入っていたようです.
特にこの北米ツアーのセカンド・レグは,ロジャー・ウォーターズも精神的に相当まいっていた時期でもあったようで,最終公演である 7月6日モントリオールのオリンピック・スタジアム公演では,観客に唾を吐きかける暴挙に出た事でも有名です.ちなみに,それがステージと客席の間に壁を作る構想 (The Wall) に繋がったと言われています.
この音源しかりですが,1977年の北米ツアーは本当に観客が騒々しく,欧州ツアーとは比較になりません,それもロジャーを追い詰めた一因なのではないでしょうか.
セットリストはファースト・セットが最新アルバム「Animals (アニマルズ)」から,セカンド・セットがアルバム「Wish You Were Here (炎)」から,アンコールが「The Dark Side Of The Moon (狂気)」 から "Money","Us And Them" と「In The Flesh Tour」は,殆どこのセットリストで演奏されます.(時々 "Us And Them" が演奏されない事もあり,逆に唯一 5月9日のオークランドのアラメダ・コロシアム公演では "Money","Us And Them" の後に追加で "Careful With That Axe, Eugene" が演奏されています.)
音像は割りと近く,周りが騒々しいのですが,テーパーの周りは割と静かでオーディエンス・ノイズが殆ど無い状態で収録されており,バランスも良く非常に聴きやすい音源です.
曲間のカット("Wish You Were Here" と "Shine On You Crazy Diamond (Part 6-9)" の間等)および第二部の "Shine On You Crazy Diamond (Part 1-5)" および アンコールの "Us And Them" の冒頭のカットがありますが,全体を通してみれば,然程,問題はありません.
このツアーでは何度かあるように,本公演でも "Pigs" の 4分40秒のところで,ロジャーが公演回数を示すかのように「46」と叫びます.実際には本公演は47公演目なので,何故かカウントが誤っています.ギルモアのギターソロを含んで,ファースト・セット最後に演奏されるこの曲は 21分にも及び,またセカンド・セット最後に演奏され同様に 21分超の "Shine On You Crazy Diamond (Part 6-9)" は,圧巻です.そして野外公演であることから,同曲終了後に花火が打ち上げられる音まで収録されています.そしてアンコールの1曲目の10分に及ぶ "Money" も素晴らしい演奏です.録音位置が変わったのか,最後の "Us And Them" は,少し音質が落ちた感がありますが,ギルモアがリラックスして歌っている様子が伺えます.
メーカー情報では
『ディープなフロイド・マニアから Pink Floyd版「Destroyer」と言わしめ、アニマルズ・ツアー中、これ以上完璧な演奏はない、との高評価を受ける 6月25日クリーヴランド公演を、初のマスター・クオリティ、過去最高の超高音質と最長のヴァージョンで完全収録した1977年ツアーの決定版が登場です。
収録時間2時間15分。既発「4 Live in Ohio」(STTP)とのジェネレーションの差は歴然で、鮮度抜群の最高レベルのサウンドでショウの全貌を堪能することができます。更なる既発とのアドバンテージとしては、
①第二部の「炎」パートがノンカットで聴ける
②既発で逆転して収録されていた Money と Us And Them が正しい曲順で聴ける
③ピッチが正確な上、アンコールを中心に歓声が3分ほど長く収録されている
などが挙げられます。
コンサートイントロでは主催者側の説明の後、音響設備の最終確認のために「ピンクノイズ」が流されます。Sheep の疾走感溢れる演奏、Dogs のドラマチックなパフォーマンスは聴き応えがあります。Dogs 終演後にテープチェンジのカットが入るのは既発と同じ。POTW Pt2 のホワイトのソロも際立っています。この日の20分を超える Pigs の熱演はファン必聴であり「ツアー・ベスト」と評されるグルーブ感に満ちた迫力あるパフォーマンスを堪能することができます。
ディスク2冒頭には、主催者から観客への、上空に吊るされた豚の人形への注意がアナウンスされます。SOYCD Pt1-5 は既発同様にギターソロの途中からスタート。
静かな部分では、「Sit Down!」を絶叫する観客の罵声にうんざりしますが、そんな中、フロイドは統制のとれた強固で堂々たる演奏を次々と披露していきます。
特に、この日の Have A Cigar、Wish You Were Here、SOYCD Pt 6-9 と続く「炎」後半パートは、楽曲の持つ魅力が最大限に発揮されており、最高の聴き所になっています。(Wish You Were Here の終演後にテープチェンジのカットがあります。)
77年フロイドの最大の魅力であるジャム・パートを最良の形で楽しむことができます。特に、凄まじいギタープレイが楽しめるSOYCD Pt 6-9は絶品中の絶品です!!ロジャーのThank you の後、ワンカット入れ、既発未収の録音者による「Here's The Encore, From Tonight Entertainment, BBC1」という冗談の言葉も入っています。Money になっても音質は落ちることなく収録されており、特に中盤のギターソロは圧巻の音質で収録されています。(途中、ギターソロで音が回るのは、会場内に複数設置されたスピーカーの音群移動装置のエフェクトによるものです。)
Money 終演後の歓声も既発より2分以上長く収録されています。アンコールラストのUs & Them は既発同様、頭欠けがあります。ムード溢れるサックス、ギルモアの味わい深いボーカルも素晴らしく、この素晴らしいライブをラストをドラマチックに締めくくります。ジャケットに当日の会場写真を多数フィーチャーした決定版。』
との事.
One Flew Over The Board (Sigma 25)
Live At Municipal Stadium,Cleveland,OH,USA June 25, 1977
Disc 1
1. Introduction
2. Sheep
3. Pigs On The Wing (Part 1)
4. Dogs
5. Pigs On The Wing (Part 2)
6. Pigs (Three Different Ones)
Disc 2
1. Shine On You Crazy Diamond (Part 1-5)
2. Welcome To The Machine
3. Have A Cigar
4. Wish You Were Here
5. Shine On You Crazy Diamond (Part 6-9)
6. Money
7. Us And Them
Sheep
Welcome To The Machine
Have A Cigar
Shine On You Crazy Diamond (Part 6-9) #1
Shine On You Crazy Diamond (Part 6-9) #2
[参考]
The Dark Side Of The Moon (狂気)
Wish You Were Here (炎)
Animals (アニマルズ)
4 Live In Ohio (STTP 110/111)
1977
North American Tour Dates
1st Leg
April
22 Miami Baseball Stadium,Miami,FL,USA
24 Tampa Stadium,Tampa,FL,USA
26 The Omni Coliseum,Atlanta,GA,USA
28 Assembly Center,Louisiana State University,Baton Rouge,LA,USA
30 Jeppesen Stadium,University Of Houston,Houston,TX,USA
May
01 Tarrant County Convention Center,Forth Worth,TX,USA
04 Veterans Memorial Coliseum,Phoenix,AZ,USA
06 Anaheim Stadium,Anaheim,Los Angeles,CA,USA
07 Anaheim Stadium,Anaheim,Los Angeles,CA,USA
09 Oakland Coliseum Arena,Oakland,CA,USA
10 Oakland Coliseum Arena,Oakland,CA,USA
12 Memorial Coliseum,Portland,OR,USA
2nd Leg
June
15 County Stadium,Milwaukee,WI,USA
17 Freedom Hall,Louisville,KY,USA
19 Super Bowl Of Rock'n' Roll,Soldier Field,Chicago,IL,USA
21 Kemper Arena, Kansas City,MO,USA
23 Riverfront Coliseum,Cincinnati,OH,USA
25 World Series Of Rock,Municipal Stadium, Cleveland,OH,USA
27 Boston Garden,Boston,MA,USA
28 Spectrum Theater,Philadelphia,PA,USA
29 Spectrum Theater,Philadelphia,PA,USA
July
01 Madison Square Garden,New York City,NY,USA
02 Madison Square Garden,New York City,NY,USA
03 Madison Square Garden,New York City,NY,USA
04 Madison Square Garden,New York City,NY,USA
06 Stade du Parc Olympique,Montréal,Québec,Canada
[関連記事]
「Animals Aux Abattoirs (Sigma 98)」
「Definitive & Longest:Paris 1977」
「Stafford 1977 (Sigma 91)」
「The Unprocessed Boston 1977 (Sigma 78)」
「Boston 1977 New Lampinski Mix (Gift)」
「Day Of The Animals (Sigma 77)」
「Spitting Incident (6 Source Mixed)」
「Definitive Paris Final (Sigma 76)」
「European Animals (HLP-075)」
「Zurich 1977 (Sirene-271)
「Definitive Oakland (Sigma 37)」