続きです。。。
彼のところに走って近づいて行くと、いつものように眼鏡越しの彼の目尻がクシャっと下がりました。
ともちゃーんお疲れ様。やっぱりちょっとしんどそうやね
お疲れさん。そやなーちょっと疲れたな💧
とりあえず、、、乗ろか。
晩御飯は?〇〇〇(駅名です)で食べる?
うん。〇〇〇で降りるで。
はーい
彼の家の最寄り駅に向かう路線の乗り換え駅で、一旦途中下車。
土曜日の夜。
大きな声を上げて盛り上がっている学生さん達を横目に、丼屋さんに入り、親子丼ときつねうどんのセットを食べました🐔🐣🍚
これでお腹もいっぱい
彼宅の最寄り駅前のコンビニで、朝ごはんとお風呂上がりに食べるアイスを買って、彼の家まではタクシーで🚕
タクシーから降りる時
気をつけて帰ってくださいね
と、必ず運転手さんを気遣う言葉を掛ける彼。
そんなところも好き
さて………お泊まりは久しぶり。
玄関からリビングに入ると
まお、何着る?これは暑いか、、、じゃあ、、、これ!これとこれ!
といって、彼は隣の部屋からリビングにいる私に、部屋着をぽーんと投げてくれました。
部屋着に着替えると
お茶飲むか。そこ、座っとけぃ!
もう、、、相変わらずよく動くなぁ💧私、何しに来たんかわからんやん💦
そう思いつつ、お茶を入れてもらい
ホッとする間もなくお風呂を洗いに行く彼。
そら、このペースで動いてたら疲れるわな💦
やっと戻って来た彼と、こたつでお風呂が沸くのを待ちながらひと休み
まお!
と、横になりながら手を広げる彼。
私が黙ってその腕の間に身体を預けると、ぎゅーっと抱きしめてくれました。
はぁー、、、。まおは俺のもんや。ここも、ここも、、、全部俺のもん。そやろ?
そう言いながら、私の身体のあちこちを触る彼。
おやおや?
ともちゃん、先にお風呂入ろ?
いや、お風呂は後。
え〜?そうなん?
こっち。来て。
隣りの部屋で、そのまま彼と抱き合いました。
仲良し時間の後は一緒にお風呂
のんびり彼の腕の中に身体を預けて湯船でお喋り。
後ろから聴こえる彼の優しい声この時間が大好き
先にお風呂から上がってパックをしていたら彼も上がって来ました。
そや、まお、アイス食べるやろ?
アイスー?食べる食べる!
パックしながらおちょぼ口でアイスをパクパク
アイスを食べながらお手入れしている間に彼はお布団を敷いて、いつでも寝られるように準備してくれていました。
申し訳ないくらい、至れり尽くせり
歯を磨いてリビングに戻ると、彼は隣の寝室でお布団に潜り込み、今にも眠りに落ちそうになっていました。
その様子を見て私もすぐにお布団に入ると、
まお、おやすみぃ、、、
と言って、彼はすぐに ”ぷすーぷすー”と寝息を立て始めました。
1週間やっと終わったね。ほんとにお疲れ様、ともちゃん
翌朝。
ここまでお手伝いらしいことが何も出来ていない私
彼は起きてすぐに1週間分の洗濯をするべく洗濯機を回しました。
洗濯が終わるのを待ちながら、前の日の帰りに買った朝ごはんを一緒に食べて、(彼がいれてくれた)コーヒーを飲み、(彼が入れてくれた)お茶を飲み、、、。
私の出番は
朝ごはんの片付けをしている彼に近づき
なぁともちゃん、私、何かする事ない?
と聞くと
あ、じゃあ、、、アイロンしてくれる?
といってハンガーに掛かった1週間分のワイシャツを持って来ました。
やっと!私にも出来ることが(笑)!
私がアイロンを掛けている間に朝ごはんの洗い物を済ませた彼は、さっさかさーと出来上がった洗濯物をベランダに干しながら
そんな、キッチリ掛けんでもいいでー
とか
ありがとう〜ほんまに助かる〜
とか言いながら、私の前や後ろをウロウロ(笑)
アイロン掛けただけで、こんなに喜んで貰ったことないわありがたい💧
ひと通り、朝の家事を終え、買い物ついでにお昼ご飯を食べに行く算段をして、、、。
そろそろお化粧をしようと洗面所へ行こうとすると、彼は私を捕まえて
お前はウロウロせんでよか!ここにおれ!黙って俺に抱かれとったらよか!お前は俺のもんや、、、
そう言って、何度も何度も私を強く抱き締めました。
う、、、💧たまらん💧💧💧
しばらくそのまま彼に抱かれていると、
よし、いってこい!
と、私を離してくれました
洗面所でお化粧を始めたところで彼が
そういやまお、何か作る、て言ってなかった?
と。
そやそや!筑前煮!作ってないー💦
とりあえず、お化粧する手を止めて、エプロンエプロン💦
エプロンをして作り始めると、彼が後ろからぎゅーっと抱きついてきました。
愛おしい
たまらんエプロン姿がエプロンでそこにおったらもう、、、
え?もう、何?(笑)
危ない危ない、アカンでーともちゃん(笑)火付いてるし💦
あ、そやな。我慢我慢。
ちょっとこのシチュエーションも、、、悪くないけど
私から離れた彼は、リビングのこたつに入ってキッチンに立つ私を見ていました。
何?どうしたん?
と尋ねると
ん?……お前がな、そこに立ってくれてるだけでな、俺は幸せなんや……💧
はぁ〜………朝からキュンキュンが止まりません
よし!あとは煮汁が減るまでしばらく待っててね
そう言って、またお化粧再開。
時々、お鍋の様子を見ながら化けて行きます
なぁなぁ、もう食べれるっちゃない??
彼が待ちきれないといった様子でお鍋の蓋を取りました。
覗き込む私。
オケ!いいよ!
私がGOサインを出すと、彼は、食器棚からお皿を2つ出して、私にも出来たての筑前煮を取り分けてくれました。
美味いなにこれーめっちゃ美味いっちやけど
大喜びの彼
私が今回使ったのは、あらかじめ材料が全部袋に入っている「水煮筑前煮」と鶏もも肉。
調味料も、合わせたものを小瓶に入れて、あとは和風だしとお砂糖があれば出来るようにして持って行きました。
これ。たぶんどこにでも売ってるし、作り方も書いてあるからともちゃんも作ってみて!カレーより簡単やと思うー👌
そうなんや知らんかったー俺も今度作ろう
料理が苦手な彼。これでひとつレパートリーが増えたかな
筑前煮の味見をして、身支度を整えたらそろそろお出かけの時間。
私はお泊まり荷物を持って出て、彼と一緒にお昼ご飯と買い物を済ませたら、そのまま家に帰ります。
この日は彼の家からほど近いショッピングモールへお買い物。
駅前からバスに乗って移動🚌💨
前はよく車でそこに買い物に行ったという彼。
バスで行くのは初めてらしいのだけれど、、、
彼は離婚してから車で買い物に行くことがなくなったらしく、ほとんど車に乗らなくなったとか。
乗らない車を置いていても仕方ないと、手放してしまったんだそう。
なので、以前は車でよく行った、というような話を聞くと、私の胸はチクっと痛むのです。どうしても、彼の隣にいたであろう元奥様を、セットで想像してしまうから💧
そんな気持ちをそっと胸の奥にしまって、今、ともちゃんの隣にいるのは私なんだからと思い直し、ショッピングモール前のバス停で降りました。
まずはお昼ご飯。彼はお魚が食べたいと言っていたけれど、食べたのは焼肉ランチ(笑)
お腹がいっぱいになったら、ショッピングモールの中をブラブラ。
ペットショップで可愛い動物たちに癒されたら、最後にスーパーで彼の買い物にお付き合い♪
野菜やお肉や果物、これがいいんちゃう?とか、それはおっき過ぎるってー!といちいち横から口を挟む私(笑)
彼はそんな私をうるさがらず、
まおとこんなして買い物するの、なんか楽しいっちゃんねー
と
寂しがり屋の彼だから、きっとこんな風に誰かとああでもない、こうでもないと言いながら買い物するのが楽しいんだろうな。
買い物が済んだらそろそろお帰りの時間です。
バスで彼宅の最寄り駅まで戻ります。
バスではいつも最後尾の座席に並んで座る私たち。
まお、今日はありがとう。遠いのにごめんな。嬉しかったで。
この週末で、何回ありがとう、て言ってくれたんだろう。彼は何度も何度も私にありがとうと言ってくれました。
まお。
私の耳元に顔を近づける彼。
愛してるで!
きゅーん
私もやで、ともちゃん
あっという間にバスは終点の駅に到着。
バスから降りたらすぐに改札です。
じゃあな。ありがとうな。気をつけて帰りよ。
うん。ありがとう。また明日から頑張ろね。ともちゃん帰ったらゆっくりしてね。
ありがとう。まおもな。
離れがたいけれど、彼と握り合った手を離し、私は改札を抜けました。
振り返ると、改札の外で彼が手を振ってくれました。
何度振り返っても、私が見えなくなるまで、彼はずっと改札の外で手を振ってくれていました。。。
おしまい
書いているうちにもう1週間。あっという間に週末がやってきました。
明日、1日休んだら、2週間は休みなく働く予定の彼。
ちゃんと食べて寝て、元気で乗り切ってくれるかな?
心配だけど、無事に大仕事を終わらせて、笑ってお疲れ様が言えますように。。。
最後までお付き合い頂き、ありがとうごさいました😊
yacco