心理カウンセラー教室12/末っ子の変わり時。「仕事を〇〇にしない!」 | フラクタル心理学開発者から 心理分析を学ぼう

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フラクタル心理学開発者がお答えします。ご質問をお待ちしております。

このブログの最近のテーマは、心理カウンセリング。

心理カウンセラーになりたいかた、

心理カウンセラーだけど、もっと勉強したいかた向けに、

フラクタル心理学のカウンセラー視点を解説しています。

 

 

フラクタル心理学は、関西学院大学大学院で、

「人材開発論」として、履修科目として

採用されています。私も毎期、3回の講義を担当させていただいております。

写真は第一回目の開講のときのもの(2019年)。

関学の講義室で加藤雄士教授とともに。

 

 

さて、心理カウンセラーの皆様、

次の相談内容になります。

(数年前の相談内容から拾っています)

 

相談者(若い女性Yさん)

元4人家族(姉がいる)

結婚して、今までのフルタイムの仕事をやめ、

今は同じ内容の仕事で、お手伝いのような働き方をしている。

 

今日は、この件の2回目となります。

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Yさん

「今、私は福祉関係の相談所の受付で、簡単な専門指導をしています。

どうしても、今までやってきた仕事のほうが(フルタイムで働くこと)お手伝いよりいいな、やりたいなと思っているんですけど、

今まで、なにかに所属していたことが多くて、自らなにかをやろうというのはすごく不安があって、

一番は、人の反応が気になる。私のやったことが、周りにどう感じられるんだろうと…。

周りの反応が気になって、動けなくなってしまいます…。私はもっとチャレンジしたいんですけど…。

 

一色

「あのね、今、ちょっと変だったの。

論理的におかしなことがあったんです。

どこかわかりますか?」

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この「おかしなこと」、つまり入門テキストに出てくるサムシングストレング

気づきましょう、というのが前回の課題でした。

 

みなさんは、わかりましたか?

 

 

まず、この相談者の基本情報に目を向けましょう。

 

1.若いこと

2.姉がいること

3.最近結婚して、パートタイマーをしていること

 

…単純に言って、まだまだ依存が大きい状態である、と言うことですね。

 

依存が大きいのが直接問題になるわけではありません。

だれでも、成長途中はそうなのですから。

 

さて、次です。

 

どうしても、今までやってきた仕事のほうが(フルタイムで働くこと)お手伝いよりいいな、やりたいなと思っているんですけど、

今まで、なにかに所属していたことが多くて、自らなにかをやろうというのはすごく不安があって、

 

ここです。

 

 

アレレ?

 

と思いましたか?

 

つまり、相談者は、「お手伝いは嫌だ」

と言いました。

 

前のようにフルタイムで働きたいと言ったのですよね。

 

次に、

 

「何かに所属してていたことが多くて、自らなにかをやろうとするのはすごく不安があって」

 

と言いました。

 

ここに、大きなカケ(論理の飛躍)があるのが見えましたか?

 

 

アレレ?ですね。

 

パートタイマーは嫌だと言ったのよね?

つまり、フルタイムで働きたいと言ったのよね?

 

しかし、そのあとの言葉は、

 

自らなにかをやろうとするのはすごく不安があって

 

 

でした。

 

まるで起業家になろうかというような言葉です。

チャレンジしたいと言っています。

 

 

 

相談者の頭の中は、

 

パートタイムは嫌だとか、フルタイムで働きたい、

 

ではなかったのです。

 

自ら何かをすること

 

を求めているので、

 

どうやら「お手伝い」がキーワードでした。

 

 

 

実は、本音はこう。私が脳内を翻訳してみましょう。

 

 

 

「私、もっと自分の力を出して、自分自身で仕事を最初から最後までやり遂げたいんです。

 

でも、その力がありません。

 

どうしたらいいんでしょう?

 

こんな、実力に見合わない野望を持っているから、

 

周りがバカにして、

 

『なにやってるの? できるわけないでしょ。やめときなさいよ』

 

と言うのが怖くて、

 

周りが気になります

 

 

 

でした。

 

わかりましたか?

 

つまり、この相談者の問題は、

 

 

なにかをやりたいけど、最後まで自分でやったことがない。

 

いつも誰かに後を引き受けてもらう仕事しかしていない。

 

これじゃあいやだ!!

 

なのです。

 

「周りが気になる」なんて、それは表面的なことで、

 

本当の問題は、

 

最初から最後まできちんと仕事に責任を持つ、

 

ということをしていない自分を変えたい

 

ということでした。

 

 

 

この人が、姉のいる妹であることに注目しましょう。

 

末っ子というのは、

 

このような中途半端な仕事をするという傾向があります。

 

いつも上の子にチェックされるので、

 

仕事を8割までして、あとは人にお任せ、

 

という癖がついてしまうことがあります。

 

ですから、この相談者の悩みを解消するのは、

 

そのような幼児期につくられたくせを終了させ、

 

「仕事は最初から最後まで責任を持って仕上げなさい。

いつも誰かに後始末をしてもらえばいいって思うのはやめなさい」

 

と教えることです。

 

 

末っ子のかたは、これを意識的に心がけて直す必要があります。

 

 

 

働く場が「組織」だろうが、「起業」だろうが、

 

本当は関係がないのです。

 

この人にはまだまだ起業は無理。

 

チャレンジも、たいしたことをする必要もなくて、

 

「普通のことを、最初から最後まで責任をもってやれ!」なのです。

 

 

まずは、組織の中で、責任を持って最後までやりとげる、

 

という仕事内容をこなせるようになるべきですね。

 

いかがでしたか?

 

では、また次回。

 

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