心理カウンセラー教室1/カウンセラー目線を学ぶ。価値観を広げる | フラクタル心理学開発者から 心理分析を学ぼう

フラクタル心理学開発者から 心理分析を学ぼう

フラクタル心理学開発者がお答えします。ご質問をお待ちしております。

前回のブログでご紹介したかたがたから、

返信、いただいておりますので、ご紹介します。

 

そして、カウンセラー視点を解説しますね。

 

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一色先生。上司の件でお返事頂きありがとうございます。
昨日書いて頂いてた中で私は末子なんですが、周りの一番私に似た人物が
今までの上司はコミュケーションを
取っていたのに今回の上司はコミュケーションを取らない!と怒ってます。

下線部1私自身は別に上司と部下はそんな仲良くならなくても必要はない!と思ってるのでここも修正しないと行けないかも知れないです。

先生が仰られてた録音式で試してみますと、私はリーダーなので今までの上司は何かあれば必ず私に指示を出して来られたんですが、
下線部2今の上司は唯一の男の人に全て用事を伝えるのです。
どーもそこに腹が立っているみたいです。どーしてもこの方への見下しがあるので、自分より仕事が出来ない人に指示を出すなんて‼︎て腹が立つみたいです。

私二つ仕事してますので、今一つは
コロナで仕事がなくなり、今は早朝の
仕事だけしてます。12年勤務して
るので、そろそろ辞めてカウンセラーのみで頑張りたい!と思って時にこの上司が来られたんですが、ふと思ったのは、
下線部3この上司が私じゃなく、男の人に伝言を伝えるのは、この男性が私の
役目をする流れが来てるんじゃないかな?て思うんです。
つぎの人が成長してもらうには、
いつまでもわたしがいたらダメだ
とも思っています。

長々書いて申し訳ありません。
前にも謝罪の件で先生に質問をさせて頂きました。
土下座ワークで主人が元の主人になりました。
子供も成長し高校卒業し結構大きい
会社で働かせて頂いてます。
わたし自身も一年でぐんと成長出来ました。フラクタルを学んだで良かった!と心から思います。
一色先生ありがとうございます。

 

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はい、ありがとうございます。いろいろと変化して、よかったですね!

 

下線部1からみてみましょう。

 

私自身は別に上司と部下はそんな仲良くならなくても必要はない!と思ってる

 

前回も、人にはいろいろな性格のタイプがある、という話をしましたが、

 

だれもがコミュニケーションを求めるわけではないので、

これを直す必要はないかもしれませんよ。

 

前回は、大企業のトップを思い浮かべろ、と言いましたが、

 

今度は自衛隊をイメージしてみましょう。

 

組織全体として、無駄口はなく、

 

命令形で指示が飛びますね。

 

こんなところで働くのは、どうしても女性の末子は苦手でしょう。

 

でも、ここではこれが正しいのです。

 

 

 

上司と部下が「仲良くなる」必要は、確かになくて、

 

それに耐えられてキリリと仕事ができる人ほど、

 

高い地位のある場所で働くことになります。

 

 

 

こんどは、皇族のまわりで働く人を思い浮かべてください。

 

「上司と部下が仲良くなる」

 

というイメージはできないですよね。

 

仲良くなる必要よりも、互いに信頼する、ということが重要なんです。

 

それは、コミュニケーションでは成り立ちません。

 

仕事を遂行する能力の高さが求められます。

 

 

 

ところで、私はあまり人とのコミュニケーションをしよう、というタイプではありません。

 

中学、高校のころは、

 

ランチを一人で食べることが多かったです。

 

すると、

 

「一人で食べるって、かわいそう」

とか

 

「友達いないのかしら?」

 

と思われたりしますよね。

 

私は、全然平気なのですが(いつも本を読んでいるので)、

 

30代くらいになって、ある会社にバイトにいったとき、

 

そこの正社員の人が

 

「私は、一人でランチを食べるなんてことが耐えられないから、

 

この会社にしがみついているの」

 

と言ったので、唖然としました。

 

わたしとはまったく違う…と、びっくりしました。

 

私は、自由が好きなタイプなので、

 

「会社にしがみつく」

とか、

 

「一人がいや」

ということが理解できませんでした。

 

 

人によってこんなにも価値観が異なるのに、

 

自分の価値基準を疑ってもみない、

 

というのはどうでしょうね。

 

どちらが正しいか、ではなくて、

 

「こんなにも価値観が違うんだ!」ということを知ることです。

 

 

 

世界が狭い人ほど自分の価値観しかないと思いがちなので、

 

これを直さなければ、広い世界に出ることができません。

 

そういう意味でも、

 

初級で行う

 

「マナーの悪い人をひっくり返すワーク」

 

というのは大事なんです。

 

あっちから見たら、こっちがバカに見える、

 

ということを知りましょう。

 

というわけで、

 

 

投稿者さんは

 

ここも修正しないと行けないかも知れない

 

とおっしゃっていますが、それに関しては、もう少し結論を待ってみましょう。

 

 

 

以上は、カウンセラーとして持っていなければならない、

俯瞰した見方と、バランス感覚の問題です。

 

自分の価値観が狭いと、逆に相談者の思い込みを深めてしまいますから、

価値観を広げることは、カウンセラーに必須のことです。

 

 

 

 

さて、次は下線部2です。

 

 

今の上司は唯一の男の人に全て用事を伝えるのです。

 

これを聞くと、カウンセラーのあなたが一番最初にチェックしないといけないことはなんでしょうか?

 

 

コメントの投稿者さんはカウンセリング対象ではないので、

 

こちらには基本的家族構成はわかりませんが

 

あなたがカウンセラーとして対処しているときには、

 

基本シートに家族構成が載っていますよね。

 

つまり、この場合は、

 

弟か兄がいるのではないか、

 

という点をまずチェックします。

 

 

そして、兄か弟かをみたいわけですが、

 

どーしてもこの方への見下しがあるので、自分より仕事が出来ない人に指示を出すなんて‼︎

 

と書いてあるならば、まずは弟がいるかどうかをチェックします。

 

弟がいるとしたら、

 

 

「母親が弟ばかり頼りにする」

 

 

ということに腹を立てているのではないか、と予測します。

 

ここまでわかれば、

 

この人の修正ポイントがわかりますね。

 

前回、

 

「お母さんとはもうしゃべらないと決めた」

 

 

とおっしゃっていましたが、

 

それと弟との関係をくっつければよい、ということになります。

 

ただし、「もっとコミュニケーションをしよう」、

 

というふうに修正するかどうかは、

 

ここまでの情報では未確定ですので、

 

勝手に、修正文に

 

「もっとお母さんと話していいんだよ」なんて、

 

くっつけないでくださいね。

 

これは、相談者の精神的成長を妨げるかもしれません。

 

「お母さんと話すことよりも、言われたことをしっかりしようね」

 

でいいかもしれませんし、

 

「お母さんに指示される前に、あなたはちゃんとやるべきことがわかるよ」

 

でもいいのです。

 

 

さて、

 

もし、この人に兄も弟もいないとします。

 

それはどういうことだと思いますか?

 

長くなりましたので、あとはまた次回に。

 

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