(つづき)
…などです。
こんなことを知ってしまったら、どうなると思いますか?
自分が今までDVだと思ってきた親の暴力が、
実は自分のあまりのわがままを直すために叩いていたのだとわかります。
ここで一つの分かれ道があります。
1.たとえわがままであっても、親が自分を叩くのは悪い、と思う人。
2.自分がわがままだったと知って、恥ずかしくなって、あれはDVじゃなかった、
自分がまったく言うことを聞かない子だったからだと理解する人。
どちらも選ぶことができますが、大人の自分がきちんと成長している人は、
2を選びます。
なぜなら、自分が人に暴力をふるっていたことが恥ずかしいと感じるので、
その分、申し訳なくて、親を困らせてきた自分を反省できるからです。
そして、あれはDVではなく、自分をしつけようとしていたのだと理解します。
1を選ぶ人は、結局のところ、自分のわがままや暴力性を十分に認めることができないので、
悪いのは自分ではなく、親なのだということにこだわるのです。
このような場合は、フラクタル心理学での修正はできませんので、
もしかすると、読者の中には、DVが事実か事実が問題だ、
あるいはDVの程度が問題だ、
と思う人もいらっしゃるかもしれませんね。
しかし、それは実は問題ではないのです。
そもそもそれはすでに過去なので、どんなに検証しても事実かどうかはわかりません。
ですから、それを心の中でどう受け取っているかということが心の問題となるので、
それを変えているのです。
(つづく)
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