一色真宇です。
地方のツアーは終わり、東京にいます。
あと2週間、日本にいる予定です。
さて、前回のつづきです。
私たちは、現在感じていることを、
「今の環境がこの気持ちの原因である」
と思い込むのですが、本当はそうではありません。
「私がこう言ったら、あの人はこう言った。
だから、私はこう感じた」
などという話を誰かにしても、
「なんでそう感じるの?」
と理解してもらえないことがありますよね。
そして、私たちは「言葉が足りない」とか、
「私の気持ちはわかってもらえない」
と思うのですが、本当はそうではなくて、
その環境でそう思うのは確かにおかしいのです。
自分がそう感じる本当の理由は、
現在の状況にはないので、
現在の状況をどんなに詳しく説明しても、
無駄だったりします。
フラクタル心理カウンセリングでは、
カウンセラーは、
相談者様の現在の状況をお聞きしながら、
実は、過去の状況を想像しています。
元の原因は幼児期にあるのです。
「あのとき、夫に『おまえはなにもできないだろう』と言われて、
とても悔しかったんです」
というならば、
「ふむふむ。どうやら子どもの頃、お父さんに、
『おまえはなにもできないだろう』と言われたのだな。
それは、この人がとても傲慢で、お父さんを馬鹿にしたのだな」
と、カウンセラーはわかります。
ですから、現在の状況のほうはどうでもよくて、
過去の状況を直すのです。
なぜなら、現在、そう言われる状況をつくっているのは、
夫ではなく、
自分の脳の神経回路だからです。
それを直さずに、現在を変えようとしてもムリなので、
一般的には、現在の感情を癒やすだけなのです。
フラクタル心理カウンセリングでは、
過去につくられた神経回路を直すことで、
現在の状況を実際に変えていくのです。
では、
「もう離婚したい」と思う、その原因となっている出来事は何でしょうか。
それも、幼児期にあります。
私の場合、夫が海外出張ばかりで家にいなかった、
ということから、
幼児期にいつも一人にされた、ということが想像できます。
そして、幼児期に、
「いいよ。だったらもう、一人で生きてやる!」
と決めただろう、ということがわかります。
この「決めたこと」がずっと後に、
同じような状況になったとき、発動します。
つまり、
結婚というものは、生まれたときにお母さんと二人きりになっていた
ということと等しいのです。
ですから、結婚したときに、お母さんに対して思っていたことが出やすくなります。
そのために、
夫が海外赴任する、ということまで生じます。
ここ、注意ですよ。
夫が海外赴任するから、「もう一人で生きてやる」とふたたび思ったのではなく、
「もう一人で生きてやる!」と決意したらかこそ、
結婚したあとにも、
夫が海外赴任して、「一人で生きる」ということが現実化してしまったのです。
そして、同じ事を再び決意します。
「もう一人で生きてやる!」
こうして、人は同じ事を繰り返しているというわけです。
これは脳に刻まれた回路のせい。
この回路は、自分で変えられるのです。
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