★第351話:ノブナカなんなん【その2】 | 中高年の中高年による中高年のための音楽

中高年の中高年による中高年のための音楽

10年続けたYahoo!ブログから移転してきましたが、Amebaのブログライフも4年を越えました。タイトルは当時と同じ「中高年の中高年による中高年のための音楽」です。
主にオールディズが中心の音楽を紹介しています。よろしくお願いいたします。

 前作で紹介した「ノブナカなんなん?」12月7日(水)2時間スペシャルは、中山忍、永井真理子、大河内志保、小田茜、大河内奈々子ら、90年代に人気博した芸能人の今を追っただけの番組ではなかった。

 

節約しすぎる家族

 実は、電気・ガス・水道0円生活を送る“節約しすぎる家族”田村ファミリー(写真)への密着記事の方が面白かった。家族は3人。父:田村余一(現在45歳、写真右)、母:田村ゆに(現在35歳、写真左)、息子:泰地(たいち、現在4歳、写真中央)。

 電気・ガス・水道0円生活といっても、電気は太陽光パネル、水は湧水、火は薪。電気・ガス・水道を契約しない暮らし。通信回線のみ契約している。また、生活費は4万円/月という。

 それまでは全く知らなかったが、この番組での紹介はもう6回目だという。

田村余一:1977年、青森県南部町生まれ。大学卒業後もまともに就職することもなく、フリーターをしながら現代社会への不安と失望を加速させる。20代半ば、富士山で冒険死を試みるも見事に失敗し、おどるような人生を選択。伴侶の田村ゆにと電気・ガス・水道を契約しない生活を構築し、持続的DIY農生活を実践しながら、これまでの人生経験の集大成とも言える、地域の「御用聞屋」を開業。デジタルとアナログを混ぜ合わせつつ、一人で百の仕事をこなす現代版「百姓」を目指す。廃材建築家、イベント企画/演出、映像作家、デザイナー、イラストレーター、ナレーター、舞踏家などなど。 
田村ゆに:1987年北海道札幌市生まれ。高校卒業後に歌手を目指して上京。アルバイトをしながらの歌手活動中に着物の魅力にハマり、365日着物生活をはじめる。衣食住の「衣」を自然素材へ変えたことをきっかけに、自然の中での暮らしやオーガニックフードにも興味を持つ。29歳になる年にSNSで発見した田村余一の「お嫁さん募集」へエントリー。その年の秋に青森へ移住し田舎暮らしを始め、2017年に入籍。オフグリッド生活や畑作業をスタートする。2018年第一子を出産。現在は子育てや畑作業の傍でインスタグラムを中心に暮らしの知恵や野菜の知識をシェアして活動している。※このプロフィールは、東洋経済オンラインに最後に執筆した時点のもの

 

節約しすぎる家族の冬支度

 ファミリーの住む青森県三戸郡南部町(地図)の冬はとても寒い。

 


 番組では、ファミリーの住む青森県の自宅を訪ねるが、すでに肌を刺すような寒さ。田村ファミリーも冬支度の準備に入るのだが、もちろんエアコンもなければ給湯器もない。そこには余一パパ、ゆにママの驚くべきアイデアたっぷりの“田村ファミリー流冬支度”が待っていた。

 中でも一番の懸案事項は食糧の確保だが、ここでも普通なら捨ててしまうような野菜の部位を驚くべき活用法があった。


 また、なかなか進展しない廃材だけで作っている新居・
0円豪邸だが、こちらも冬を前に雪対策が必要だった。これには思わぬ助っ人が本領発揮。余一パパも驚いた“DIY外壁”の出来栄えに注目だ。
 
「楽しみながらやっているのが素敵!」と番組ゲストの関根麻里も舌を巻いていたが、何より魅力的なのは、「節約節約!」とか「しんどい!」といった息苦しさがまったくなく、毎日を一瞬一瞬を生き生きと過ごしている家族の姿である。


たいち君のスター性
 4歳になったわんぱく盛りの息子・たいち君の可愛さが際立っていた。今もその余韻が残っている。
「たいち君特集」で番組が組めると思うほどだ。周りに友達もいないというのにこの語彙力は凄い。


「都会を出て田舎で0円生活はじめました」出版

 こんな本まで出版している。田村余一・田村ゆに (著)「都会を出て田舎で0円生活はじめました」 (サンクチュアリ出版、2022/8/6、写真)

 田村余一さんは書籍の中でこう語っている。
「自分のことを自分でやる、そんな一見あたりまえなことをすることがなぜか難しくなっちゃった今の世の中。科学技術や社会システムの進歩はものすごい利便性を生み出し、人の生活はどんどん楽チンになった。そんな一見便利な世の中で、実はとっても大事な部分をよその人や機械、システムに丸投げしちゃいないか、逆に大して重要じゃない部分に高いコストをかけちゃいないか、お金を得るためになにかすんごい大切なものを犠牲にしちゃいないか。そんなことを問いかけるヒントになったら嬉しい」

 まだ特集は続くようなので、今後も大いに期待したい。