オリンピックというと、どうしても日本選手のメダル獲得のことに興味が集中してしまう。
日本が初めて五輪に参加したのは1912年の第5回ストックホルム大会(スウェーデン)。
陸上短距離の三島弥彦とマラソンの金栗四三の二人が出場した。
日本選手が初めてメダルを獲得したのは、その8年後の第7回アントワープ大会(ベルギー)。
テニスの熊谷一弥がシングルスで銀、柏尾誠一郎と組んだダブルスでやはり銀メダルを獲った。
日本人初の金メダルは、第9回アムステルダム大会(オランダ)の陸上競技・三段跳び、織田幹雄(写真)。15メートル21という記録だった。また同じ競技に出場した南部忠平も4位に入賞した。
これまで日本は21回の夏季五輪に参加し、トータルで398個のメダルを獲得してきた(金=130、銀=126、銅=142)。
これは、アメリカ:2399個、ソ連・ロシア計:1417個、イギリス:780個、東西ドイツ計:731個、フランス:671個、イタリア:550個、スウェーデン:483個、ハンガリー:475個、中国:473個、オーストラリア:467個に続く11位である。
戦後日本の獲得したメダル数は下図の通り。
過去日本のお家芸は、競泳、体操そしてレスリングと相場が決まっていたが、柔道、バレーボールが1964年の東京オリンピックから正式種目になって以来俄然メダル数が増えてきた。
ここで、古き良き時代の体操とバレーボールの映像を追ってみよう。
そしてここ数年のうちに女子の種目が増え、柔道、レスリング、ソフトボール(2016年からは廃止)と、日本の得意分野のおかげで、ここ3回の大会では男性より女性の金メダル数の方が多くなっている。
思い出の女性の活躍の映像を二つ。
岩崎恭子/バルセロナ大会競泳女子200m平泳ぎ決勝(1992年)
高橋尚子/シドニー大会女子マラソン(2000年)
そして柔道。
第28回アトランタ大会(アメリカ)(2004年)は、男子60kg級の野村忠宏が前人未到の3連覇、女子48kg級の谷亮子が2連覇を達成するなど金メダル8個を獲得した。
昨年の第30回ロンドン大会は日本が初参加してちょうど100年たつ。
日本は金7個、銀14個、銅17個、計38個のメダルを獲得して、2004年・第28回アテネ大会の37個を上回る史上最多記録となった。
水泳・競泳は金メダル獲得こそならなかったものの、銀3個、銅8個で戦後最多となる計11個のメダルを獲得。
サッカー女子なでしこジャパンは決勝でアメリカに敗れるものの、史上初のメダル獲得となる銀メダル。男子は1968年メキシコシティ大会で銅メダルを獲得して以来、44年ぶりのベスト4に入った。
ボクシング男子でミドル75kg級の村田諒太が日本人として1964年東京大会以来48年ぶりとなる金メダルを獲得。
体操男子個人総合で内村航平が日本人では1984年ロサンゼルス大会の具志堅幸司以来となる金メダル。内村は団体と種目別ゆかでも銀メダルを獲得した。
2020年東京五輪の成功には選手の活躍が欠かせない。
日本オリンピック委員会(JOC)は金メダル獲得数で世界3位を目標に強化を進めているそうだ。
参考資料:JOC-オリンピックの歴史