世界四大文明と呼ばれる、メソポタミア文明(チグリス・ユーフラテス川)・エジプト文明(ナイル川)・インダス文明(インダス川)・黄河文明(黄河)はいずれも大河のふもとで発生した。
川の存在無くして人類の発展は無かった。
そのときどういうわけか、次は「世界の川の歌」という発想がなかった。
それではまず「世界の川」についての勉強から。世界で長い川の順位は次の通り。
日本で一番長い信濃川の10倍以上の長さだ。
長さベスト10(赤字)と、有名な川を図にしたので、その位置を確認して見よう。
世界の川の曲、初めに戦争の悲惨な思いが蘇る曲から。
ミッチ・ミラー/映画「戦場にかける橋」主題曲「クワイ河マーチ」(1957年)
クワイ河マーチとは、ケネス・ジョゼフ・アルフォードが1914年に作曲した行進曲「ボギー大佐」を、マルコム・アーノルドが、米英合作の映画でデビッド・リーン監督作品『戦場にかける橋』(1957年)のテーマ音楽として編作曲したもの。
題名の「戦場にかける橋」とは、タイ王国のクウェー川に架かるクウェー川鉄橋(写真)を指す。
第二次世界大戦の真っ只中である1943年のタイとビルマの国境付近にある捕虜収容所を舞台に、日本軍の捕虜となったイギリス軍兵士らと、彼らを強制的に泰緬鉄道建設に動員しようとする日本人大佐(早川雪舟)との対立と交流を通じ極限状態における人間の尊厳と名誉、戦争の惨さを表現した戦争映画。劇中に登場するイギリス軍兵士への数々の懲罰は、原作者のフランス人、ピエ-ル・ブールが実際に体験したものであるとされる。(Wikipedia参照)
フォーク・クルセイダーズ/金蓮子(キム・ヨンジャ)イムジン河(1968年)
臨津江/イムジン川(임진강 )(写真)は、朝鮮半島中部に源を発して黄海に注ぐ川。下流では漢江と合流し、川幅が広がる。河口には高麗時代の首都だった、江華島がある。
フォーク・クルセイダーズの「イムジン河」は、赤い鳥の「竹田の子守唄」と同じく、ときの政治・社会情勢に踊らされ突然消えてしまった名曲である。
「イムジン河」の元の曲は、『主人公が臨津江を渡って南に飛んでゆく鳥を見ながら、なぜ南の故郷へ帰れないのか、誰が祖国を分断したのかを鳥に問いかけ、故郷への想いを募らせる』内容である。
レコード会社は国交のない北朝鮮の名を出すことを躊躇し、大韓民国も北朝鮮の曲が日本国内でヒットすることを望まなかったためレコード会社に圧力をかけ、結果発売自粛となった。
(Wikipedia参照)
ボニーM/バビロンの河(1978年)
バビロンの河は、とても明るい音楽だが、実は重たいテーマの曲だ。
ミサ曲ではこんなに荘厳な曲がある。
パレストリーナ/バビロン川のほとりで
紀元前597年、バビロニア・ネブカドネザル王はエルサレム市街に入城し、住民のうちもっとも有力な若い者をユダヤ人の王エホヤキムとともに殺害し、約3,000人(『エレミヤ書』によると3,023人)の有力者を捕虜としてバビロンに拉致した。
これをバビロン捕囚というが、その地で故郷を懐かしみシオン(イスラエル)が見えるバビロンの河で嘆き悲しみかつ故郷に帰る執念を込めて歌った。
次回も世界の川の曲を。