★第32話:四国【その2】各県の県民性 | 中高年の中高年による中高年のための音楽

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各県の県民性

 

 愛媛県は前作で記したので、ここでは愛媛県を除く3県の県民性について紹介したい。(岩中祥史「出身県でわかる人の性格」(2003年、草思社)参照)

 

 

香川県

 

全国で一番面積の小さな県なので、まとまりが強い。「讃岐の猿真似」「讃岐の連れ小便」と言われ、協調性があり、順応性に優れている。悪く言えば、自分だけ目立つのや、争いが嫌いで何事にもすぐに妥協する性格だといった方が正しいようである。

 

だから、生き馬の目を抜くような政界や芸能人に、香川県出身の大物はほとんどいない。それが、「讃岐に大将なし」と言われる所以である。

 

 最近の香川県は、アート芸術の拠点、そして讃岐うどんの本場としても全国にアピールしているのだが…。

 

徳島県

 

元々太平洋と瀬戸内海に面した海洋民族で、底抜けに明るく、開けっぴろげの性格なのだが、江戸時代、気質の全く違った尾張の国から「蜂須賀小六」というお殿様がやって来て、質素倹約を300年近くも強いられた。

 

その発散口が「阿波踊り」だというのだ。ところが、全国的に知られている阿波踊りのせいか、年がら年中踊り呆けているように思う向きもあるかも知れないが、全国でも有数の働き者が徳島県人である。「讃岐男に阿波女」と言われるように、阿波の女性は、働き者で身持ちがよいのだ。

 

元来、人あたりもソフトな上、大阪など関西との交流が盛んだったことで商売が上手なのだろう。

 

<都道府県別社長輩出率>TOP5(東京商工リサーチ2017年、)によると、何と徳島県が全国第一位である。

 

その徳島の方言には「阿波言葉は京流れ」と言って、京都弁がかなり入っているようだ。

 

「へらこい」という方言があるが、目端がきく、小利口、立ち回りが早い、打算的、抜け目がないといった意味だ。

 

「人国記」によると、阿波の国についてはこのような記述がある。

 

風俗、大体(たいてい)気健(すく)やかにして、もあり。届きたる意地、十人に七、八人もかくの如くなり。然れども智あるを以て、届きたる意地を忘却して、変道をを行ふことあるべし。されども、人を誑(たばか)り、強盗などの類(るい)は究(きわ)めてあるまじきなり

 

阿波踊り(2016年総集編) 

 

 

高知県

 

 高知県の男性の気質を一言でいうなら「いごっそう」。強情、頑固で自分の主張は誰が何と言おうが絶対に変えない。そして、無類の議論好きで「新しいことにチャレンジする」進取の気性に富む。

 

 対して、女性は「はちきん」と呼ばれる。弱音を吐かず生活力があり、かつ魅力的で活発な女性、いわゆる「男勝り」の気質の総称である。そのバイタリティと気性は土佐の気骨ある男性から見ても一種の脅威でもある。

 

 長い間高知県の離婚率は全国一であった。現在は8位) 相手は「いごっそう」。考えを改める見込みなどまずない。そのまま関わっていても不幸になるだけ。それなら離婚して新しい相手を見つけた方がいいというわけだ。

 

 また高知県人の酒好きは全国的に広く知られるところ。

 

 幕末の名君として知られる土佐藩主・山内豊信が家臣全員を集め、「この中で酒が一升以上飲める者は前に出よ」と言ったら誰も出ない。そこで、「二升以上飲める者は」と言ったところ、全員が出てきたというエピソードがあるほどである。

 

 私が松山に住んでいたときも、周囲の高知に対する思い込みは激しく、『高知に赴任する場合、ちょっとやそっとの酒飲みではからだが持たない』といわれ、仕事の能力よりも酒豪番付No1の人材を異動対象者としていた。

 

 それが、どうもその豪快さは裏目に出て、昔から病人と、生活保護世帯(現在は大阪、北海道に続いて、率で第3位)が多いようだ。 

 

よさこい(2016年、ほにや)

 

 

続く。