新年を迎えてからもうすぐ1か月。
マーケットも消費者物価や日銀の金融政策決定会合の結果などにより一時的に動いたりしましたが、現在は落ち着いてきていますね。
2月になると話題になってくるのがやはり、「日銀の新しい人事」でしょう。
4月に任期満了を迎える黒田総裁の後任が誰になるのか?・・・のニュースが少しづつ増えてきています。
黒田総裁の任期とあわせて3月には雨宮・若田部両副総裁も任期満了となります。
そしてその新しい人事案は政府が選出し、国会の合意のもと内閣が任命します。
現状、岸田内閣は引き続き日銀と連携して政策を実行していく方向のようなので斬新な方向をしめす総裁人事は行わないように思います。
コロナ禍においてやや出遅れた感がある日本経済にとって、賃金のあがらない物価上昇は国民にとって負担増となっています。
そのため昨年と同様に政府は「賃金の上昇」を企業に強くもとめています。
企業側としても、賃上げをする一方政府の利上げなど実施されてしまえばたちまち立ち行かなくなります。
よって今の政府方針と足並みをそろえるには日銀は引き続き「大規模緩和」が必要となってくるのです。
ということで今回の日銀の人事はあまりサプライズのある人物が選ばれない可能性が高いように思います。
可能性が高いとすれば、現在副総裁の雨宮氏や前回の副総裁候補だった中曽氏などが現状を引き継ぐには適任な気がします。
どちらにせよ、マーケット的にはあまり影響のない人事になるのではないでしょうか。
政府の動きが日々気になるところですが、今の日本経済を活発にするにはいつもコメントしていますが結局国内の資金循環にかかっていると思うのです。
政府が資金を市場に供給しても国民が皆「貯金」していたら何も生み出しません。
「お金は動かしてなんぼ」のものですから。
ですから国民一人一人がもっとお金を使いたくなるような政策が必要なのです。
そこに「海外からの渡航者」が円安の日本に莫大な資金を投下してくれれば消費の上乗せになり、もう少し経済は活発化するでしょう。
結局海外マネーに頼らないと景気がよくならないのが今の日本。
いつからこんなに消極的になってしまったのでしょうかね・・・・・((+_+))