ここ最近、マーケットに関してネガティブな話題が続いていますね。

日本の円安、イギリスの経済不安、アメリカやヨーロッパの利上げ後のリセッション、中国の景気減速・・・とにかくマーケットに関しては明るい話題はなさそうです。

事実、イギリスの中央銀行は新政権の経済対策がきっかけで市場が混乱したことから長期国債の一時買い入れを発表しました。

アメリカにおいては先々の景気減速懸念から株価が低下、そして10年債も一気に売りが進みました。

そんな世界情勢が大きく揺れ動いている中、私達日本では企業と労働者の雇用のあり方が変化しだしている状況です。

 

今までの日本企業は終身雇用・年功序列が特徴でもありました。

戦後の日本の経済発展にはこのシステムは大いに貢献したといえます。

国民総動員で日本経済の復興に尽力してきたのです。

がしかし先進国中心に成熟した経済秩序が出来上がってしまった中で私達日本も成長に限界を迎えています。

企業も多くの社員を雇用する場として今まで日本に貢献してきましたが生産性が上がらなくなった現状においてはそうもいかなくなっています。

実際何年も前から多くの大企業で40代以上の社員のリストラのニュースが増えていることや成果主義の報酬体系を採用する企業が増えたこともそういった世情の変化に対応した結果なのでしょう。

そこに加え企業も採用計画の見直しが進み、新卒一括採用を減らし中途採用の割合を増やす動きになってきています。

トヨタ自動車に関していえば中長期で年間の採用人数の50%を中途採用に切り替える方針を以前発表しており、2019年に1割強であった中途採用が現在3割まで増加しているようです。

そこに加えて本日のBloomberg電子版の記事にあるように、日本のメガ銀行もここにきて中途枠を増やしつづけているようです。

 

とにかく企業も急変する経済環境の中、一から人材を育てる時間的余裕がなくなってきた事そして新規事業を最短で立ち上げるために他社や異業種で経験を積んだ人間が必要となっていることなどからこういった状況になってきているのです。

よって有名企業・上場企業に採用となっても今後はそれなりに成果をあげないことには終身で働くのも困難となっていくでしょう。

日本企業の生産性の低さは会社にいればとりあえず将来困らない・・・という保守的考えが招いた結果かと思います。

景気が良くなっている過程においては頑張れば頑張るほど賃金もあがりより積極的に働く人も多かったことでしょう。

ですが先ほども触れたように、成熟した世界経済においてはそれ相応の成果をあげない限り給与は増えていきません。

そうなると頑張ること、工夫することを放棄し安定を望む考えが社会や会社に広まってしまいます。

その結果が「会社にしがみつく」ということになるのでしょう。

 

豊田章男社長も2019年頃に話されていましたが、終身雇用は限界にきているというのは事実だと思います。

私達日本が世界にもう一度名をとどろかせるには日本人一人一人の意識改革が必要なのかもしれません。

働いたらすぐ貯金して残ったお金で生活する・・・という事だけでは国内の資金循環が低下しデフレは解消していきません。

また政府がどれほどの経済対策を行っても国民全員が貯金だけしていたのでは内需は拡大しません。

積極的に仕事をし、積極的に消費をすることが私達日本人にとって今一番必要な事のはずです。

国におんぶにだっこ」・「会社におんぶにだっこ」ではだめです。

国民一人一人がリスクを選択しもっと積極的になればリターンも大きくなります。

今こそ国民一人一人が自分に投資すべき時期にきているのかもしれません。

そうなるよう私も多くの方に積極的にかかわり支援しつづけていきたいと思います。

そして近い将来、未来を担う若者達を支援すべく学校などで実務経済について講演活動などできたらと思っています。

それが今の私の一つの目標になっています。

また経過報告などもさせていただきますので楽しみにしていただきたく思います (*^_^*)