全くのピアノ初心者でもサティ「ジムノペディ」を、
ピアノ経験者はショパン「革命」を3か月でマスターできる。
3か月でマスターするピアノ。
ピアニスト本田聖嗣さんが講師として10/2(水)よりNHKで週1回放送が始まった。
大人だからこその合理的な練習法でピアノをマスターする。
というのがコンセプトらしい。
テキストを購入するために10/20(日)に近くの書店に行ってみる。
すると売り切れの張り紙がされていた。
テキストが売り切れになっているとは思ってもいなかったので驚いた。
3か月でマスターするピアノは3か月でマスターするシリーズ第3弾らしい。
前に放送されていた世界史、数学のテキストは山積みされて残っていた。
このテキストが売り切れということはピアノで何か素敵な曲を弾けたらいいな。
と多くの人が思っていることの証なのだろうか。
西田敏行さんが亡くなって「もしもピアノが弾けたなら」がよく流れている。
大人になって何か学習したいと思う。
元来、人間が持っているのであろう研究心、向上心が学習意欲を刺激している。
生涯学習という言葉もある。
大人になってからの学習は自分からしようと思う結果なので能動的だ。
それが学習意欲につながる。
子供の頃は勉強嫌いだったのに。
そんな声も聞こえてくる。
全ての大人が学習したいと思うわけではない。
そんなことも分かっている。
当然、学習のための時間が作れる環境が必要だ。
余裕も必要だ。
学習のための時間がある。
あるいは時間を作れる。
無理やり作る気持ちがある。
そんな環境の下でなければ大人になって学習しようとは思わない。
環境だけが関係あるとは思わない。
大人になるまでの過程も関係してくる。
学習の仕方を知っている。
それも関係がある。
子供の頃に勉強するのが大嫌いで勉強したこともない。
学習の仕方なんて知らない。
だから大人になって学習しようと思わない。
そんなことはない。
大人になって学習したいと思う。
そのことにより人間は進歩してきた。
子供の頃に勉強が大嫌いだったという場合は大人になって学習する時に少しエンジンのかかりが悪いだけだ。
子供の頃に勉強するということは大人になって学習することの土台作りをしていることになる。
子供の頃に勉強の仕方を覚えておけば大人になって学習しやすいことは確かだ。
以前、定時制の高校に通い、大学を目指す社会人を教えたことがある。
高校を中退して、再度、高校入学を目指す若者を教えたことがある。
彼らに共通していることは学習意欲があるということだ。
勉強したい、勉強しなければという気持ちを強く持っている。
彼らの姿勢を見ると
「勉強したくない。」
と言っている現役学生は甘ちゃんで幸せの中にいる。
と思ってしまう。
世の中は戦争で、震災で、多くの人々が家や家族や友人を亡くして途方にくれている。
そんな世の中に生きていて、
ちょっとしたことに不平不満を言えること。
言える家族、友人がいること。
それは幸せだ、ということ。
ましてや大人になって学習すること。
学習できること。
これは紛れもなく、また幸せだということ。
このことはしっかり心に留めておきたい。
留めておかなければならない。
2024/10/26
