数学でつまずく一番の要因は中学1年生で学習する負の数・マイナスと以前に述べました。
そのマイナスの計算がクリアできて、次につまずいてしまうのが文字式となります。
小学生で学習する算数は計算力があればできる内容です。
中学生で学習する数学は記号や抽象的な数字を使って論理的に考える力が必要となります。 数学では文字を使って論理的に考えることをします。
中学1年生になってマイナスを使った計算ができるようになると1次方程式の計算を学習します。
これが数学の始まり、数学の階段の上り始めに当たります。
この階段の上り始めに1次方程式の利用(文章問題)があります。
Xを使って方程式を作ることができる。
このことが数学ができるにつながります。
小学生の時に算数ができなかったから中学の数学もできない。
そうとは限らない。
という理由がここにあります。
文字を使った式を作ることができる。
これは小学生の時の算数ができるからとは限りません。
再三言いますが、算数は計算力が必要です。
そして、数学は考える力が必要となります。
計算力があるから考える力がある。
ということにはなりません。
計算力は必要ですが、複雑な計算ができる必要はりません。
それよりもXを使って考えることができることが必要となります。
りんごとみかんを合わせて15個買いました。
りんごを5個買ったならば、みかんは何個買いましたか。
このような問題にはすぐ答えられる。
15-5=10
答は10個
けれども、簡単にみかんの個数を答えられたはずなのに、
りんごをX個買ったならば、みかんは何個買いましたか。
このようになると分からないという人が多くなる。
前の問題で15-5の式の5がXにかわる。
ということが分かりにくい。
そもそも、10個という答えを15-5という式で求めていない場合もある。
算数では5に数字をたして15になる数を求めて10という答えを出すということもある。
15-X
この考え方ができる。
それが数学ということになる。
算数の計算力は最低限の基本でよいわけです。
逆に言うと小学生の時からこの考える力をつけるようにすれば、中学での数学ができるということになります。
2023/10/17
