夏休みに入って、小学生の今まで学習したことの復習をする。
すると、できていたはずなのに全く白紙の状態になってしまっている。
そんなことがよくある。
特に算数は要注意。
算数は今まで学習したことを土台にして次のステップに進む。
夏休みはその土台がしっかりできているのか確認する良い時期となる。
小学生高学年では、小数の計算ができていないことが目立つ。
けれども、あまり気にしていない人が多い。
結構、できていると思っているからかもしれない。
そこが、落とし穴。
小数の計算は小学4年生から学習する。
まず、小数のたし算・ひき算、小数×整数、小数÷整数を学習する。
これらは、小学4年生の後半で学習するので、夏休み前には学習していない。
小学5年生で小数×小数、小数÷小数を学習する。
これがちょうど夏休み前に学習して終わる。
小学5年生と6年生が小数の計算で混乱する。
小数のたし算・ひき算が間違いやすい。
当然、学習した時は、ただ小数点をそろえて筆算をするだけなので簡単にできる。
これは小学4年生の時のことである。
その後、小学5年生で夏休み前に小数×小数、小数÷小数の計算を学習する。
これらの計算では、小数点の移動が必要となってくる。
かけ算では筆算をして、答えは小数点を移動させる。
わり算では小数点を移動して筆算をする。
どちらも小数点の移動が必要となる。
これが小数の計算方法として頭に残る。
そのため、これら小数のかけ算・わり算の計算の学習が終わった小学5・6年生が小数のたし算・ひき算をすると数字をそろえて計算をする。
という間違いをおこす。
つまり、3.2+4=3.6 としてしまう。
3.2+4=3.2+4.0=7.2 という正解にならない。
また、小数×小数の計算で小数点をそろえて筆算しようとしてできない。
というようなこともおきる。
夏休みに復習をすると、そのような状況になっていたりする。
しかし、以前にできていたことなので、その間違いを正すと、すぐ計算はできるようになる。
すぐに分かって、できるようになる。
間違いやすいポイントをつかむことができる。
復習をして、間違っていたところを正す。
これを繰り返すことによって、はじめて定着がされる。
夏休みは学習したことを定着させるためには絶好の期間といえる。
2023/07/29
