見栄 | 小川村塾ブログ

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小・中学生・高校生のための学習塾 [小川村塾]
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生徒一人ひとりに合わせて「分かりやすい」を心がけて講習を行っています。

 スーパーなどに買い物に行くと、見切り品ということで値段が安くなっている商品がある。
 パンなどを買いに行くと、安くなったラベルが上に貼られたりしている。
 すぐに食べるつもりでパンを買いに行ったのだから、その見切り品の安くなったパンを買えばよいのに、ちょっと躊躇してしまう。

 賞味期限など、明日までになっている。
 すぐに食べるなら、安くなった物を購入すればよい。
 店にとっても、ありがたいことのはずだ。
 購入者にとっても、ありがたいことになる。

 そこで、その安くなったラベルのついたパンなどを買い物カゴに入れると、何か、ちょっと自分がみじめな行動をしているように感じてしまう。
 これは、見栄を張っているからだろうか。

 スーパー、消費者、どちらにとってもよいことのはずだから、堂々と胸をはってもよいはずだ。
 なのに、ちょっとコソコソしてしまう。

 昔、西川きよしさんが、まだ売れていない頃、食べるのに困って、ゴミ箱を漁っていた時代があったそうだ。

 その時、先輩に、
「いつか売れて人気者になるつもりならば、そんなみじめなことは死んでもするな。
 売れるつもりの者がすることではない」
 と言われたそうだ。 
 それから、ゴミ箱漁りは止めたそうだ。

 芸人さんの話を聞くと、そのような話が多い。
 売れなくても、立派なスーツを着て、みじめな格好はするな。
 そんなことを先輩に言われたという芸人さんは多い。

 ただし、それは売れた芸人さんが、後から語ることだ。
 100人いて、数人の話だろう。
 残りの人達も、同様のことを言われて、売れていなくても見栄を張って生活をして、身を滅ぼしている可能性が高い。

 見栄を張ることは、必要なことなのだろうか。
 特に、今のような時代は、どうなのだろうか。
 分からない。