大学の入学式や新学期開始が、震災の影響で延期されている。
特に、入学式は新しい学校生活の始まりの一歩ということになるので、延期になってよかった、という気持ちと、早い方がよいという気持ちが混ざった複雑な気持ちになるだろう。
小学校から中学校、中学校から高校と、エレベーター式に持ち上がりになっているならば、周りの友達なども変わらないので、環境の変化はそれほどない。
けれども、そうでない新中学1年生、新高校1年生、新大学1年生などは、初めての場所に、周りも知らない人ばかりの中に、ポツンと自分がひとりでいることになる。
この環境への適応には個人差があるが、やはり誰でも緊張する。
そして、そのことを思うと不安になるのは当然のことだ。
新しい環境への期待よりも、不安の方が多いのが、入学式前の今の時期ということになる。
その期間が、今回の入学式、授業開始延期により、長くなったことになる。
そんな不安は、学校が始まればすぐになくなるよ、と言いたいけれど、そうなのかもしれないけれど、当人にとっては、そうは思えない。
そんな、複雑な気持ちが入学式を待つ気持ちなのだろう。