今朝、東京の雪の影響で東名高速道路において、沼津インターから隣の裾野インターまでの区間で、7時間30分かかってしまった。
通常時では、10分もかからないような距離なのに。
今日は、早朝に東京へ着かなければならない予定があった。
そこで、深夜出発して、東京に着くつもりだった。
昨日は、仕事が終わってから、食事をして風呂に入ってから、東京に深夜行くつもりだった。
それが、仕事が終わった時、東京で雪がかなり降っていると聞いたので、予定より早めに出発しようと思った。
そこで、食事もご飯を口の中に押し込んで、風呂も入らずに急いで出発した。
東名の沼津インターに入ったのが、深夜23:45頃だった。
東名に入ってすぐに、車が渋滞に入り込んで、進まなくなった。
今までの経験上、渋滞で動かないといっても、少しずつは進んでいくものだ。
それが今回は、ほとんど進まない停止状態のままになった。
時に動いても、500m位がいいところという感じで、時間だけが過ぎていった。
午前3時頃になっても、裾野インターにも行っていない。
もう、東京へ早朝着くことは無理になった。
裾野インターに行ったら、下りて東名をUターンして、帰るしかない。
と思っても、その裾野インターになかなか着かない。
時々少し動くと、ところどころで長距離トラックが止まったままになっている。
運転手が動くのを待っている間に、眠ってしまったようだ。
その間をねって走るのは少し恐い。
動くのを待っていると、自分も時々、フッと記憶がなくなる。
眠りたくなる。
よくコントなどで、雪山で「眠っちゃいけない。眠ると死ぬぞ」
と言われて、頬を叩かれるシーンが浮かぶ。
頬を叩かれても、「眠らせてくれー」
と叫びたい。
そんなことを思っていると、辺りが明るくなってきた。
車が少し動いて、裾野インターまであと2kmという標示が出た所に来た。
それから、また動かない。
頭が何か、ボーッとしてくる。
もう7時間位、車の中で、動くのを待っている状態が続く。
これだけ長く、走らないで車の中にいると、車と一体感を持って、車に愛着を感じてくる。
長距離トラックの運転手の方が、車をきれいにするのが分かるような気がする。
周りに自分と同じように、ずっと動くのを待っている人達がいる。
7時間はずっと一緒だ。
みんな同じ気持ちでいるはずだ。
「早く動いてほしい。早く動かないかなー」
気持ちも、みんなひとつにまとまっている。
同じカマの飯を食った仲間って感じがする。
仲間意識が強まる。
そんなことをぼんやり考えていると、やっと動いて、裾野インターに着いて、出ることができた。
沼津インターに入ってから、7時間30分たっている。
すぐ、Uターンして沼津インターまで戻るように、下り車線を走る。
すると、10分もかからずに戻ることができた。
10分かからずに走るところを7時間30分かかったことになる。
雪が持ってきた出来事だ。