今は受験校の合格発表は、インターネットでも見られるようになっていて、非常に便利になっている。
昔は、と言ってもすごく昔になるけれど、大学の受験結果は電報を使った。
東京の大学を地方から受験した場合は、合格の発表を大学に見に行くことは、簡単にはできない。
そこで、電報が使われた。
入試が終わって教室を出ると、門の所に合格、不合格を電報で知らせることを商売にしている人たちがいた。
お金を支払って、合否の結果を自宅に電報で知らせてもらうわけである。
サクラサク、とかサクラチルとか、電報で知らせてくるわけだ。
そんなことがあったということなど、ほとんどの人が今は知らないだろう。
その頃のことを思うと、インターネットを使って簡単に合否が分かる今は本当に便利になったと思う。
でも、そんなインターネットでの合格発表でも、笑い話になってしまうようなことが昔にあった。
中学入試において、合否の結果を知りたくて、インターネットを使った。
午後8時に合格発表となっていたので、5分前に合格発表のページを呼び出しておいた。
「合格発表は午後8時からです」
という文が表れていた。
そのまま、ずっと画面を見ながら8時になるのを待っていた。
すると、8時になっても、合格発表の画面が出てこない。
そのまま、10分間位待っていても、画面は変わらないままだ。
「おかしい、何か不具合があったのでは」
と思ったので、中学校に電話をしてみた。
すると、
「パソコンの更新のところをクリックしてください」と先生が親切に教えてくれた。
その通りにすると、あっという間に画面が合格発表の画面になった。
先生の応対が慣れていたので、きっと同じような問い合わせが多いのだろうと思った。
先生も、またかよ、と思いながらも、親切に教えてくれたのだろう。
そう思うと、先生も大変だったのだろう。