慣れること | 小川村塾ブログ

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 人間は物事を繰り返して行うと慣れてくる。
 慣れるということは、能率が高くなり、物事を速く行うことができるようになることでもある。
 仕事効率が高くなるわけだ。

 そして、慣れてくると手抜きもできるようになる。
 手抜きというと悪いことのように考えられるが、いらないところでは無駄な力を使わないこと、とも言える。
 必要なところにしっかりと力をそそぐようにできるわけだ。
 つまり、要点を押さえた行動ができることになる。

 慣れることは、行動がスムーズになるということでもある。
 そのように考えてくると、慣れることはよいことと言える。
 だが、そうとは言えないこともある。

 慣れることは、マンネリになることでもある。
 マンネリは意識の停滞を呼ぶ。
 意識が興奮しないので、休止してしまう。
 ひどい時は倦怠感を感じる。

 このように考えると、慣れると行動は速くなっていくが、意識は停滞してしまうことになる。
 つまり、慣れることは外面は速くなって見えるが、内面では停滞している、または後進している相反した面を持った行動ということになる。

 内面と外面のどちらに主体を置くかによって、慣れることの良し悪しが決定される。

 ただ、通常、慣れたなら、その状態をなくして、あらたに、また別のシステムで始めるようにする傾向がある。
 つまり、慣れをなくすようにするわけだ。
 内面すなわち意識に停滞、倦怠感を持たせないようにすることを重視していることになる。

 このことは、気持ちがすべての行動の源になるということを意味している。
 やる気を起こさせることが大切ということになる。

 慣れることは無意識の行動になり、意識の行動でなくなる。