映画「アルゴ」をDVDで観た。
映画館で観る機会が今回はなかったので、DVDでの鑑賞となる。
久しぶりにハラハラドキドキの感じで、画面から目を離せられなかった。
結末は分かっていても、どうなってしまうのか心配で、あっという間の2時間だった。
映画は1979年に起きたイラン・アメリカ大使館人質事件を題材にした実話に基づく作品とされている。
当時のイラン情勢などについて映画冒頭で語られるが正直よく分からない。
だから、なぜ人質になったのか、なぜ命をかけて救出するのか、などといったことが分からないまま映画を観ることになってしまう。
事前にイラン革命のことなどを頭の中に入れておけば、また違った角度で映画を観ることになったかもしれない。
でも、そんなことは分かっていなくても、映画を観ていると、どんどん引き込まれていく。
カナダ大使私邸に匿われている6人のアメリカ人外交官を救出しなければならない。
そのために取られた作戦が6人を架空の映画「アルゴ」を撮るためのスタッフにさせて、イランから国外脱出するというのが話の内容。
映画では常に身の危険と隣り合わせで、ちょっとしたことが死につながるスリルを味わう。
改めて、普通に死を考えないで、毎日を生きていけることの幸せを感じる。
また、人質を救出するために架空の映画制作を考える発想力に脱帽。
これが本当にあったことに、ある種、人間の能力の偉大さを感じる。
映画ではハラハラドキドキ感を増すために、だいぶ脚色されているだろうが、根本の発想がすごい。
また、この事実が17年間も秘密裏にされていたこと、それが守られていたこと。
そのことにも感心し、また恐れも感じる。
まだまだ世間に知られていない、秘密のままということが、世界では結構あるのだろう。
宇宙人が本当は地球に来ていることなど、秘密にされているだけなのかもしれない。
なんて思ってしまう。