NHKドラマ「メイドインジャパン(全3話)」の最終話(第3話)をやっと見終えた。
率直な感想は「面白かった」。
細かいことを言えば、「それはないだろう」というところも結構ある。
けれども、そんな否定部分を打ち消してしまう面白さが物語にあった。
物語は巨大電機メーカーがあと3ヶ月で倒産という危機に追い込まれる。
それを再建するために主人公(唐沢寿明)以下7名がチームを作り奔走する。
その再建に大きく立ちはだかる中国のライバル会社。
その会社には電機メーカ-をリストラにより去った男(高橋克実)がいた。
技術流出とはどいうものなのか。
技術屋と呼ばれる人々はどうあるべきなのか。
最終話では今までのまとめ的ではあるけれど、結論は出してはいない。
すべての事柄について考えさせられる。
唐沢寿明と妻(大塚寧々)の離婚に関する話もよくある夫が仕事にかまけて家庭をかえりみないから、というような理由だったら面白くなかった。
でも、そんなありきたりの理由ではなかったところは好感が持てる。
ただ、理由が唐沢が一人でなんでも抱えて妻にも話をしてくれないというのもちょっと納得はいかなかったけれど。
その前に、新聞記者を知っていたのかと聞かれて娘が2人に言う言葉は良かった。
エンディングに流れるナレーションがこの物語でいちばん言いたかったことだろう。
かつて世界中を席巻したメイドインジャパンの製品が今、
苦しい戦いを続けている。
だが、ひるむことなく進もう。
私たち日本人こそがメイドインジャパン、
なのだから。