「下町ロケット」池井戸潤著を読んだ。
前から読みたいなと思っていた。
今回、池井戸作品を読むのは初めて。
非常に面白くて、久しぶりに続きが読みたくて眠れなかった。
源氏鶏太作品、高杉良作品を好んで読んでいた時代を思い出す。
やっぱり、サラリーマン小説、企業小説は胸おどる。
今回は読んでいて3回ほど目頭が熱くなってしまった。
体中の血液が沸騰した。
とにかく、テンポよく物語が進んでいくので、読みやすい。
しかも、事件がいろいろ絡んでくる。
あっという間に読み終えた。
最近、読む本が上下巻というのが多かったので、1冊で終わりというのは、早く読んだという感じを強くする。
この「下町ロケット」も「等伯」と同様に直木賞受賞作だ。
直木賞受賞作には面白いものが多いようだ。
この「下町ロケット」はロケット打ち上げ失敗により責任を取って宇宙科学開発機構の研究員をやめた佃航平が父の死により家業の製作所を継いで会社を発展させていく物語。
と言っても、当然会社には試練の矢がこれでもかと刺さってくる。
それを周りの社員などと取り除いていく。
働くことは誰のためなのか。
情熱を持って仕事に打ち込むことができることは幸せなことだ。
夢に向かって進むことは大変だけれども、夢に向かって進む者にしか得ることができないものがある。
そんなことを感じさせながらロケットが飛んでいく。