今日の昼、掃除をしている時に、塾の玄関に木の枝がついているので、取ろうとしたらカマキリだった。
今のカマキリは体が茶色になっている。
カマキリを捕まえて、遠くに放り投げておいた。
仕事が終わって、戸締りをしようとして、驚いた。
昼に放り投げておいたカマキリが、また玄関についていた。
驚きついでに、彫刻家「北村西望」の句が頭に浮かんできた。
「たゆまざる 歩みおそろし かたつむり」
今回はかたつむりではなく、カマキリなんだけど。
「北村西望」は長崎の平和祈念像を作った彫刻家です。
北村西望という名前は知らなくても、長崎の平和祈念像は知っている、見たことはある、という人は多いと思います。
長崎の平和祈念像は右手を真上に、左手を水平に伸ばして座っている、高さ9.6mの男性像です。
その像を制作している時に、北村西望は像のてっぺん辺りにいるかたつむりを見つけます。
そのかたつむりは昨夜、西望の足元をはっていたかたつむりだったのです。
そこで、西望がつぶやきます。
「たゆまざる 歩みおそろし かたつむり」
西望はこのことにより、像づくりへの情熱がより高まっていったと聞きます。
東京吉祥寺の井の頭公園は有名です。
でも、そこにある自然文化園の奥の彫刻園は、あまり知られていません。
そこの彫刻館には「北村西望」の作品が展示されています。
ほとんど見学の人がいないという感じですが、野外にも彫刻が立っています。
機会があったら、見てみるのも面白いと思います。
中央線の三鷹駅前のブロンズ像も北村西望作品です。
彫刻って、絵画よりも見る機会は少ないので、たまには彫刻を見るのもいいものですよ。