「宇宙兄弟」は映画化もされた超人気コミック。
興味はあったけれど、中身を読む機会がなかったので、そのままになっていた。
意を決してはじめの3冊くらいを読んでみると、これが面白い。
これを読む前に「BAKUMAN」を続けて最終巻まで読んでいたので、余計大人の漫画を読んだ感じがした。
ジャンプ漫画はコマ割りが多くされていて自分には読みづらい。
その点、大人の漫画はコマ割りが大きくて絵や余韻を楽しめる。
昔からの漫画ファンには、やはりこっちかな。
「宇宙兄弟」はただ宇宙を目指す兄弟の物語と思っていた。
ところが、それだけではなく考えさせる名セリフなどが随所に出てきて、思わずメモしておこう、と思わせてしまう。
そんな、人生読本でもある。
人気があるわけだ。
個人的には日々人がパニック障害を克服したか試験をするところが感動した。
その試験ではこちらは想像もしなかった思わぬ人物達の応援があって、「やられた」って感じ。
読み手の想像以上に物語がいってくれるとやはり心が踊る。
第19巻でも、こちらは想像していない展開が…。
だって、日々人はパニック障害を克服したか調べる試験に合格したのに…。
そんな気持ちを持たせて物語が進んでいく。
確かに布石があった。
うまくつないでいくんだ。
ロシアの少女オリガを放ったらかしじゃかわいそう。
どのように少女オルガと再開させるのか、と思っていたら、そうだったのか。
ところどころにユーモアがあって、それが物語をより面白くしていく。
ダメ人間の成長物語は好きだから。
そういう意味ではツボには、はまる。
次の展開が気になる。
そんな気持ちを思わせる漫画だ。