「信長協奏曲(のぶながコンツェルト)」を第6巻まで読んだ。
元気だけが取りえの高校生サブローが学校帰りに戦国時代にタイムスリップしてしまう。
そこで、体が病弱で戦国時代に嫌気をさして逃げ出した信長とぶつかる。
するとサブローと信長が瓜二つ。
信長はサブローに自分の代わりに信長になるよう言って地方へ逃げていってしまう。
歴史なんか苦手で何も知らない元気だけが取りえのサブローが信長として歴史をいつの間にか作っていく。
そんな物語。
歴史物と考えると疑問がいっぱいになってしまうだろうが、表面的に歴史的史実を借りたフィクションとして読めば面白く読める。
歴史ブームかもしれないけれど、一般的には歴史の詳細は知らないのが普通のはずだ。
信長、秀吉、家康くらいは知ってるけれど、何をしたのかはよく知らない。
信じられないかもしれないが、そんな人も多くいるだろう。
歴史的史実は大筋で合っていれば良い。
そんな気持ちで描かれていると思って読めばいいだろう。
読んでいくうちに本当の信長はどうしたんだろう、という疑問が湧いていた。
それが第3巻で分かって、
「ははーん、そうきたか。それは考えなかった。すると、本能寺の変はどうなるんだ。」
と興味がわいて、面白さが増した。
「信長協奏曲」という題の意味しているのは何なのだろうか、と気になったので「協奏曲」について調べてみると
「協奏曲」とはオーケストラと独奏楽器とが合奏する多楽章で成り立つ器楽曲の総称である。
と、書かれている。
この意味からすると、信長(サブロー)が歴史の渦の中に一人で飛び込み、周囲の者たちと今日知られる歴史をつくっていくことになるのか。
なんてことを考えて読んでいくのも面白い。
歴史に興味がない人も、こんな漫画を読んでみると、少し歴史に興味が湧いてくる。
もっと歴史に詳しい方が楽しくなる。
そんなことを思わせる漫画…かな?
信長については「下天は夢か」津本陽著をもう一度読んでみようかな。
と個人的には思った。