富士山に初雪が降る頃から寒い冬になる前は、富士山の頭は白くなったり青くなったりを繰り返す。
雪が降って山頂付近が白くなったと思ったら、次の日には雪が解けて白さがなくなる。
まだまだ雪が積もって根づくには寒さが足りない時期。
この期間は雪が降ると、富士山の頭は定規で描いたようにスパッと真横に直線がひかれる。
気持ちが良いくらい綺麗に上が白色、下が青色に直線で分けられる。
子供の頃に富士山の絵を簡単に描くと富士山の頭は雪で覆われていて、その雪はギザギザの線で描いた。
地元の多くの子供がそのように描くと思われる。
それが、今の時期の富士山の絵ならば、真横に直線が一本ですむ。
上が白色で下が青色で綺麗に直線で分けられる。
空気に含まれる水蒸気が冷やせれて水滴になって、それが凍る気温の境界線が横に一直線になるから、綺麗に上下に白と青に分かれる。
今の時期は、まだ雪が根雪になっていないので、降った雪がそのまま白い境界線を作る。
そして次の日には解けて消えてしまう。
降った雪が積もってだんだん解けなくなってくると一直線の帽子はなくなる。
もう、そろそろ一直線の帽子がなくなる頃に近づいている。
富士山の直線雪
