三菱一号館美術館で開催されている奇跡のクラーク・コレクションの展示作品にはルノワール作品が22作品と多い。
作品の年代では1880年前後の作品でルノワールが40歳前後の作品が多い。
ルノワールは40歳半ば以降から女性の描き方が変わる。
それまでは可愛らしい女性という感じなのが、豊満な体型の女性になってくる。
今回は、可愛らしい女性の絵ということになる。
ルノワールの女性の絵は目が特徴的だ。
目がどれも濃紺、黒と言ってもいいくらいの濃い色で描かれていて、その黒目の中に白く輝きを描いている。
その目の輝きが絵を観ている者を虜にする。
今回のルノワールの展示作品の中には静物画が2点ある。
「タマネギ」「皿のリンゴ」の2点だが、静物画はめずらしい。
「タマネギ」をよく観るとタマネギの丸みを帯びた形、色彩、筆使いは後の豊満な女性の絵につながるように感じる。
モネは20代後半から50歳までの作品が展示されていた。
「ジェヴェルニーの春」「サッセンハイムのチューリップ畑」など40代後半の作品が色彩が明るくて柔らかくて観ていて気持ちが良い。
シスレー、ピサロなどの作品も気になった。
タマネギ(ルノワール)

劇場の桟敷席(ルノワール)

レイデン付近、サッセンハイムのチューリップ畑(モネ)

ジヴェルニーの春(モネ)
