新学習指導要領により、小学校で英語を学習したり、中学に備えて英語のスクールに小学生で通ったりと、小学生の英語についての学習意識はとても高くなっています。
ただ、本格的に英語の勉強を始めた中学1年生の後半頃には、多くの英語嫌いが出てきます。
それも、小学生の頃に、中学になって英語で困らないように英語スクールに通った、通わないは関係なく、英語嫌いは出てきます。
小学生の頃は、楽しく英語スクールに通っていたのに、どうして?
と思われるかもしれません。
でも、中学になってからの英語の勉強は嫌だという子どもが多くなるのが現状です。
それは、中学では英語のテストがあることに関係があります。
中学の英語のテストでは、主に筆記のテストとなります。
英単語、基本文法など、覚えて書けるようになっていなければ、テストの点は取れません。
その結果、英単語、文法を覚えて書けなければ、英語のテストの点は悪くなります。
そのことにより、英語が苦手になり、嫌いになります。
小学生ではコミュニケーション重視の英語を習っていたのに、中学生になったら国語の漢字みたいに、色々覚えて書けることが英語の評価になり、英語ができることになります。
これにより、英語の勉強は面倒だ、という気持ちが英語嫌いにつながります。
小学生の頃に、英語を早くから学習していたのに、中学生になって英語ができないという話の原因はこのことにあります。
現状では、書く英語に慣れない限り、中学での英語はできるようになるとは言えません。
中学受験でがんばって受験勉強をしている小学生の中には、英語の勉強をしている子どもはほとんどいないでしょう。
受験科目に英語がないのですから。
でも、中学受験をして、中学に合格した子どもが英語の勉強を始めて、分からなくて困るという話は聞きません。
逆に、英語の勉強も他の科目同様にしっかり覚えてできるようになっています。
そのことを考えると、現状の中学の英語は、書けるようにすることを重視しなければ、英語ができると言えないわけです。
中学の英語をできるようにするために、小学生の頃から英語の勉強をしようと考えるならば、英語を書けるようにする勉強をしなければならないということになります。