自分がわかっていないことがわかるということが一番賢いんです
by 鷲田清一(哲学者)
人はすぐに謙虚さを失う。
部活でずっと同じスポーツをやっていたらから
すべてわかった気でいるような人は大勢いる。
また何か一つの仕事を長くやっている人だったり
同じような経験を何度もした人は、
「またでしょ。もうわかってるよ」といった顔で
わかった気になる。
これはすべての分野に言えること。
今までの経験からわかった気でいるのだ。
しかし、本当にわかっているのだろうか?
自己啓発本がとても流行して
7つの習慣や人を動かすなどの本が
よく売れたが、そこに書いてあることは
とても基本的なことばかりだ。
何が言いたいかというと、
みんな同じような問題や悩みがあって
それを解決してくれるのは、みんながわかっているような
基本的なことだというと。
それがいかにできているかできていないかで
大きな差がうまれてくる。
変えたいことがあるからこれらの本を手にとって、
「なんだ、当たり前じゃないか。そんなことはわかってるよ。」
という人は、ほとんどの場合わかっていない。
わかっていないからいつまでもその問題が解決できないでいるのだ。
知識は増えれば増えるほど、自分がわかっていないことが見えてくる。
イメージとしては自分が知っている領域が円状にあるとして、その円が
大きくなれば大きくなるほど、円外部に触れる部分が広くなる。
新しいことを学ぶときは、すでに知っていることと知らないことを結びつけるから
学ぶことができるのだ。
つまり知っていることが増えれば、それだけより多くの新しいことへ自分の知識を結びつけることができる。
知れば知るほど、知らないことを知るのだ。
例えば、動物というものを知っているとしよう。
そしてひとつの動物として、新しく犬ということを覚えた。
ここで犬ということを学んだことで、様々な犬種を認識できるようになってくる。
犬ということはわかったけど、犬の中にもマルチーズや柴犬、ダックスなど様々な犬
がいるということを学ぶ。
これは犬ということを学んだから、様々な犬がいるということを理解できるのだ。
このように、新しい知識が入れば、それだけ学べる世界も広がっていく。
本当に賢い人はこれをよく理解している。
一流の人ほど学ぶのを辞めないのは、これが理由だ。
一度自分の知識を疑ってみてはどうか。
聞いたことある言葉や知識に関しても
今一度別の角度で見直してみてはいかがでしょうか。
そうすることで、また新たな知識を手に入れることができる。