上海一予約の取れない「友」と、昨夜はディナーをご一緒いたしました。とにかくお忙しい彼女とは、6月9日のwe chatで、


お母さん「6月28日ならOKです」


と、お約束頂けたのですから、

人気のチョー売れっ子です。ルンルン


彼女の希望で、場所は「ALOHA」に決定。

リニューアルオープン後の「ALOHA」は平日のランチタイム営業をしておりません。


ということで、夜に約束変更となりました。

テラスに面した席を予約し、まだ明るい17時ごろからのディナーです。




私の先日のALOHA写真を見て


お母さん「あれを全部食べたい」


というリクエストにお応えして


鯛のカルパッチョ、ガーリックシュリンプ

ロコモコという、先日と同じチョイスです。


とくにエビの美味しさ、たまりません。ラブラブ

何度食べてもOKの味です。


彼女とお会いするのは4月以来です。

話題は、いつも多岐にわたります。

お互い海外生活が長く、子供が小さい頃から苦労しながら海外での子育てをしてきた体験も似ていますので、ある程度、考え方、価値観に共感できる心地よさがあります。


私より、ひと周り以上お若い彼女は、立派にお子様たちを育て上げ、現在、上のお嬢様はイギリスの大学院にいらっしゃいます。

下のお嬢様は、今年、見事に国立(こくりつ)大学に合格し、こちらでのインターの卒業式では優秀な学生として賞を頂きました。


子育て、これにて一件落着ということで、彼女は開放感を味わっているところのようです。


今回のディナーは、そんな彼女を称え労う意味もありましたが、、、


蘇州のスクールバスでの殺人事件は、私たち子育てを終えた世代にも、背筋が凍るような衝撃でした。


美味しいお食事を前にしても、話題はどうしても、そこからになります。


海外での子育てというのは、日本にはない緊張感と隣り合わせなのを知っているからこそ、この事件は私たちにも大きな衝撃でした。


もちろん、刃物を振り回し切りつけた男が100%悪いです。そうなのだけど、日本人として、この国に住んでいる、それだけで狙われるかもしれないというリスクを背負っているという意識と緊張を常に持っていなければならないことを、再認識させられた事件と受け止めています。


ところが、現実はかなりノーテンキな人もいるようで、友も私も海外での子育て先輩として、憂いを持っております。


蘇州や上海に限らず、この国のあちこちにいる日本人学校に通わせている親御さんたち、もっと言えば異国で子育て中の全ての人たち、お子様たちも、さぞやショックを受けていることと私は想像しております。

PTSDにならぬよう、フォローをしっかりして欲しいと、私は心を傷めておりますが、渦中の方々の中には、SNSにノーテンキ投稿をしたり、自分のことしか考えない無神経な人もいることを知り、愕然としております。


想像力に欠けるのだろうな、と何かといつも行き着くところはソレです。


同じ境遇にありながらも、事件があったことなどまるっきり他人事という人が世の中にはいるのね、と彼女も私も、二重のショックを受けてやりきれない気持ちです。


そんなこんなの話から、長年、海外で生活している私たちは、今の日本に帰って、果たして馴染めるのかという不安についても話しました。


中国の方々、個人的に知り合うととてもフレンドリーで、特に子供や高齢者に優しいですが、今の日本って、冷たい気がするという話題になりました。


一時帰国するたび、自分が日本に馴染めない違和感を覚え、他人との関わりを遮断しているかのような冷たい感じに緊張します。

日本で、電車の中で席を譲ってくれるのは、欧米人と思われる方々しかいませんし、重たいスーツケースを携えて階段の下で戸惑う私に声をかけ、荷物を持って上がってくれるのも欧米人の若者です。


優しい人間関係が消え、見知らぬ他人とは関わらないようになったと感じるのは、何故なのでしょう。


人に思いやりを持つ気持ちは、どんなふうにしたら育つのだろう?


そんなこんなの憂い満載の話題から、いつものようにピアノの話へと移行して、食後のコーヒーを頂きながら、おしゃべりは尽きません。


気付けば3時間が経過していました。

お互い、夫が金曜日の夜「夕食不要」でしたから、のんびりできました。


夜8時過ぎに解散しました。


上海で出逢った貴重な友達である彼女と、しょっちゅうお会いするわけではありませんが、お会いすれば充実の時間を過ごせることに感謝です。ラブラブ