上海情報ございません。
訴訟問題にまで発展している「著名人のなりすまし詐欺」事件は、本当に酷い話だと思います。
手口がわかってくると、LINEで長い期間をかけてやり取りするうち、ある種の洗脳にハマってしまうのかな、などとも思います。
Facebookで、私もこれらの広告をよく見ます。
騙す方が100%悪いです。
その大前提は崩れないものの、なぜ騙されてしまうのかという素朴な疑問が湧きます。
私が、著名人の写真付きで投資を促す広告をfacebookで見た時、瞬間に「何これ?」と、思ったのは、この案件がメディアで大きく取り上げられる前のことでした。
どう考えても、勧誘の文言に違和感を持ちました。
明確な言葉は記憶していませんが、「無料」「貯金を投資に」「私が丁寧に解説」のような表現が連なっていました。
一度、クリックしてみたところ、次回からFacebookを開くたびに、続々とこの手の広告が出てくるのは了解済みですが、これだけ投資を促され、お金関係で著名な方々が顔出しすれば、詐欺集団の巧妙なやり口だな、と、私は確信を深めるワケですが、逆にこれだけ世の中が投資ブームなら自分も(と考えるのかどうか、想像ですが)短絡的に信じてしまう方もいるのでしょう。
被害額7億円という人が出てきたのには、仰天しかないです。そもそも7億以上を持ってる人が投資でどうしたかったのか?とか、7億持ってて無料の文言に惹かれるのも不思議で、謎だらけです。
中には、お気の毒なことに、老後の蓄えを全て投げ打ってしまい、これからどうやって生きていけば良いか路頭に迷う方もいらっしゃるのだから、詐欺の罪深さを憎む限りですが、なぜ、そこまで振り込んだ?と、私の疑問は消えません。
20年ほど前、母が亡くなった時、僅かばかりの相続をしました。その情報がどこからどうやって詐欺屋さんに知られるのか知らんけど、電話にて上場前の株を買わないか?という詐欺電話がかかってきたことがあります。自分の勤務する会社が、これから上場するので、今のうちに株を買えば必ず上がるという、いわゆるインサイダー取引への誘導です。
それ自体が違法行為ですから、そんなことに騙される人がいるのか?と思いながらも、退屈凌ぎに詐欺だということを承知の上で、少し話に付き合いました。良い子はマネしませんよう。
社屋は福岡にあるということで、簡単には見に行けない場所設定です。ホームページなんて簡単に作れるので、会社概要のパンフレットを郵送するように言うと、後日、送ってきましたが、付け焼き刃で作ったと思われる簡単なパンフでした。
結局、数回の電話やり取りで遊ばせてもらった上、
「ごめんなさいね」
丁寧にお断りして終わりました。
もちろん、その後、その会社が上場したなどという話は、新聞を隈なく見てもどこにも出てきません。
当時はネットより、まだまだ電話による勧誘の多い時代でした。詐欺屋さんは、話し上手です。もしかしたら、ひとり暮らしで話し相手のあまりいない人には、電話で気持ち良い言葉を並べられるとうっかりしてしまうのかもしれません。
今はネットでのやり取りですから、電話で会話するより、さらに疑いを感じる瞬間が少ないのかもしれません。私のように、ネットは信頼できないものの方が多い、と頭から疑ってかかるヒネクレモノは別として、直接の会話よりウソが見破りにくいかもしれません。
いずれにしても無料(タダ)より怖いものはないと、私は思っております。
母からの教えで、
「お金の話は下品です」
が、三つ子の魂として70歳の今も生きているようです。
繰り返しになりますが、詐欺をする方が100%悪いです。