上海情報ございません。今回はピアノテーマ
「BS NHKで、2日連続エマールさんのピアノ演奏やってるから、観てみて〜」
と、sallyさんから教えてもらって、夫の出勤後、ピアノの世界に没入した昨日。
芸大の学生のための演奏という特別プログラムで、奏楽堂にて去年11月30日に行われたものです。
エマールさんって、1957年生まれなのですね。
私の4歳下。妹と同い年だわ。
第一部はバッハの平均律から数曲、第二部は、シューベルトのワルツなどを演奏されましたが、今回のスペシャル企画として、ハンガリーの現代音楽作曲家クルターグの作品を合間に取り入れるという不思議なコンサートでした。
円熟の演奏には、心地良く、うっとりさせられましたが、なぜ、現代音楽を挟んだのかは凡人の私には頭が追いつきませんでした。
音楽家を志す芸大生に向けて、エマールさんからのメッセージということかな、と学生たちより50年ほど長く生きている私に理解できないのも致し方なし、と思うことにいたしました。
とくに私が魅了されたのは、バッハの平均律を演奏した1日目(第一部)でした。
私は、バッハに取り組まないまま、20代の終わり頃に香港で出逢ったピアノの先生Mrs.Daivisの前で、ショパンのバラード1番を弾いたら、
弾き終わった途端
「あなた、バッハはお勉強なさった?」
ガーン「いいえ」
見抜かれた
Daivis先生の下でインヴェンションから、ご指導頂きましたが、3分の1も手がけないうち、妊娠、出産、本帰国、子育てに翻弄され、すっかりピアノから遠ざかりました。
あれから40年ほど経ちますが、未だバッハ苦手で不勉強のままです。
香港を去る時に、Daivis先生から頂いた「バッハ平均律クラヴィーア曲集」(シャーマー版)は、家宝として大事にとってありますが、まっさらなままです。
数年前に、音大ピアノ科出身の人にたまたまSCHIRMER版の楽譜を見せたら
「今どき、シャーマー版なんか使ってる人いないよ。ベーレンライターに買い換えなきゃ」
と、バカにされましたが、良いんです、大事な家宝ですから。
っていうか、当時の香港で入手できる楽譜は、シャーマー版しかなかったんだから
と、余計なことまで思い出しましたが、全ての原点であるバッハをお勉強しなきゃダメよね、と再再認識した演奏会でした。
フランス組曲の前に、平均律かなー。
若い音大生に向けて発せられた言葉ですが、年齢関係なく、想像力は大事なのだと、おっしゃっておられました。
うん、私も常日頃から、想像力の大切さ言うとるもんな。と、変な大阪弁が出ております。
心地良い刺激を頂いた昨日でした。