ヒマなぼっち妻だった先週、大学時代の友Hにお付き合いしてもらい、1ヶ月半ぶりくらいのLINE通話をしました。
Hとの会話は、いつも日本の未来を憂う方向に向かいます。
教育の重大性と最近の教師の質の低下について話すうち、防衛費の話へと進み、いつもながら話題は広がり、あっという間に1時間が過ぎます。
彼女Hは大学を総代で卒業した秀才ですが、その彼女が入学したばかりの頃、私を見て憧れを持ったという光栄なことを聞いたのは、随分と親しくなってからのことでした。
私は、昼休みや放課後になると、うたごえの活動を熱心に行っていたので、ふだんの付き合いはそれほどありませんでしたが、活動を引退した4年の時に偶然にも同じゼミを選び、更に、新入生へのガイダンス役を教授から任された5人のメンバーに2人とも選ばれたこともあり、急速に親しくなりました。
ゼミの教授から、2人とも大学院への進学を勧められて、2人ともお断りしたところも似ています。教授の下働きに使われたくないからって。
結婚後、彼女Hはロンドン、私は香港で初めての子育てをするという運命も似ていました。お互い、連れ合いが多忙な仕事ゆえ、ほぼワンオペで苦労しました。
ネットのない時代ですから、心細さを共有しようにも国際郵便だけが頼りでしたが、それも今となってはお互いを称え合う懐かしい思い出です。
そう、お互いよく頑張ったね。と。
大学時代から、恋バナするわけでもなく(ネタがなかったとも言う)、ファッションの話をするでもなく、美味しいケーキ屋巡りにも関心なく、そういう意味では2人とも普通の女子大生とは違っていたかもしれません。
そういえば、私が長く付き合っている友人の誰もが、同じタイプです。彼女Hは、たまたま結婚していますが、昔からほとんど家族の話は致しません。
中学時代からの友Mも、高校時代の友Kも未婚のまま今も2人とも現役で仕事をしていて、主婦同志の話では出てこない話題ばかりなのが新鮮で、私には楽しゅうございます。そして、この人々を結び付けたのは、何を隠そうこのワタクシです。
私の一時帰国の時には、4人でランチなどしております。(3年以上、会っていませんが。)
私以外の皆さんは、優秀な方々です。
そういうことを考えますと、私は彼女たちとなら老人ホームに行くのも良いかなぁなどと思い、ちょっとした目論みを考えております。
バリバリの教育関係実業家で成功している高校時代の友Kに今度会った時には
「もう、幼稚園や小学校を作って成功したんだから、今度は新しいタイプの高齢者施設を作ってよ。」
と、お願いしようと思っております。
そこで4人で生活したら、きっと楽しいに違いありません。もっとも、長生きするつもりもないのですけどね。
大学時代の友HとのLINE通話の最後は、
「私たちさぁ、十分長生きしたわよね。もしどっちかから訃報のお知らせがあっても、悲しむことはないわね。子や孫たちには悪いけど、この先、日本も世界も地球も明るい希望は持てそうもなく、イイことなんてなさそうだから、早めにこの世を去ったことをむしろ喜び合いましょうね」
の言葉で締めくくりました。
こういう人たちに限って長生きするんだよなぁ〜と言ってる夫の声が聞こえてきそうですが。