日本⇔アジア・グローバルの転職ストーリー/経営人財支援+自らの経営者ブログ(旧タイトル:ニッチからメジャーへ!)


自己認識と、周囲からの要望・期待のギャップ。

それに気づくタイミングって、意外と少ないですよね。



先日、

「まだ自分に自信がないので、転職は考えていない」

という方とお会いしました。


お聞きすると、あるプロジェクトを任されているが、

それについて「仕組み化」が出来ていない。


どんな場所に行っても、どんな商材でも

うまく商売の仕組みに流せるような力が身についていないので、

自信がない、と。


ただ、海外への事業展開については、

日本のように同質化した社会に対してのアプローチとは

全く違う。


そのため、彼曰く

「力技で、どうにかこうにか」

契約を進め、事業化していくしかない。


今頂いている案件で言えば、むしろ、その

「どうにかこうにか」物事を進めていく力。

むしろ、それこそが求められている能力であり、

貴方の強みですよ、とお伝えしました。


予期しないトラブルや、相手の反応に対しても

冷静に対処できること。

そういったことこそが、求められている力・経験だとお伝え。

ある程度出来上がった仕組みを回してきたという方は、

むしろ魅力に感じない企業もあるのだ、と。


(仕組みを作り上げることも素晴らしいこと。

しかし、ことその事業に関しては、マニュアル化しきれない要素が

非常に多い。そのため、抽象度を上げた仕組み化には、

むしろ興味を持たない企業もあるように感じます)


彼が考えていた、

「何が評価されるのか?」という自己認識とのギャップを、

とても新鮮に感じていただけたようです。


非常に謙虚で誠実、こつこつとしんどい仕事を

積み重ねてきている方ですので、もし転職しようと思った際には、

うまく伝えれば評価されることが多いと思いますよ、

とお伝えしました。


(いつも書いているように、必ずしも転職あり気ではないので

結論として転職したほうがいい、という意味で言ったわけではありません)



何が自分の強みなのか、何が周囲から認められているポイントなのか。

一つのものさしでしかない、自社の上司からの定期的なフィードバックだけでは

世の中と徐々に乖離する可能性が出てきます。

(そのフィードバック自体がない中小企業では、なおさらです)


顧客、マーケットから何が支持されるのか、

自社・自分のどこが評価されているのか?


自分の考えにこだわってしまって、

その視点が抜け落ちないように、気をつけましょう。