新入社員時代は、特に『人の評価』と言うものに敏感にならざるを得ませんよね。それでつい、背伸びをしたり、頑張りすぎてしまったりします。言うまでもなく、人には「承認欲求」と言うものがあります。
「承認欲求」は「欲求」ではあるのですが、その実「怖れ」や「不安」と表裏一体になっているのです。承認欲求の強い人は例外なく『人にどう思われるか』を過剰に気にします。こういう人は自分に意識が向きすぎているために、怖れや不安にとらわれてしまうんですね。
画像 sugichan510.com 人から良く思われたい気持ちを捨てる
「承認欲求」は、自分ではどうすることもできません。
いくら人から認められたいと思っていても、相手が認めてくれなければ、欲求は満たされません。いくら大きな権力や経済力があっても、それで他者の承認を手にすることもできません。逆に自分は望まなくても、相手から一方的に承認される場合もあります。要するに「承認欲求」ほど、他者に依存する欲求はないのです。
もしあなたが、『人に認められたい』と思うのならば、まずは『自分ではどうにもならない』と言う事実をしっかり押さえて欲しいんです。
いくら「良い人に見られたい」とか、「優しい人と思われたい」とか、「仕事ができる人間に見られたい」と思っても、他人を操作することは出来ないのです。
あなたの「承認欲求」を満たすか満たさないかは、あくまで「他人が決めること」です。それがどんなに不本意なものであっても、そのまま受け入れるしかないんです。
では、承認欲求を満たすために、自分が出来ることはないのでしょうか。あります。まずは①今周りからいただいている評価からスタートすることです。もし不本意ながら「仕事が出来ないやつ」と思われているのなら、その評価を甘んじて受けることです。
そして②承認してもらうために、可能な限りの努力をすることです。「良い人に思われたい」のなら、多少自分の取り分を犠牲にしてでも、相手のために尽くすことです。まず「実行」、その後「評価」がついてくるのです。
参考・・・「新社会人の君たちへ」、「心の再発見」