例えば10人の人が同じ方向に同じだけ歩けば、同じところに到達できるでしょうか。そうではありませんね。人によって歩幅も違いますし、体力も異なります。仮に同じ条件であっても、その到達地点は一人ひとり異なります。これを「個人差」と言います。
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この「個人差」を問題にして悩む人は多いようですが、これはあまり賢明ではありません。なぜなら私たちは人と比較する場合、その中で最も先を行っている人を「標準」とする場合が多いからです。もちろんこの場合の「標準」などと言うものはないわけでして、先頭を走っているものがすべてにおいて素晴らしいわけではありません。
「個人差」とは、「優劣」ではなく、単なる「特徴」か、「個性」と考えた方が良いでしょう。「事実本位」(事実を基本とするものの見方考え方)の立場からもそう言えると思います。
神経質者の中には、努力したのに「結果が得られない」と言って悩む場合があります。それは多くの場合、「結果を出すのにふさわしい努力をしていない」場合が多いのです。
画像 www.pinterest.jp ピンテレスト 王貞治の名言
自然は絶対に間違うことはありませんので、それにふさわしい努力をすれば、必ずそれに見合った結果が生じてくるのです(因果応報)。もし努力したのに結果が出ない場合は、①努力が足りなかった②動機が間違っていた③努力の仕方が不適切④報われるまで努力していない⑤結果が出るまで時間がかかる・・のいずれかだと思います。
私たちは結果が出ない時に、『自分に能力がないからだ』とか、『自分に運が向いてないからだ』と思いがちです。もちろん能力以上のものを求めている場合はそうなりますが、神経質者の場合、多くは「努力不足」か「努力の方法が不適切」な場合が多いと思われるのです。
それともう一つ。神経質者には努力に関してもっと大きな「落とし穴」があるのです。
それは次回で。
参考・・・「いかにして悩みを解決するか」