弱さを受け入れる時 | 神経質逍遥(神経質礼賛ブログ)

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自己肯定感の低い人は例外なく自分にダメ出ししています。しかし一方で、「ダメな自分」には理由がある、だから自分の事情を理解してほしい、と言う切なる願いも持っています。けれど中々わかってもらえないですよね。

そういう時は、相手の事情をくみ取るよう努力してみてはいかがでしょう。あいつが「ダメ」なのには理由があるのだろう・・と考えられれば、きっと相手から「よく分かってくれたね」と感謝されることでしょう。それを自分にも応用するのです。

 

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そう、相手の事情を察する努力を続けることで、自分もまた癒されるのです。同様に人は相手の弱さを受け入れたとき初めて、自分の弱さも受け入れられるのです。逆もしかりです。人は自分の弱さを受け入れたとき初めて、相手の弱さも受け入れられるのです。弱さを受け入れられるという事は、まぎれもない「強さ」の一環です。

 

ある中学生の話です。

彼女はひどいいじめに遭っていました。しかしクラスメイトも先生も助けてくれず、「何で自分がこんな目に遭わなくてはならないのか」と悩み、何度も自傷行為を繰り返しました。

やがて卒業を迎え、いじめっ子からは離れることが出来ましたが、彼女の心には深い傷が残りました。

とにかく他人が恐ろしく、誰にも心を開けず、周りにも自分の将来にも全く希望が持てず、毎日「消えてしまいたい」と願うようになりました。

 

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ある日、普段話したことの無いクラスメイトと二人きりになりました。その友人の穏やかな雰囲気に安心感を感じた彼女は、いじめの経験も含め、過去や現在のつらい気持ちをすべて打ち明けました。

友人は彼女が話し終えるまで静かに聞き、最後にこう言いました。

「苦しかったんだね・・・」

その言葉に彼女は驚き、こう感じたそうです。

「弱いところを見せても大丈夫なんだ!」

そこから彼女は少しずつ前を向けるようになったそうです。

 

もし話の途中で友人が、「よくわかるよ」などと言ったら、きっと「あなたになんかこの苦しみが分かるはずがない」と、反発したかもしれません。

しかし友人は話を最後まで聞き、すべてをそのまま受け止めてくれました。そして「苦しかったんだね」とだけ言ってくれました。

だからこそ彼女は自分の気持ちをわかってくれたと思えたのでしょう。

人は弱い自分を認め、それを受け入れたときはじめて、他人の弱さを認め、受け入れることが出来るのです。そしてこれは紛れもない、あなたの「強さ」に他ならないのです。

 

参考・・・「あなたの強さはあなたの弱さから生まれる」、「人生の意味が見つかるノート」