道順を手書きしながら、ルートを教えていた時、テーブルをはさんだ反対側の人にもわかるようにと、文字を上下さかさまに書いていました。
すると、途中でアッと気づいたことがありました。
それは「幸町」と言う地名を書いていた時、反対に書いたにもかかわらず、自分の方からも「幸」と読めたことなんです。
つまり、相手に「幸」を届けようとすれば、自分にも「幸」が届くということかと考えて、二人で嬉しくなりました。
文章にすると他愛のないことかもしれません。でも「幸福感」と言うものが、どうやら人に伝わることは、確かなようです。以前このブログで、『人とのつながりが豊富な方が、健康と幸せを得やすい』ことを書きました。それはあなたが幸せであれば、あなたの周りにいる人たちも幸せになることが出来るのです。また、あなたの周りにいる人が幸せならば、あなた自身もそのおすそ分けをいただくことが出来るのです。
しかしそれだけではないのです。あなたの幸せは、あなたが会ったこともない「友人の友人」にまで伝わるというのです。
かつてハーバート大学において、A・クリスタキス教授の研究で、判明した事実があるのです。
研究内容は省略しますが、教授は長年の研究により、私たちの幸福感は「友人の友人の友人」にまで影響を及ぼすことを明らかにしたのです。それはお互いが顔見知りかどうかは関係ないそうです。
あなたが幸せであれば、その幸せ感は日々の言葉や表情、行動や態度の中に現れてきます。そうして表現された幸福感が影響して、あなたの友人の幸福感が高まります。
さらにその友人を通して、あなたの幸せ感が「友人の友人の友人」にまで広がっていくのだそうです。
あなたが「友人の友人の友人」を知らなくても、人とのつながりを通して、私たちは影響を与え合っているのです。
人から人に伝わるのは、幸せ感だけではありません。クリスタキス教授らは研究の中で、「不幸感」や「肥満傾向」なども「伝染する」ことを明らかにしています。私たちは人とのつながりを通して、心身に良いことも良くないことも、伝えているのです。
だからこそ前向きで建設的な「ネットワーク」の中に身を置くことが、あなたの幸せ感にとって大切になるのです。
さらにあなたの幸せ感は、周囲の人の幸せ感も高め、「友人の友人の友人」の幸せ感まで高めていくのです。素晴らしいことですよね。
参考・・・「あなたが誰かを幸せにする」