人間とは何か?・・② | 神経質逍遥(神経質礼賛ブログ)

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ところで皆さんは「進化説」を信じていらっしゃいますか? 少なくとも学校で教えるのだから、間違ってはいないだろう、・・とお思いですか?  何となく信じている。と言う人が多いかもしれません。中には「進化説」は科学的に証明されているとして、疑わない人もいるかもしれません。

もちろん信じる信じないは自由です。ですがこれだけは言っておきます。

現在の「進化説」は、まったく科学的に証明されてはいないのです。

つまり、「進化説」は仮説にすぎないのです。その証拠に「進化」と言われているんですよね。ですので遠くない将来、進化説は間違いだとして、コペルニクス的転回が起こるかもしれないのです。

 

 

「進化説」を代表する概念として、「適者生存」と言うのがあります。環境に適応できる個体のみが、生き延びられる。とするものです。逆に言うと、環境に適応できない個体は、生き延びることが出来ないのです。

「弱肉強食」と言う言葉もあります。強いものが弱いものを駆逐していく。と言う考え方です。昨日、何十億年後の話をしましたが、もしかすると優れた知性を持つ生命体に、古い私たちは駆逐されるかもしれないのです。駆逐されないとしても、「奴隷」として一生こき使われるかもしれません。「適者生存」の原理から言うと、致し方ないのです。

 

もっと「進化説」の論理を広げてみましょう。

今コロナ禍で、多くの中小企業や町工場が倒産しています。お客が来ないので資金繰りがつかない、などの理由があるのでしょうが、要するに「変化する環境に適応」できなかったのです。

一方大企業やコロナ禍の波に乗った会社は、多少のダメージはあるでしょうが、生き残っています。それは「環境に適応」できた企業なのです。だから進化説によれば、適応できなかった企業が倒産するのは、当然の成り行きなのです。

 

さらに論理を広げていきますと、学校における「いじめ」も、ある意味適者生存の原理が働いていると言えるのです。

たいていはいじめる側が強い子供です。いじめられる側が弱い子供です。ならばこの際、弱い子供はこの世からいなくなった方が、より強い子供が残るので、「進化説」の理にかなっていると言えるのです。・

だから、「いじめをやめろ」と言ってはいけないのです。いじめは推奨すべきです。いじめられている子供には、「やられっぱなしではなく、やり返せ! お前ももっと強くなれば生き残れるんだぞ!」と、発破をかけてあげればよいのです。

成績順にランク付けをし、点数に満たない落ちこぼれや不登校児は、どしどしふるい落とせばよいのです。成績優秀な子共だけが生き残れば、日本の将来は安泰です。

 

 

ヒトラーは、ユダヤ人を強制収容所に送った話は有名です。しかし収容所に送ったのはユダヤ人だけではありません。同じゲルマン民族であっても、精神障碍者や身体障碍者も、同じように収容所に送ったのです。理由はお分かりですね。彼らは生きる価値が無いからです。生きる価値が無いものに食べ物や医療を施しても無駄なだけです。

つまり、「生きる価値のある人間だけを残し、残りは抹殺する」と言う考え方です。これも「適者生存」と言う「進化説」の考え方が見え隠れしていますね。

 

さて、「進化説」について、いろいろモノ申してみましたが、それでもあなたは「進化説」を支持しますか?

いろいろ反論はあるでしょう。その中でも「日本人である自分は、進化説しか教えられてこなかった。それ以外の説があることさえ知らなかった。だからそれが間違いとか正しいとか価値判断する前に、ひたすら信じ込まされてきたわけだ。選択肢が無いのに、支持するかしないかを聞かれても、困ってしまう。」と言うのが多いかもしれませんね。

確かに今日の問いかけには少し無理がありましたね。明日は「進化説」に対抗するもう一つの「説」について述べていきましょう。

 

参考・・・「人は一人一人大切な存在です。カウンセリングの基本である人間関係を学びましょう」より