買い物依存ですか? | 神経質逍遥(神経質礼賛ブログ)

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何のとりえもない平凡で臆病者の神経質者が語る森田的生き方ブログです。

都内でネイリストとして働くU子さんの趣味はショッピング。休みの日はお気に入りのショップをはしごするそうです。ですが、ブラウスを買えば、それに合うアクセサリーが欲しくなり、さらにその上にはおるアウターも欲しくなります。さらにこれに合うバック、これに合う靴・・と、その欲求はとどまるところを知りません。

最近は休日だけでなく、平日仕事が終わってから明け方まで、ネットショッピングにはまっていることも・・

当然お給料はすぐになくなり、クレジットカードもギリギリです。あちこちから借金し、今までは何とか返済できていますが、今月は返済のめどが立たず、頭を抱えているそうです。

 

 

本来なら好きなものを買う行為は、絶好のストレス解消になるはずです。ところがU子さんのような場合だと、「買い物依存症」と呼ばれる状態なのかもしれません。

買い物依存になりやすい人は、子供のころ両親の仲が悪かったり、離婚していたりするなど、恵まれない環境で育った場合が多いと聞きます。そういう環境で育った子供は、心のどこかで、「自分は取るに足らない存在である」という思いが強くなるため、その反動として、人に負けないようなおしゃれをして、外に出かけるケースが多くなるようなのです。

 

一方家庭環境に恵まれていても、両親から、

「あなたがかわいいから、愛してあげるのよ」

「テストで満点取れたから、▽▽を買ってあげる」

などの「条件付き愛情」で子ともに接していたりすると、買い物依存になる確率が高まるそうです。

条件付きの愛情に慣れ親しんだ子供は、「自分は〇〇でなければ人から愛されない」と思うようになります。そこで、

「きれいな服を着ていなければ、だれも自分と仲良くしてくれない」

「最新のファッションに身を包んでいなければ、みんなに笑われてしまう」

と思うようになり、買い物依存にはまりやすくなってしまうのです。

 

あるいは孤独で、だれにも心を開けなかったタイプの人は、例えばブティックの店員に丁寧に扱われることによって、ひと時でも「私は特別な存在なんだ」と思うことができます。

孤独でだれにも相手にされなかった自分を、この人は大切に扱ってくれる。ああ、私は大切にされる存在なんだ・・・

こんな快感から逃れられず、足しげく店に通うことになるのです。

もちろん店員は商売であり、本当の友人でも恋人でもありません。

でも孤独な人は、店員を「心から打ち解けられる心の友」と思い込んでしまうのです。そしてそういう時だけ、自分の中の無力感や孤独感から、解放されたように感じるのです。

 

 

もしあなたが、「自分も買い物依存かも‥」と感じたときは、今すぐ対策をしましょう。放置しておけば借金がかさむだけでなく、周囲の信頼や評判を著しく損なってしまいます。

そこで具体的には・・・

◆クレジットカードを解約する。

◆買い物できる時間や機会を作らないようにする。

◆ネット通販や、オークションなどのサイトに触れない。

最初はつらいでしょうが、これをやり遂げないことには、買い物依存はよくなりません。買っても買っても満足できないあなたは、底の抜けたバケツと同じです。必要なのは、まずバケツを修繕することです。

 

友人との待ち合わせやデートなどに、わざと流行遅れの服を着ていくのもオススメです。買い物依存にはまっている人は、「そんな事絶対に出来ないわ!」と思っていますが、だまされたと思って、一度チャレンジしてみてください。

やってみればわかりますが、たとえ流行おくれの服でも、靴やバックがコーディネートされていなくても、だれも気づかないことに気づくはずです。あなたの友人や恋人は、あなた自身に興味があるのであって、あなたの服やバッグやアクセサリーと話をするのではありません。

このようなことを知っておくだけでも、かなり気が楽になりませんか?

 

 

話は脱線しますが、いわゆる視線恐怖と呼ばれている人は、電車などに乗る際、乗客の視線が一斉に自分に集中すると言うのです。

ですが、普通そんなことはあり得ません。もしかすると数人はあなたに視線を向けるかもしれませんが、それは扉が開いたから気になって向いただけであって、あなたに興味があるわけではないのです。

それはあなたが思いっきりド派手な服装をしていたり、福山雅治そっくりである場合は、もう少し注目されるかもしれませんが、何のとりえもない、風采も上がらない一人のおっさんなんて、だれも興味がありませんよね。

それでもみんなに振り向かれると思っているのは、自意識過剰以外の何物でもありません。買い物依存にはまる人も、もしかしたら自意識過剰なのかもしれませんね。

 

これも余談ですが、買い物依存になる人は、右脳が発達しているといわれているのです。例えば音楽とか、美術などに才能を発揮しやすい傾向を持っているのです。

ですので今まで買い物に費やしていた時間を、何かクリエイティブなものにつぎ込んでみるのはいかがでしょうか。

絵画、音楽、陶芸、ダンス、・・

何か打ち込めるものが得られれば、気の合う仲間もできてくるでしょうし、才能も伸ばせるので自己評価も上昇し、買い物への欲求も抑えられるようになるかもしれません。

 

参考・・・「依存する心理」、「とらわれすぎない私になる」