昨日は、ストレスを受けて苦しいときこそ、楽しい事を考えた方が良いと言うような話しをしました。
けれども大半の人は、それが出来ないからこそ、悩んでいるのではないでしょうか。
ポジティブな考え方が出来ない理由は、性格的な事もありますが、私達の脳の構造にも、その秘密が有ったのです。
私達の脳は、ストレスを受けると脳の一部分のみが興奮します。これが『ストレス反応』と呼ばれるものです。こうなると中々新しい刺激を受け入れることが出来ません。もしこの状態で、楽しい刺激を受け入れることが出来たなら、互いの刺激は薄めあって、ストレス反応は減少するのではないかと思われるのです。
ストレスに負けてしまい、いわゆる『病的な状態』でクリニックを訪れる人の多くは、せっかくの休日を家でごろごろし、月曜日の仕事のことばかり考えているような人が多いそうです。
こういう人は、脳のストレス反応のために新しい考え方が出来ず、ストレス解消にも、『どうしたら仕事がうまく行くだろう・・』と、仕事モードでしか物事を考えられなくなっています。これではますますストレスに負けてしまいますよね。
そこで皆さんにお勧めなのが、『遊ぶ』事です。
"なぁんだ"。と思われる方が多いでしょうね。
ここで言う遊びとは、単なるストレス解消ではありません。非日常的な刺激をもたらすものです。
皆さんもそうだと思いますが、マンネリの日常を離れ、非日常的な体験をすると、自然にテンション上がりますよね。それが脳の活性化につながってくるのです。
『遊び』の良い点は、仕事のように、"○○のために"と言う目的意識が無い点です。遊びたいから遊ぶのであり、目的ではなく過程がすべてであり、褒められた表現ではありませんが、完全に"自己満足"の世界です。
遊びの考え方を取り込むことにより、仕事のストレスで硬直化した脳みそを揉み解し、ストレスに強い脳みそに鍛え上げることが出来るのです。
仕事が出来る人は、常に仕事の事ばかり考えている人ではありません。遊びのことをあれこれ思い描いている人です。今度の休みはあれがしたいな。これもしたいな。ならば今の仕事を効率的にこなしていこう。と考えるのです。良く遊ぶ人は良い仕事が出来るのですね。