小学生中学年の頃から

上靴の中に画鋲が入っていたり

教室の扉に黒板消しが挟んであったり

席に座ろうとすると椅子がなかったり

 

そんな物理攻撃が多かったので

とても用心深くなった

今でも椅子に座る時は

椅子を持ったまま座る癖がある

 

すれ違いざまに悪口を言われたり

グループを作っての課題などで

仲間に入れると嘘をつかて村八分

という高学年と

 

嘘で騙されて

苦手な英語の部活に入部させられた

という中学校生活で

人を信じなくはならなかったけど

何をされても気にならなくなった

人間、皆そんなものだと

割り切ってしまったのだと思う

 

その後も

同窓会の連絡は来たことがなく

寂しいとは思うが

気にはならない

 

今でも

送別会や卒アル撮影の連絡が来なくても

参加したかったなと思うことはあっても

連絡がないことそのものには

何も思わない

 

そんなだから

息子へのいじめにも

鈍感だったのかもしれない

 

机の上のものは

一つでもなくなったらわかるような

並べ方をしていたらしいし

足を引っ掛けられたり

悪口を言われたり

運動場などでは

小石や砂を投げつけられたそうだ

 

勉強に集中できないから

やめさせてほしいと言うので

担任に連絡するも

のらりくらりとかわされ

誰がやっているのか証拠がないので

やめさせられないという

伝手を頼って調べてみれば

担任は職員室で村八分だとか

 

担任に頼ってもダメだと思い

管理職のところへ直接訪問するも

同じことを言われ

入試時期でもあるので

勉強に集中するためには

転校するしかないかもと思い

申し出たところ

揉み手しながらの二つ返事で許可が出た

厄介払いができそうだ

というところだろう

 

転校先へのお願いには

私が1人で行った

手続きは郵送で済んだ

「こんなに簡単なら

 もっと早くすればよかった」

と息子

 

揉み手の元教頭は

その後、

校長となり順調に定年退職

少し前に亡くなったそうだが

あの時の嬉しそうな顔は

忘れられない