子どもたちが幼稚園入園前の頃

アパートのお隣の方と

仲良くしていただいていて

同じ関西出身ということもあり

関西弁全開の日々を送っていた

 

生後3ヶ月からアトピーの娘と

それに近い息子がいるので

夏は特に汗をかかせないように

エアコンフル稼働

 

ということから

日中はほぼ我が家で

うちの息子と1日違い生まれの

お隣の息子を連れたお母さんが

毎日のようにやってくるのだ

 

そういうことに無頓着な私は

家事を手伝ってもらう代わりに

食品メーカー営業マンの夫が持ち帰る

有り余っている食品類をお裾分け

というwin-winな関係だった

 

とってもマメでよく動く彼女は

はっきりものも言うタイプ

家事はなんでもパーフェクトで

一度作ってみたかったし

教えてあげるからと言われ

一緒に息子用のジーパンを縫ったこともある

 

ある時、いつものように

一緒に昼食を食べようという時

娘の顔が浮腫んでいることに気づいた

卵アレルギーなので、

食べてから2、3時間後に顔が浮腫むことから

逆算して食べたものを思い返していると

 

お隣の彼女が

「あっ!うちの子が食べてたお菓子

 食べたんかも!」

と大慌て

「ひとのお菓子、横取りしたんか?」

と私

どうやらお隣の優しい息子が

お裾分けしてくれたのだと判明

 

まだ入園前の頃だったので

アレルギー云々のことは

理解できないだろうけど

親のいないところでは

何も食べないようにと

娘に再度念押しした

 

お隣の彼女は

知り合いのお子さんが

すき焼きパーティーで

卵を触った箸の使用により

亡くなったという経験があるそうで

うちの娘のことも

とても気を遣ってくれていて

 

自分の息子への説教が始まったので

まだよくわからないんだし

やさしい気持ちで

お菓子をくれたんだからと

やんわりストップをかけたが

 

もし娘が重度のアレルギーだったら

それどころではなくなってしまう

子育ても命懸けである