2001年、ボランティアで入った

子どもたちの小学校の図書館は

それは凄まじいものだった

 

そもそも低学年だった子どもたちから

「いつも鍵がかかっていて入れない」

と不満を聞いていたので

その理由を先生に聞いたところ

低学年の児童は本を大事に扱えないから

と言われた

 

いやそれを教えるのが教師なのでは?

という心の怒りを鎮め

司書資格持ちなのでと

ボランティアを申し出たら

二つ返事でOKが出た

 

入ってみると驚くことばかりだった

まず、低学年は入館禁止なのに

たくさんの新しい絵本が!😳

いったい誰が読むというのだろう🤔

そして、棚の上に置かれた古びた本が

触れた途端、舞い上がる埃と共に崩れ落ちる

 

とりあえず

他のボランティアの方々と一緒に

使えそうな本を分類順に整理し

皆無だったサインを作った

 

が、所詮はボランティア

1年間しかこの街にいなかったこともあり

トータルしても数日ほどしか時間が取れず

中途半端に辞めることになってしまった

 

学校司書として勤務を始めた8年前

2002年ごろの出版本や受入本が多いと感じたから

あの直後に何らかの大きな対策が

なされたのかもしれないなと思った

 

しかしながらもう20年以上が経過しており

その頃の本の内容がそろそろ古くなりつつある

と感じる今日この頃

書籍の値段は上がり、逆に予算は減り

むやみやたらと進めるICT化により

書籍や図書館の不要論まで出る始末

 

あるものを有効活用することが

きちんとできないと

経済的に弱っているのであろう今を

乗り越えることは難しいのではないかと思うし

未来である子どもたちの教育を

大事にしない国は滅びるとも思う

 

35年ほど昔、

人間にしかできない仕事がしたい

と相談した上司(ICT業界の)に

教えることは人間にしかできないから

インストラクターを目指せと

言われたことがある

 

お金をばら撒いても教育はできないし

人間にしかできない仕事をする人たちのことを

もっと真剣に考えてほしい

年金受給者になった私のことはもういいのだ

もっと未来を大切にしていただきたい